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「連合兵戦記」4章 4

Last-modified: 2016-05-22 (日) 13:50:00

「畜生!また装甲車がやられたぞ」
「ラバロ!、ラバロが撃たれた!」
「こちらアンリエッタ歩兵中隊、支援を要請します!」
市内で行動中のザフト歩兵部隊は、地球連合軍の歩兵部隊にモビルスーツと
車両の支援がありながらも苦戦を余儀なくされていた。

 

いかに訓練を受け、遺伝子操作により、優れた身体能力を持つコーディネイターで構成されているとはいえ、
市内の構造に詳しく、市内に潜伏している地球連合軍の兵士を全滅させるのは容易ではなかった。
地球連合軍がザフトの歩兵を優先して攻撃していることもその一因にあった。

 

指揮官であるハンスは、ザフトがモビルスーツ偏重の編成であることから、まず歩兵、戦闘車両を優先して攻撃することで、
対モビルスーツ攻撃の成功率を挙げようとしていたのである。
かつて、西暦の頃、戦車が陸戦兵器の王であった頃、歩兵による対戦車戦闘において戦車を援護する
敵歩兵の排除がまず行われたことから、それを対モビルスーツ戦にも応用したのである。

 

中隊長であるケヴィンの率いる班は、指揮官であるケヴィンのジンと
部下のジンの2機、ザフト軍兵員輸送車3両と歩兵部隊で構成されていた。

 

廃墟の合間から、対戦車ミサイルが発射され、ケヴィンのジンの胸部にミサイルが着弾する。
装甲車両の装甲を貫く威力を持つその一撃は、ジンの胸部に追加装備された爆発反応装甲が防いだ。

 

「隊長、敵は、右の廃ビルの3階に!」
「そこか!」友軍の兵員輸送車からの報告を受け、ケヴィンは即座に報復の一撃を放った。

 

コックピットの彼が、スイッチを押すと同時にジンの右腕に装備された重突撃機銃が発射され、
76价討廃ビルに次々と叩きつけられた。

 
 

轟音を立てて廃ビルは崩壊し、其処に潜伏していた連合兵達を押しつぶした。

 

兵員輸送車から降りたザフト歩兵が周囲に潜伏する敵を掃討するべく、廃墟に突進する。
窓際や砲撃によって開けられた穴から連合兵が彼らを銃撃する。

 

ザフト兵達は、即座に走り、廃墟の中や壁へと逃れようとするが、一部が被弾し、絶叫を上げて倒れる。
あるザフト兵は、膝を撃ち抜かれた同僚を助けようと足を止めた。
その直後、重機関銃の銃弾の嵐を浴びて彼は、戦友の隣に崩れ落ちた。

 

兵員輸送車の車体上部に搭載された20仆萄造即席の火点に銃撃を浴びせた。
次々と火点が制圧され、その隙にザフト兵が、連合兵の立て篭もる廃墟に迫る。

 
 

彼らの牾萍瓩蓮敵手たる地球連合軍部隊にも脅威を感じさせた。
「ハンス大尉、14地区の部隊から応援要請、押されてるみたいです。」
「パドリオ!どんな機体か情報は?」
「敵の戦力はジン2機、兵員輸送車3両、歩兵50とのことです。
またジンの1機は、頭頂部アンテナが大型化されているカスタム型です。」

 

「角のでかいジン…偵察隊が言ってた最初に市内に入ってきた機体か。」
恐らくそいつが指揮官機…ハンスは、敵の機体が通信能力を強化されているという点、
部隊の先頭に立って向かってきたという情報から、その機体が市内のザフト部隊の指揮官機であると推測した。

 

「わかった。恐らく指揮官が率いている部隊だ。俺の隊が攻撃する。」
「隊長、どうするんで?流石に敵も、馬鹿じゃない。
生半可な待ち伏せや作戦じゃ返り討ちに遭いかねませんよ」
「安心しろ、策はある。各員作戦は、爛船А璽鵐好癲璽ー瓩任い」
「「「「了解」」」」指揮官たるハンスのゴライアスを先頭にゴライアス部隊は、進軍した。
周囲にいた歩兵部隊も、それぞれの戦場に向かうべく、地下への入り口へと向かう。

 
 

穴だらけの道路…それも無数の瓦礫や車の残骸、オレンジ色の炎を上げる可燃物といった障害物が転がる中、
機械仕掛けの甲冑たちは、人間を遥かに超える速度で進む。

 

ゴライアスには、別のタイプの地球連合の使用する軍用パワードスーツ グティ 雷電
と同様にローラーダッシュ装置が装備されている。
しかし、この時、障害物と、穴だらけの道路の状態から、ハンス以下ゴライアスの着用者達は、
人工筋肉による通常走行で、移動していたのである。
「もうすぐ、14区だ!作戦通りにいくぞ!」
「「「「了解!」」」」
ゴライアス部隊は、一斉に駆けだした。
人工筋肉の独特の駆動音が着用者の耳に響いた。
まるで人間の心臓の鼓動の様だ…ふとハンスはそんなことを思った。

 

すぐにその考えを振り捨て、目の前の敵と任務に集中する。

 
 

「これで最後か?他の味方と合流…」
「ケヴィン中隊長!敵が出てきました!」僚機のジンのパイロットが叫ぶ。
同時に正面モニターに、地球連合側のパワードスーツ ゴライアス数機が映し出される。

 

その先頭を行くのは、指揮官であるハンスのゴライアスである。
ハンスのゴライアスは、右腕の20mmチェーンガンを連射した。

 

操縦席を撃ち抜かれ、車内の弾薬に銃撃を浴びた兵員輸送車が爆散した。
「敵の増援か、次から次へと!」
ケヴィンは、ジンの重突撃機銃でゴライアス部隊を迎撃する。
彼の僚機もそれに続く。
即座にゴライアス部隊は、散開し、林立する廃墟の谷間に隠れる。

 

同時にハンスのゴライアスは信号弾を撃ち上げた。

 

撃ち上げられた信号弾は上空で爆発する。
「信号弾だと?何のつもりだ?」ケヴィンは怪訝な顔をした。
次の瞬間、無数の砲弾が彼らの元に降り注いだ。
「なに?!」

 
 

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