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ウルトラマンデスティニー_第03話

Last-modified: 2007-11-17 (土) 03:47:46

人造機動獣キャオス、人造黒狼怪獣ガイヤン、人造潜水獣アビュス登場





─工廠コロニーアーモリー・ワン─



火星での事件から三日・・・名目上は進宙式を控えた新造母艦ミネルバのため、世界中の要人達がこのコロニーに集まっていた。







─会議室─



デュランダル「さて、今日は皆様にお伝えしなければならないことが二つあります」

そう切り出したのはOMNI総監のデュランダルだ。

ジョゼフ「既に報告は受けている。一つは火星基地マリネリス襲撃事件のことだろう?」

大西洋連邦の大統領であるジョゼフ=コープランドが頷きながら返す。

デュランダル「そうです。まだマスコミには解禁しておりませんが、この円形の球体がマリネリスを襲ったものです」

マリネリスが球体に襲われる映像がモニターに映し出される。

マリュー「これは・・・生物ですか?今まで見たことのない形状ですが・・・」

OMNI参謀の一人であるマリュー・ラミアスの口から疑問がついて出る。それに答えたのはタリアだ。

タリア「生物かどうかはいまだ不明です。私達はこの球体に『スフィア』というコードネームをつけました。それ以外は何一つわかりません。

    しかしただ一つはっきりしていることは、これは我々人類にとって脅威であること、そして我々はこんなものに負けてはいけないということです」

パチパチと拍手があがる。しかし、そんな中から怒声が飛び出た。

ジブリール「デュランダル総監!そろそろ教えていただけませんかねえ・・・このスフィアとやらを倒した張本人を!」

声の主は地球防衛軍ブルーコスモスの新盟主、ロード=ジブリールである。会議室から拍手が止んだ。

ジョゼフ「張本人?現場に急行したミネルバ隊が排除したのでは?」

ジブリール「ミネルバ隊?違いますよジョゼフ大統領。ウルトラマンですよウルトラマン!パチン!」

そう叫ぶと指を鳴らし、モニターに映像を映し出すジブリール。そこにはダランビアと戦う巨人の姿があった。

ジブリール「ウルトラマンと戦っているこの物体はスフィア合成獣ダランビアおよびゲルズゲー・・・そうですね?」

デュランダル「ジブリール参謀、この映像を一体どこで・・・」

ジブリール「そんなことは問題ではない!ミネルバ隊はこの怪獣に手も足も出なかった・・・また得体の知れない巨人に頼り切るつもりですかな?」

「本当ですかタリア艦長!」「ミネルバ隊が敵わないなんて・・・」

タリアを責める者、絶望のため息を漏らす者・・・突如として、会議室の空気が変わる。その時

カガリ「ウルトラマンは得体の知れないものではない!」

凛とした声が会議室に響く。全員の視線がカガリに集中した。

カガリ「ウルトラマンは私達人類の紛れもない味方です。彼も人間と変わらない・・・」

ジブリール「人間?この巨人が?ご冗談をwしかもこの巨人はストライクではない。敵か味方もわからない!」

マリュー「私もカガリ参謀の意見に賛成です。今回の行動を見るに、このウルトラマンは人類の敵ではありません。

      ウルトラマンストライクと共に戦ったことがある私ならばよくわかります」

カガリ「・・・本当の平和を得る為に必要なのは疑念ではありません。お互いを信じ、共に未来を歩んでゆくことなのです!」

ジョゼフ「お二人がそう言われるのであれば、信じないわけにはいきませんな」

再び拍手が上がる。会議室の空気はもはや張り詰めたものではなくなっていた。

ジブリール「クッ!」

デュランダル「タリア、会議が終わったら至急あの映像の出所を探って・・・タリア?」

タリア(アーサーめ・・・帰ったらケツバット一万発の刑ね・・・!)







