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「第2話」

Last-modified: 2015-07-18 (土) 23:24:14

もし宜しければ皆様に聖杯戦争の経緯をご説明させていただきましょう、そもそも180年前のことです。
魔術師の悲願である{根源への到達}を果たすため、召還したサーヴァントが再び英霊の座に戻る際に生じる孔を固定し大穴を空けるための儀式が御三家
聖杯の器を用意したアインツベルン、土地を提供した遠坂、聖杯運用のシステムを作り上げた間桐の手によって行われました
しかし実際に聖杯を使えるのは一組のみのため、ある者は自身の願いを叶える為、儀式を画策した御三家も聖杯の所有権を主張して諍いが発生し儀式は大失敗におわりました
それから60年に一度、冬木の地脈が満ちる時に7人の魔術師がサーヴァントとして英霊を呼び出し聖杯戦争と称し戦って、戦って、戦い合わせ、最後まで勝ち残った一組が聖杯の所有権を得ることができる
そのような業の深い争いが過去三度と繰り返され今まさに四度目が行われていようとしているのです
しかし、今回の聖杯戦争はなにやら様子が違うようです

 

「俺のコードネームは刹那・F・セイエイ、俺はお前のガンダムだ」

 

さて、ガンダムという存在がこの聖杯戦争にもたらすものはどのような嵐なのでしょうか
今回の主役は前回紹介した殺し屋風の男「衛宮切嗣(えみやきりつぐ)」

 

それではFate/stay GUNDAMfight・レディィィィゴォォォォオオオオ!

 

聖杯戦争とは7人の魔術師がそれぞれサーヴァントを召還して戦いあわせるものである
そのサーヴァントは伝説を生きた超人達である、サーヴァントの召還には通常は聖遺物を触媒に用いる
目当ての英霊を召還するためである、彼が使用した聖遺物は伝説の聖剣エクスカリバーの鞘「アヴァロン」その鞘の所有者は決して傷つくことも老いることもない
目論見どおりいけば伝説の円卓の騎士アーサー王を呼び出せていただろう、しかし目の前の銀の男はどのような縁をもってこの場に召還されたのだろうか
儀式に手抜かりはなかった、万全を期した、どうみてもアヴァロンとはまったく縁のない存在だ
「何者だ」切嗣が問うと銀の男、刹那は「ガンダムだ」と答えた
「ではガンダムとは何のことだ」と切嗣は再び問うと「戦争を根絶する者」と答えた
戦争の根絶?有史以来、いや人間の歴史の中で戦争が根絶された世界など存在しない
だとすれば未来から来た英霊?聖杯は過去、未来問わずその可能性から英霊を呼び出す事すら可能と聞く、だとすれば目の前の英霊の正体に予想がつく
デウス・エクス・マキナ
機械仕掛けの神、解決困難になった事態を力づくで終わらせる機械神、どのような手段で終わらせたかと思うと切嗣が抱いた感情は侮蔑と吐き気しかなかった
その神が為す結末のほとんどは「終末」にほかならない
切嗣はこの召還を事故ではなく必然と悟った、英霊の召還は聖遺物を用いないでも可能だ、その場合召還者にどこか似ている存在が呼ばれるという
そう、彼が目指したのは正義の味方しかし彼の手段はできうる限り多数を救うために必要な少数を切り捨てて殺す天秤の守り手
こんな在り方は正義の味方として間違っている、きっと他の方法があるはずだと縋った万能の願望器である聖杯とソレを手に入れるためのサーヴァント
・・・ああ、なんと僕に相応しいサーヴァントだろうかと切嗣は心の奥で自虐的に毒づいた
だがそのサーヴァントと共に勝ち抜かなくてはならない、たとえ自身の手でマスターを6人血祭りに上げてもサーヴァントがいなければ聖杯に触れることができないのである
「刹那・F・セイエイ、君がサーヴァントとして召還されたクラスを教えてくれ」おそらくはその鉄巨人からライダーのクラスとだとは思うが
聖杯戦争に召還されたサーヴァントにはクラスが存在する
優秀な基礎能力値と絶大な対魔力を誇り最優のサーヴァントと呼ばれる:セイバー
単独行動能力を持ち、マスターからの魔力供給なしでもある程度行動できる:アーチャー
俊敏で燃費の良い攻撃方法を持つ:ランサー
この上記のサーヴァントは三騎士と呼ばれ対魔力を確実に持っていることで知られている
最速の機動力を持つ:ライダー
気配遮断を持ち姿を隠す:アサシン
優秀な魔術と専用の陣地を用意できる:キャスター
理性と引き換えに能力を底上げした:バーサーカー
この中で自身が呼んだサーヴァントがどれに該当するかと言えばライダーだ、それは刹那の傍らにいる鉄巨人の存在に他ならない、しかし・・・
「俺はセイバーとして召還されたようだ」
・・・最悪だ、魔術師としてセイバーがどのような能力を持っているか見抜こうとする

