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キラ様第9話

Last-modified: 2009-10-31 (土) 16:17:46

俺は今この上ないピンチを迎えいた、しかしその全ては因果応報なわけだが・・・。
「どうしたキラ?」
「アスラン、僕たち友達だよね?だったら確認とか野暮な事止めようよ、これってわがまま?」
「何か怪しいな・・・」
「怪しくなんか無いよアスラン、愛してるよアスラン、大好きだっちゃ」
「一体何だっていうんだキラ!?・・・まさかお前俺を騙してるんじゃ無いだろうな?」
このクソハゲ!こんな時だけ知能を発揮しやがって!
「この前、後ろから撃ったの怒ってるのアスラン?あれはライフルの暴発だよ?」
「・・・・・・・・」
「とりあえず出てきてよアスラン、ね?」
「それはできない・・・キラお前は変わってしまった、お前は・・・・俺の知ってるキラじゃない!」
突然ストライクのコクピット内にアラートが鳴り響く、あの野郎!ストライクををロックオン
しやがったか・・・・。仕方ない、こうなれば・・・・。
「アスラン、アークエンジェルの主砲がこっちをロックしてるの忘れないでね」
「・・・・何!?」
「ちなみに陽電子砲もナスカ級をロックオンしてるよ、棒立ちの状態で避けれるかな?」
「くっ、キラ・・・・!」
「俺はただラクスを返したいだけだ、ハッチを開けて出て来いや、どの道お前が変な
動きをすれば主砲と陽電子砲が火を吹くぜ、派手な花火が見たいか?さぞキレイだろうなぁ!
けどお互いやっぱ生きて帰りてぇよな!?」
もちろんそれは全て嘘だ、しかしこの状況下でこのハッタリは十分通用する。恐らく
現にAAはヴェサリウスもイージスもロックしているはずだ、そして俺の事も。
アスランは諦めコクピットのハッチを開け出てきた、危ない危ない・・・・・。
俺はストライクのコクピットハッチを開くとアスランと対面した。俺はラクスに言う。
「さぁ行きなさい、もうここへ戻ってくるんじゃないぞ」
ラクスの背中を蹴り飛ばす、ラクスはそのままフワフワとイージスの方へ飛んでいったが
少し蹴りの照準が狂ったのか、コクピットを狙ったはずが大きく反れ、イージスの脚部へ激突した。

 

アスランがイージスから降りラクスを助けに行くのがみえる、俺はその隙にハロの残骸を投げ
コクピットを閉じると足早にその場を立ち去った。あのラクスの顔を見たアスランの反応を
見てみたい気もするが、少し怖い気もする。何にせよ猿並みの反応しか期待できない、その
リスクを考えるとこの場はすぐに立ち去るほうが無難だろう。俺がイージスと距離を取ると
同時にヴェサリウスは待ってましたとばかりにエンジンを起動させシグーが発進してきた。
夜道の一人歩きは危険だよクルーゼ隊長?俺はきびすを返すとシグーへターゲットを定め
ビームライフルを撃ち放った。シグーはすぐに回避しガトリングシールドを乱射しながら
こちらへ接近してくる、あまり喰らい過ぎるとPS装甲がダウンしちまうが・・・しかし動きが
トロいぜ。ラクスが居なくなって俺の能力も元に戻ったか、俺はビームサーベルを抜くと
こちらへ高速接近してくるシグーを叩き切ろうとした。その時だった。シグーは動きをピタリと
止める。何だ?・・・・あぁそう言えばラクスが戦闘を止めるんだったな・・・。余計な事
しやがって・・・。シグーが反転し、そのまま帰還していく、俺はその背を撃とうかと思ったが
ラクスの手前それはマズイだろうと思い止めておいた。そういえば・・・・髪飾り返すの忘れたな。
誰も居なくなったその場を後に俺もAAへ帰還した。

俺がAAへ帰還すると早速半ギレのナタルに捕まり俺は艦長室へ連行された。
艦長室のデスクにはマリューが座っていた。俺はそのデスクの前の椅子へ座らせれた。
「貴様、あれはどういうつもりだ!?」
「あの人質はラクス・クラインを装ったスパイでした。奴の目的はこの艦とMSの
情報収集。それが終わった奴はストライクを奪取し、そのままクルーゼ隊に
合流するつもりだったんです」
「まさか・・・・・?」
「いえ本当です、自分は人質にされ、奴はカズイと見張りの整備員を殺害し、
回収に来たイージスと合流を果たそうとしました。そこで自分が抵抗し、データを
破壊、奴を機体の外へ投げ出し辛くも帰還しました」
「確かに貴様が彼女をストライクのコクピットから投げ出す光景は我々も
光学映像で見ていたが・・それにカズイ・バスカークは生きているぞ?」
何?カズイは生きていたのか・・・?しかしそんな事はどうでもいい。
「いえ、カズイの件はともかく、他は全て事実です。私は早い段階から気が付いて
おりました、自分が早くから気付く位ですから艦長達も既に気が付いていらっしゃったと
思っておりましたが?」

