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なんとなく 氏_逆襲のシン・アスカ 〜Blood of ASKA〜_第2章

Last-modified: 2009-08-14 (金) 03:48:19

銃声、怒号、悲鳴、嗚咽、懇願、そして…銃声

 

たった数分でプラント評議会は謎の集団に蹂躙された
数多の議員の血で会議場が血の海に変わる

 

「あ…貴方は!!」
プラント最高議長として君臨していたラクス・クラインは恐怖していた
目の前には仮面こそ被っているものの知った顔がいた

 

「私ですか?私はレイ・デュランダル」

 
 

逆襲のシン・アスカ 〜Blood of ASKA〜
    第2章 レイ・デュランダル(受け継がれた名と怒り)

 
 

「いえ、あな…」
鈍い発砲音と何かが弾ける音、そして声にならない悲鳴 言葉は続かなかった

 

「黙れ、俺は地獄からお前らを断罪しに来た」
男、レイ・デュランダルと名乗った男はラクス・クラインを冷たい目で見下した

 

「くっ!!離せ!!君たちは何をしているのかわかっているのか?」
両腕を抱えられて議会場に男が連れてこられる

 

キラ・ヤマト、聖剣や、歌姫の騎士などと呼ばれたプラントの英雄の一人
今はプラントの軍部、ザフトの代表長官を務めていた

 

しかし、その影は今は微塵も無い
相当な暴行を受けたのだろう 顔は腫れ、服は所々破けており
逃走できぬように足と手を縛られ自分では身動き出来ない状態だ
そして、そのキラ・ヤマトを抱えてつれて来たのはザフトの制服に身を包んだ兵士
「君たちなぜこんな事を…!!」
その問いにレイ・デュランダルは言葉では答えずキラの腹を全力で蹴る事で答えた
「ぐふぇほ…げぇほ…ラグズ!?」
蹴り飛ばされて悶絶して、のた打ち回ってキラが見たもの

 

それは血の海に沈んで肌が白くなり、それでも胸から流れる血は赤いラクス・クライン

 

「ラクス!?ラクス!!なんで!?」
「それは…お前たちが略奪者だからだ」
「な、何を馬鹿な事を言っているんだ!!僕たちは略奪なんかしていない!!」
「馬鹿はお前だ!!」
力任せにキラの腹部に蹴りがめり込む たまらずキラがその身を縮める
「お前ほど…お前ほどの略奪者がいるか!!」
更にその蹴りをキラに向け、殺意丸出しでレイ・デュランダルは蹴り込む
「お前らに家族を奪われた!!仲間を奪われた!!平和も!!希望も!!
 そして…俺は全てを奪われた!!」
キラの首を掴んでその顔をマスクの下からでもわかる怒りの形相でレイ・デュランダルは睨む
「そうだ、全てだ、誇りも何もかも全てをお前は俺から…いや、俺だけじゃない沢山の人から奪ったんだ」

 

そして、キラは気がついた この男の正体に
「き、君は…シン・アスカ…」
「………」
レイ・デュランダルと自分を呼んだ男、シン・アスカはただ無言でその問いに答えた

 

「連れて行け」
キラを兵士に牢獄に監禁するように指示をし、シン・アスカは議会場の議長席に向かう
「議長…レイ… 俺はやっぱりあいつらを許せなかったよ」
議長席の前に立ちシンはそこに立ててあったラクス・クラインの表札を乱暴に外す
「仕方ありません…彼女たちはやりすぎたのです」
「…ロミナさん」
いつの間に立っていたのだろう 長身の女性がシンの肩をそっと抱いていた
「彼女たちは民衆が苦しむ事しか出来なかった そのツケなのです」

 
 

ラクス・クラインが最高議長に、キラ・ヤマトがザフトの代表長官となり5年
プラントの経済、治安、生活は坂道を転がり落ちるように酷くなっていった

 

ラクス・クラインには政治能力は皆無だった そしてラクスは政治関係を他人に放り投げる
政治を任された人々、俗に言うクライン一派の腐敗した専制政治により
一部の者にしか富が行かなくなり民衆はあえぎ苦しんだ
追い討ちをかける様にプラントに対して各国が経済制裁を加え、
数多の企業が倒産、もしくはプラントから撤退する
これは各地域に平和の使者と言う名目でプラントの軍隊をかってに派遣した事に対する報復行為であった
この事により、大量の失業者が生まれ、加速的に治安が悪くなり、
そこそこの裕福な者はプラントを見限り逃げ出し、貧しい者は更に追い討ちをかけられた
各地派遣で人員が足りなくなったザフトへの徴集である
各地で抗議行動が起こるがそれすらもキラ・ヤマト率いるザフトに沈黙させられた
次第に自然と民衆の心はラクス・クラインへの怒りへと向いていった

 

そして、今宵、ついに血の粛清が始まったのだった
その首謀者であり、実行者 シン・アスカ
ギルバート・デュランダルの計画とは言え、英雄と呼ばれた男
キラ・ヤマトを撃墜した事もある英傑
そして、自分たちの悲しみが理解出来る男
そこに人が集まってきたのは当然の流れだったのかも知れない

 
 

粛清の次の日、彼は全世界に向けて演説を発信した

 

「全世界のみなさん、この度、私、レイ・デュランダルはプラントの現在の現状に心痛め、
 この元凶たる、ラクス・クライン、キラ・ヤマトの両名 
 並びにそれに追従して甘い汁を啜る害獣共を駆逐いたしました
 そして、ここに宣言いたします
 先の5年前の戦争、その中で先に上がった両名と共にテロ行為に加担した
 オーブ代表カガリ・ユラ・アスハ、並びにオーブに潜伏中のアスラン・ザラの引渡しを
 オーブ政府に要求します。
 尚、これが受けいられない場合は我々にはオーブを攻める事も視野に入れております」

 

         第3章 オーブ侵攻 に続く

 
 

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