 

セイバー:刹那・F・セイエイ マスター:衛宮切嗣
筋力:A 耐久:A+++ 敏捷:A 魔力:EX 幸運:C 宝具:A++
クラス能力 対魔力:EX 騎乗:D

 

 ・・・魔力と対魔力のステータスがEX(数値化不可能)まともに戦わせたら最優の名をほしいままに聖杯戦争を戦い抜くだろう、しかし
膨大な魔力はもはやマスターを必要とせずにこの世に現界するだろう、膨大な対魔力はあらゆる神秘を悉く無効化するだろう
脆弱な人間であるマスターが英霊という超人を従えることができるのには理由がある
一つは英霊の座からこの世界に存在するための楔としての役割、サーヴァントはマスターがいなければほどなく現界できずこの世から消え失せる事になる
二つ目はサーヴァントを従える三つの「令呪」の存在、消費すれば絶対的な命令権としてサーヴァントを行使することができる、しかしその令呪も対魔力の影響を受ける
Aランクもあれば二つの令呪を使用しなければならなくなるだろうし数値化不可能な対魔力ならば全ての令呪をもってしても眉一つ動かすことすら叶わない
(僕には、このサーヴァントを御しえる手段がない・・・)切嗣は途方に暮れるしかなかった。

 

刹那が召還されてから翌日、切嗣は最後の問答を最後に言葉をかけることはなかった
その内容は刹那が切嗣に聖杯戦争を戦う目的、聖杯にかける望みを問うた時
「俺に聖杯はいらない、俺の目的はこの戦争で戦うのではなく対話するためにきた」であった
氷に閉ざされた最果ての地の城、かの城は聖杯戦争を画策した御三家の一つアインツベルン一族の城
衛宮切嗣のような外来の魔術師が名家アインツベルンに招かれたのは四度目の聖杯戦争に勝利するためである
アインツベルンの目的は第三魔法ヘヴンズ・フィールを手に入れること、その内容を端的に言えば不老不死である
その当主、ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルンはその魔法を手に入れるためだけに二世紀の時を生き抜いた妄執の大魔術師である
過去三度の戦いにおけるアインツベルンの敗北は戦闘力の欠如によるものだった、それゆえ四度目に必勝を賭けアイツンベルン一族へ加える事を報酬に切嗣を迎え入れたのだ
その衛宮切嗣が既にユーブスタクハイトを裏切り、聖杯を自らの目的に使うつもりだということを彼は知らない
冬木に旅立つ日、切嗣は自分の娘イリヤスフィール・アインツベルンを肩にのせ遊興の時を過ごしていた
もし彼が敗れれば、これが最後になる遊興を愛娘に悟られることがないよう笑顔で接していた
その姿を見つめる金色の眼差し・・・
「何を見ているの?セイバー」
刹那に声をかける女性の声、切嗣の妻であるアイリスフィール・アインツベルン
「アイリスフィール・アインツベルン・・・」
刹那は声の主に答える
「切嗣のああいう側面が、意外だったのね?」
その問いに刹那は無言で頷く、あの冷徹な男にこのような一面があったのは驚きだった、何よりも彼に妻子がいたということである
これは自身が妻を持つこともなく、子を為す事もなく理想を駆け抜いた事と関係がないと言い切れるだろうか
一人の人間として、男として幸せを手に入れているとしか思えない男がなぜ苛烈な戦いに挑むのか
理想を追い求めるのも戦いだが、家庭を為してそれを守るのも戦いだ、切嗣が抱いた望みを刹那はまだ知らない
全ての争いの根絶と言われてもわからないのだ
「教えて欲しいアイリスフィール・アインツベルン、衛宮切嗣はどのような戦争根絶を望んでいる」
極論を言えば全人類を殲滅したり完全に洗脳したりしても戦争根絶は成る、だが衛宮切嗣がそのような結末を望んでいるとは思っていないのだ