─ミネルバブリーフィングルーム─



『デヤッ!セヤッ!』

ミネルバ内、ブリーフィングルームでシン達はウルトラマンの映像を見つめていた。

レイ「やはりこの行動は駄目だな。敵がバリアを張っているのに突っ込むとは馬鹿のすることだ」

シン「な、なあみんなもうやめようぜ。なんか恥ずかしいよこれ・・・」

ルナ「なんでアンタが恥ずかしがってんの?」

シン「そ、それは・・・だって、これじゃ『ここが駄目だよウルトラマン』やってるみたいじゃん・・・」

シンが思わずどもった時、部屋のドアが開き、一人の女の子が入ってきた。

メイリン「おっはよーございまーす!本日付けでミネルバのオペレーターとして着任しました、メイリン・ホークでーす!」

元気よく挨拶をしたこの少女はミネルバクルーの一人、メイリン・ホークである。ルナマリアの妹で16歳だが天才的な頭脳を持っている・・・らしい。

ルナ「メイリン・・・そんな新入りみたいに言ったって、あなた元からミネルバ隊のオペレーターじゃない・・・」

メイリン「気分だよ、き・ぶ・ん!あ、まだそれ見てたんだ」

レイ「まだとはなんだまだとは・・・だいたいなんだその髪型、お前は軍人としての意識が足りないんじゃないか」

メイリン「レイこそ長髪&染めてるくせに〜。あ、そういえばこのウルトラマン名前ありましたっけ?」

ハイネ「そういえばまだないな。よし!ウルトラマンイグナイテッドにしようぜ」

レイ「副隊長権限で却下する。そうだな、ウルトラマンドラグーンはどうだ?」

アーサー「副隊長は私じゃ・・・ち、ちなみに私はウルトラマンアーサーがいいと思いま」

シン「俺、初めてあれを見た時物凄い衝撃のようなものを受けた・・・みんな!ウルトラマンインパルスってのどうだ?」

メイリン「うーん、悪くは無いと思いますけどー、ちょっと長いかな。そうだ、縮めてウルトラマンイ○ポ(ry」

ルナ「メイリン!どこでそんな言葉を覚えてきたの!」

メイリン「こないだアーサーさんが呟いてたのよ。逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ・・・とか言いつつ」

ルナ「アーサー・・・氏ねっ!」ビュッ!

シンは見た。次の瞬間、アーサーの顔が粘土のようにぐにゃりと歪むのを。そしてアーサーの体が頭に引っ張られるようにして飛んでいくのを。







─会議室外の廊下─



デュランダル「いやはや先程は助かりましたよ姫」

会議が終わり、デュランダルはカガリと共に廊下にいた。

カガリ「礼ならラミアス参謀に言われるべきでは?・・・私は、今こそ皆が一致団結せねばならない時だと思っている。

    このようなことで足並みを乱してはいられない。それから姫はやめていただきたい」

顔色一つ変えずに答えるカガリ。だが、いまだに口調があどけない。23歳でオーブ国の首長とOMNI参謀を兼任しているのだ、無理もない。

デュランダル「流石ですな・・・お父様のあとを継ぎその年でOMNIの参謀になっただけはあります」

カガリ「そちらこそブルーコスモスを押さえ込んでいただきたい。近頃の彼らの言動はいささか・・・」

デュランダル「わかっておりますよ姫。では、用事があるので私はこれで・・・」

カガリ「・・・・・・」







─アーモリー・ワン生物研究エリア─



火星で見つかった三体の怪獣。それらはマリネリス襲撃事件のあと、ミネルバ隊によって生物研究エリアに運ばれ研究されていた。

イアン「やはりこれは・・・!しかし有り得ない、このような技術が存在するなんて・・・」

このOMNI所属の生物科学者イアン・リー教授。現在、彼が三怪獣の研究を取り仕切っていた。

助手「イアン教授!デュランダル総監から通信です」

イアン「回せ」

デュランダル『やあイアン君。今会議が終わったところだ。そちらの調子はどうかね?』

イアン「はい、やはりこの三体は人の手によって作り出された怪獣のようです。ベースはただの生物のようですが・・・あと、興味深いことが一つ」

デュランダル『なんだね?』

イアン「この怪獣達は生体反応が確認されないとのことでしたが、どうやら死んでいるわけではないようです。厳密に言うと仮死状態なのです」

デュランダル『なんだと・・・!眠っているだけということかね』

イアン「いえ、機能停止していると言ったほうが正しいでしょう。分析の結果この三体は特殊な脳波に反応することが・・・ぐわっ!」

デュランダル『!?どうした教授!返事をしろ!慰安きょう』ブチッ

うっすらと目を空けるイアン。周りには助手達が倒れている。そして彼の目の前には・・・

イアン「く・・・何者だお前達・・・」

??「フッ・・・お前達は今から俺達の同志になるのだ。光栄に思えよ・・・」







─VIPルーム─



マリュー「ふう・・・・・・あら、通信?誰かしら」

ナタル『お久しぶりですマリュー艦長、いえ失礼しましたマリュー参謀。先ほど届いたこの映像ですが・・・本物なのですか?』

マリュー「相変わらず堅苦しいわね・・・ええ本物よ。ウルトラマンがまた現れたんだわ」

ナタル『また、戦いが始まるのですか・・・』

マリュー「多分ね・・・覚悟しておいた方がいいわね、貴方も私も・・・そういえばドミニオンはどう?もう慣れたかしら?」

ナタル『クルーはともかく、パイロットは・・・腕はいいのに頭が常夏で・・・』

マリュー「そんな人間も使いこなしてこそ艦長よ。頑張ってね。あと・・・」ヴィーッヴィーッヴィーッ!