 

俺は二人の顔を見た、俺が予想外な事を口走り二人は困惑しているのが手に取る
様に分かる。
「しかし、証拠が無い、それに彼女を連れてきたのは紛れも無く貴様だ」
ナタルが反論してくる、俺の言っている事は半信半疑といった所なのだろう、しかし
そこにはいつもの強気さは無い。
「確かにそうですけど、あの時は自分は善意の気持ちで救助活動を行いました。
まさかそれがスパイだったなどと誰が気が付くでしょう?目の前の救難ポッドを知らん
顔で見過ごす事など自分には出来ませんでした、それにバジルール少尉は確か
彼女をダシに使い停戦を呼びかけましたよね?」
ナタルの顔色が曇る。
「それは今回の件とは関係無い!彼女がスパイであったという決定的証拠が
無いのなら貴様の今回の行動は、軍法第3条B項に違反、第10条F項に違反
第13条3項に抵触する!」
ナタルは何とか俺に罪を被せたいらしいな、やれやれ、典型的な駄目な大人だなぁ
しかしこの俺がお前なんぞに負けるとでも思っているのか?俺も負けじと反論する。
「僕、正規の軍人じゃ無いですから。それにあれって彼女がスパイを装った民間人で
あると分かっていた上での行動だと思ってましたよ。マジ物の民間人であんな事したら
ヤバイっすよね?」
俺のこの一言でナタルは完全に沈黙した、そこへ追い討ちをかけるとどめの一言。
「この事をハルバートン提督がお知りになられたら何とおっしゃるでしょうねぇ?」
俺が意外な人物の名前を出した事で二人の顔色がかなり曇る、マリューもナタルも
もう何も反論できず下を向いていた。
「まぁ僕の今回の言動は客観的に見て白黒はっきりしてませんが、それは本来なら
いち早くそれに気付くべき立場に居たにも関わらず何も知らず気付かず、ただいたずらに
騙された人よりもよほど強い説得力を持っている事は確かです、正規の軍事法廷で
裁かれるべきなのはどっちでしょうね?」
そう言いながら俺は席を立った。ドアを開け外へ出る、これで奴らは当分俺に
対して偉そうな態度は取れまい。しかしカズイが生きてたとはな、少し様子を見に行くか。
ヤツが誰に襲われたのか気になる。俺はその足で医務室へと向かった。室内を覗くと
いくつかあるベッドの一番奥にカズイが眠っている。俺はカズイを揺すって起こした。
「おいコラ、起きろや、殺すぞ」
「・・・う〜ん・・・?ん?キラ様・・?」
「お前生きてたのか、死んだと思ったぞ?んで、誰にやられたんだ?ラクスか?」
「はい?やられた?何の事です?」
「お前ラクスの部屋の前でいきなりぶっ倒れただろ?記憶飛んだか?」

 