アイリスフィールはその問いに押し黙ってしまう、彼女は切嗣の理想を完全に理解しているわけではない
ただ愛する夫のために、夫の理想のためにただ死ぬ女よりも同じ理想に死ぬ女の方が切嗣の負担にならないと信じて振舞ってきただけなのだ
「ごめんなさいセイバー、私には答えられないわ・・・だけど信じて?あの人の理想を、そして私を守って欲しい」
貴婦人の懇願に刹那はただ頷いた、彼女が言うにマスターである切嗣とサーヴァントである自分は別行動をとるらしい
これに対しても他のマスターやサーヴァントと相対し対話の機会を得る点については異論を挟む点はなかった、その中でアイリスフィールの役目はアインツベルンのマスターとして立ち、自分は彼女を守る役目らしい
おそらく切嗣は影で暗躍する目論見なのだろう、彼が最も得意とする暗殺という手段によって
「そうだセイバー、ガンダムについて教えて?貴方が語った戦争を根絶する者について、貴方がどのようにして戦争を根絶したか知りたいの」アイリスフィールは刹那の事を知りたかった
もし刹那が切嗣の心に招き寄せられて召還に応じた英霊なら終末をもたらすような機械仕掛けの神であるはずは決してないと、もしかしたら切嗣を導いてくれる光になってくれると
「俺がしたことは人類が誤解なく相互理解できるきっかけになったくらいだ、たいしたことじゃない」
大したことじゃない、後に骨身を削って対話をやりつづけた人達に比べると本当に大したことじゃない、刹那はそう思っていた

 

アイリスフィールは刹那はやはり機械仕掛けの神だと思った、彼は魔法のような事を体現し世界を力ずくで救った
でもよかった、彼は終末の英霊なんかじゃない、切嗣を導いてくれる、救ってくれる、あの人の理想は必ず成る
でも切嗣は刹那を、セイバーを無視してマスターの暗殺に懸けるだろう
刹那は戦わないと言った、対話するために来たと、直感の鋭い人だから私の聖杯戦争に課せられた役目と結末も本能的に感づいているのかもしれない
でも私は戦ってくれると信じている、たとえ相互理解ができても本当に必要なら戦うしかないのだから
そしてこの聖杯戦争に参加するマスターには引けない事情があるはずだから
「もうすぐ日本という国に立つのだろう、俺と話していないでイリヤスフィール・アインツベルンと別れを済ませなくていいのか?」
刹那が話題を切り替える、切嗣が娘を愛していると同じように彼女もまた同じはずだ、貴重な時間を無為にするには忍びない
そしてこれから向かう地に少なからず因果を感じてもいた、これから向かう冬木の街がある国の名前は日本
かの国経済特区日本は平和を謳歌している国の象徴のようなものだった、そのような国で戦争が起こる光景はなんとしても阻止したかった
「それは大丈夫よセイバー、あの子も私と同じ、アインツベルンの女ですからね」
微笑を浮かべる彼女、そしてそれをみつめる金色の眼差し
それは彼女におこる逃れられない死を刹那に予感させていた
「衛宮切嗣、お前が叶えようとしている理想は理解できる、しかしその奇跡を叶える代償を許容できるのか?そしてその願いは奇跡をもって叶えるべきなのか?」
誰にも聞こえる事なく心の奥でつぶやく、今ならまだ間に合う、取り返しがつかなくなる前になんとかしなければと刹那は決意していた

 

「第1話」  「第3話」

 
  • 細かいが刹那って、日本にいたから、日本と言う国っておかしくないか? -- 2015-07-18 (土) 23:24:14

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