突然警報が響き、ナタルとの通信がシャットアウトされた。

マリュー「この警報は・・・まさか!?」







─ミネルバ─



ハイネ「なんだこの警報は!」

メイリン「コンディションパープル!?コロニー内に敵が!」

レイ「モニターに映せ!」

コロニー内のカメラ映像を急いでモニターに回す。そこには黒煙の中聳え立つ三体の怪獣が映し出されていた。

シン「こいつら!?火星で見つかった・・・」

ルナ「キャオス、ガイヤン、アビュス!」

メイリン「生物研究エリアは・・・壊滅です」

アーサー「よし、ミネルバ隊出撃!」

メイリン「無理です!まだザフトイーグルはコロニーの格納庫です!」

ルナ「なんですって!?」

レイ「ク・・・イーグルがないとまともに戦えん。仕方ない、ハイネ、ルナ、シン!格納庫まで行くぞ!」

シン「待てよ!まだ研究所には人がいるはずだ!イーグルのとこまで行ってちゃ間に合わない!」

ハイネ「ならどうする!」

シン「おれが先に地上から攻撃して怪獣の気を逸らしながら時間を稼ぐ!」

レイ「止めても無駄か・・・よし、シンは研究エリアに急行し救助と時間稼ぎに当たれ!無理はするなよ」

シン「ラジャー!」







─生物研究エリア─



シン「ようやく着いた・・・しかし、なんて有様だよ・・・」

シンが着いた時には、ほとんどの研究所が破壊されていた。しかし不思議なことに人はあまり見当たらない。

シン「もう避難完了していたのか?・・・ん?」

辺りを見回していたシンの動きが止まる。その視線の先には、2人の男女の姿があった。

????「おいっ、しっかりしろ!」

カガリ「今助けてやるからな!」

シン「おい!何やってるんだあんたたち!ここは危険なんだぞ!」

????「だから来たんだろう!それよりお前も手伝ってくれ!」

二人の足元には研究員と思われる姿をした男性が倒れていた。どうやら瓦礫に足を挟まれているようだ。

シン「よーし、お前らどいてろ!ザフトブラスター!」ドンッ!

研究員「ヒッ!・・・ガク」

瓦礫の半分を砕き、男性を救出するシン。しかし・・・

カガリ「おい!なんて危ない真似をするんだ!失神してしまったじゃないか!」

シン「な、なんだよ・・・無事だったからいいだろ、俺は射撃には自信があるんだよ!」

カガリ「なんだと貴様・・・」

????「おいやめろカガリ!今は彼を運ぶのが先だ!」

カガリ「アスラン・・・わかったよ・・・」

シン「おいお前ら、ここにいると危ないぞ!そいつを連れたら早くここを離れろよ!」

アスラン「君はどうするんだ」

シン「俺は・・・あの怪獣を倒す!」

そう言って走り出すシン。後ろからカガリの止める声が聞こえるが、(゚ε゚)キニシナイ!

怪獣はすでに研究所エリアを横切って軍事エリアへと進行していた。迎撃部隊もいたようだが、敵わず撃破されていき、後には屍だけが残っている。

それを見たシンの脳裏に、七年前の出来事が蘇る。シグーの大群に故郷を焼かれ、避難途中に母親を失ったという悲劇が・・・

シン「クソッ、こいつら・・・!ん?また民間人か・・・」

シンの目が怪獣に向かって走っていく3人の人影を捉えた。急いで追いかけ、叫ぶシン。

シン「君達!ここは危険だ!早く避難しないと!」

アウル「おいおい・・・もう人が来ちゃったぜ。スティングどうするよ?」

スティング「しょうがねえ・・・お前ら、怪しまれないように言うことを聞いて・・・」

ステラ「ウェーイ!」ばっ!

緑髪の男が何か言い終わらないうちに、ピンクの服を来た女の子が真に襲い掛かった。その左手には反り身のナイフを握り締めている。

シン「うわっ!なんなんだお前!」

間一髪で避けながらザフトブラスターを取り出して構えるシン。

スティング「チッ!ステラの馬鹿やろうめ・・・こうなったら死んでもらうぜ」

そう言うがいなやシンに二丁のマシンガンを構える緑髪の男。その殺気は本物だ。

アウル「そんなつまないことせずに、僕のアビュスでやってやるよ!やれ!」

青い髪の少年がそう言うと、それに応えるかのようにアビュスがシンに向かって歩いてくる。

シン「なんだお前ら・・・怪獣を操れるのか!?」

アウル「あったりー!」

少年の言葉と共にアビュスがビームランスを突き出す。しかしシンは避ける素振りも見せない。

シン「お前らが・・・お前らがこんなことを・・・!また、また戦争がしたいのかあんた達はー!」

怒りにまかせてマユケーを天に向かってかざし、その名を呼ぶ!そして!

アビュス「ガッ!?」

地上から光が湧き出しアビュスを吹き飛ばす。

そしてその光は空中で赤い人型へ変わり、地響きと共に大地に降り立った!