「・・・あぁ、いえ、あれは誰かにやられたわけでは無いんですよ、その逆に俺は
ヤリました」
「あ?どういうことだ?」
「俺はまず部屋に入って、何かうるさいピンク色の玉を踏み潰して・・・。あの女が寝てたんです
それで、ヤツの服を脱がせて、俺は奴のまんこにぶちんこでやったんです。それでイッた
瞬間に頭の中で何かが蠢く様な・・・何て言うかこう、電波が入って来る様な・・・」
そこまで言いかけるとカズイはいきなり黙り込んだ。そして次の瞬間、いきなり白目になり
泡を吹き出しながら痙攣を起こした。
「あがが、あがあが、ギャギャギャ・・いいい・・・・がががが」
カズイはヨダレを垂らしながらとても苦しそうにしている、俺は何だか面白かったのでそのまま
見ていた。つまり早い話がやられてしまったわけだ。ラクスのピンク色の怪電波に・・・。
俺は何だか飽きてきたのでそろそろ部屋へ戻ろうとした時、医務用のテーブルの上に箱に目が行った。
何気無く置かれた特に変哲も無い箱に俺は何故か興味をそそられたので痙攣しているカズイを
方っておき、その箱を開けてみた。中には下剤と浣腸がいくつか入っている。これはこれは。
また攻撃オプションが増えてしまいましたなハハハ。箱の中身を全て上着のポケットに入れ
そのまま医務室を後にした。カズイ、あれは恐らく後遺症だな。耐性の無い奴がラクスの電波を
もろに喰らうとあぁなる。全く恐ろしい話だ、もっとも今の俺に。というか真っ当なキラじゃ
無い俺にその耐性があるかどうかは正直分からないが・・。そう考えながら歩いていると廊下の
先にフレイが居た。フレイは俺を見つけると何も言わずこちらへ近づいてくる。そういえば
まだこの船には障害があったな、さぁ・・・・どう出てくる?俺を殺すか?しかし電波も
居なくなり今の俺には前の力が戻った。お前なんぞ返り討ちにしてやるよ、俺はフレイが
飛び掛ってくると予想し、いつでも迎撃出来るように気が付かれ無い程度に軽く構える。
しかしフレイは飛び掛ってくるどころか俺に対して詫びを入れてきた。
「キラ、あの時は、ごめんなさい」
何?ここで本編通りに戻るだと?少し無理があるんじゃねぇのか・・・?
「あの時は私、パニックになっちゃって、凄い酷いこと言っちゃった、本当にごめんなさい」
「では貴女はパニくると平気で人の指の骨を折ったり首を絞めたりするんですか・・?」
「貴方は一生懸命戦って、私達を守ってくれたのに、私・・・・」
俺は何も言わずフレイの顔面を軽く殴った、話している内に前に首を絞まられた恨みを
思い出したからだ。フレイはもろに俺のパンチをもらい両鼻から鼻血が出ていた、いきなり
殴りつけた俺をすごい剣幕で睨み付けている。俺はフレイに向かって言い放った。
「今のは首を絞められたお返しだ、何だその顔は?本当に悪かったと思ってんのか?
ほんとは演技なんじゃねぇの?何か変なことたくらんでるんじゃねぇの?」
俺の言葉に対し、フレイは一瞬ギクリという反応を見せたが、何事も無かったかの様に鼻血を
垂らしながら話を進める。

 

「私にもちゃんと分かってるの!貴方は頑張ってくれてるって・・・なのに・・・」
「なのに首を絞められましたぁ!だからここでお互いの関係をゼロにしておこうぜ!」
俺は叫びながらフレイの顔面を殴った。
「これはサイの金玉の分!」
「これはこれはラクスの指の骨の分!」
「これはクリリンの分!」
「そしてこれは、俺の怒りの一撃だぁぁぁ!!」
立て続けに4発殴った、しかし俺のバカでは無い、叫びながらも力はちゃんと力はセーブしている。
これから肉便器になってくれる相手をむざむざ殺すかよ。フレイは顔面血まみれになりながら
フラフラしている。やっと立っているという状態だろう。
「・・・戦争って・・・嫌・・よね、早く・・終われば・・いいのに・・・」
「ここには人生オワタな奴がいっぱい居るけどな」
俺とフレイが話していると廊下にアラームが鳴り響き、第一戦闘配備を知らせる放送が
響き渡った。俺はそのまま更衣室へ向かおうとしていたら廊下の突き当たりで女の子と
ぶつかった。俺は女の子の手を取り「気をつけんかい!このガキャ!ブチ殺したるぞ!」
と凄みを利かせ脅す。その子はいきなり泣き出した、そこへフレイが出てきて
女の子を慰めている、確かこんなシーンあったなぁ、その前に血まみれの顔をどうにかしろよ。
女の子かなり引き気味だぞ・・。ん?待てよ?ここでフレイが手をぎゅっとするんだった様な・・・。
「おい!フレイ!」
「なぁにキラ?」
「止めておけよ?相手は何の罪も無い子供だぞ?」
「何を?」
「いや、いい」
俺は足早にその場を立ち去った、早く更衣室へ行こう、罪無き子供の悲鳴なんて流石に
聞きたくない。しかし無情にも廊下中に響き渡る女の子の悲痛な叫び声が俺の耳に届く。
俺はやれやれと思い更衣室へ、その中には珍しくムウの姿があった。ムウは俺に
気が付くと後ろめたそうな感じで話しかけてきた。
「・・・・・久しぶりだな・・・・」
久しぶりの兄貴は、とても暗かった、そしてとても元気が無かった。

 

「あれから調子はどうよ?」
「・・・・・あぁ・・・・・・・・」
「休んでる時もシコシコしてたの?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「久しぶりの出撃だろ?足引っ張るんじゃねぇぞ?」
「ごめんな・・・・・・・・」
そう言うとムウはそそくさと格納庫へ行ってしまった。まるで別人の様だ、まぁだが
バグとまではいかなかったみたいだな、流石は子安、嫁のお気に入りだ。けど次にまた
何かあれば奴も壊れるだろう、そんな感じだった。俺も急いで着替え格納庫へ行き
ストライクへ乗り込む、敵はデュエル、バスター、ブリッツの雑魚三兄弟、楽勝だ。
「キラヤマト!ストライク、行くぜ!」
うん、決まった。俺の掛け声と共にストライクが発進する。敵は・・・・・居たデュエル。
ビームサーベルを抜いたデュエルが襲ってきた、しかし一人で大丈夫か?動きが
トロく感じるぜ?俺は楽々とデュエルの攻撃をシールドで受け止め、蹴り飛ばした。
しかしこいつらとの差も歴然だなぁ、もうめんどくせぇからここで殺しちまおうか?
そう考えてきた矢先AAからブリッツに取り付かれたので助けて欲しいとの通信が入る。
AAの連中の仕事は俺の足を引っ張る事かよ?しかし俺は今日ここで初種割れをするはずだ
このまま余裕でこいつらを片付けるとマズいのか?どうこうしている内に再びデュエルが
格闘戦で攻めてくる、まいったな・・・・こいつの動きがトロ過ぎる、もっとがんばれよ
遺作、俺が種割れしないだろう?俺は襲い来るデュエルを蹴り飛ばす、真面目にやってるのか
こいつは?仕方ない、先にブロッコリーを始末するか、俺は反転しAAへ直行した。艦首の真下で
ブリッツが頑張って装甲を削っている、俺はブリッツへ斬りかかった。元々俺の接近を
感知していたブリッツはその場から回避するがそこへすかさず蹴りをお見舞いする。その隙を
突きデュエルが後ろからビームサーベルで不意打ちしてきた。待ってました、これで種割れ?
しかしとても残念な事にデュエルの動きは遅すぎた、何だかわざとやっているほど遅すぎた。
そんな相手に種割れは発動する訳も無く、俺は脚部から瞬時に抜いたアーマー
シュナイダーをデュエルのわき腹へ突き刺した。俺の体には何もおきない
何だよ、今日は本編どおり動いてやったのに。その時前方に無数の光が見えた
ハルバートンの第八艦隊だ。それを確認したブリッツは、負傷したデュエルと共に
この空域から離脱していく、こちらへ背を向けて。お前らいい加減に学べよ、俺は
背中を向けて逃げていくブリッツとデュエルへビームライフルを乱射した。2機の背部に
何発かが命中し、爆発した。二機は一瞬こちらを振り向き、睨み付ける様に俺を
注視するとそのまま闇の彼方へ消えていった。やれやれ、種割れは次までお預けか
俺は軽くため息をし、俺はAAへ帰還した。ストライクが着艦するとAAはそのままの
進路で第八艦隊と合流し、船体を旗艦ミネラオスの横へ着けた。俺はストライクから
降りると窓から外の光景を見た。すごい数の宇宙艦隊だ、だがこれだけの数でも簡単に
全滅するのが種クオリティー、まぁ別に雑魚が何匹死のうと俺には関係ないけどね。

 

そういえば俺はここでこの船から降りるって選択も出来るんだよな?あ、でもそうすると
避難船を撃ち落されてゲームオーバーか、この俺が乗ってるんだからそんな事は無いと
思うが・・・。俺はそんな事を色々と考えていた、もっとも降りる気などさらさら無かった
わけだが。しかしこのまま乗っていても正直あまり面白くは無い、みんな神の望み通り
動き喋り、俺が何かするとすぐ壊れやがる。ちなみに俺が今どうにかしたいのがナタル
壊すだけなら簡単だろうが、こいつだけは何とか壊さず今のままで苛めてやりたい。
ミネラオスを見つめながらそう考えていた俺はフトある事を思いついた。そうか・・・
この状況ならいける・・・だが本当に上手くいくか?いや・・・この世界は素晴らしい
才能だけでどうとでもなる。99%の努力は1%の才能の前でゴミほどの価値も無い。
問題は話をどう上手く切り出すかだが・・・・何とかなるだろう。何故なら奴が言う事は
ある程度あらかじめ分かっているんだから。

○つづく