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グラハム・エーカーが異世界に介入するようです_005

Last-modified: 2011-11-15 (火) 15:07:02
 

最初の武力介入から得られた情報を精査してアズラエル氏や大西洋連邦の軍部へ提出したところ、
GN−Xの提供とダガーのOS開発の協力を前倒しに出来ないかとの連絡が入った。
しかし今現在でもギリギリのメンバーで回しているため
ディヴァインとソキウスフォーが抜けると正直困ることになる。
人員の補充と引き替えに数機のダガーの試作機を人員ごとこちらに回してもらい
こちらで試作したOSを大西洋連邦軍のパイロットにテストしてもらう事になった。

 

また本来ならばアークエンジェル級のクルーになるはずだった数名を半ば強引に引き抜き
建造中のプトレマイオス2改のクルーになってもらう事にもなった。
その代償という訳では無いが、大西洋連邦軍にS−1級の評価が高かったため格安のライセンス料で
(船体のみだが)生産する事を認めることにした。
S−1にはGNドライヴが載っているが、ライセンス生産版のS−1には
とりあえずドライヴ無しで生産を始めることになった。
ダガーを運用するのであれば特に必要というわけでも無いし、
火器は大西洋連邦軍の物を使った方が使い勝手も良いだろうという判断である。
まして艦艇仕様のGNドライヴはかなり値も張るため先祖返りしたラオホゥ級並のスペックでの生産となる。
その艦艇の就役までには少なくない数のダガーが出来上がるというのでOSの開発が急がれることになった。

 

数日後中型輸送艇が人員と仕様のやや異なるダガータイプを3機輸送してきた。
ダガー開発班はレナ・イメリア大尉をチーフとしてモーガン・シェバリエ大尉、
ムウ・ラ・フラガ大尉、エドワード・ハレンソン中尉の4名である。
プトレマイオスクルー候補はナタル・バジルール少尉をチーフに
操舵手候補のアーノルド・ノイマン曹長、同じく操舵手候補のジャッキー・トノムラ伍長、
戦況オペレータ候補のダリダ・ローラハ・チャンドラ2世伍長の4名だ。

 

今回の正規軍の人員を受け入れと前後してソルブレイヴスは民間軍事会社としてではなく
正式に大西洋連邦軍に吸収されることになった。

ただし扱いとしては新規の技術開発を行う部門としてであるが、
余技として試験的に武力介入を行うことまでは否定されてはいない。

大西洋連邦としても我々の技術を自身の枠の中に納めておきたいとの考えがあるのだろう。

 

我々も一足飛びに全ての地球連合加盟国にGN−XやGNドライヴを提供しようとは考えては居ない。

我々の考えとしてはあくまで大西洋連邦に陰に日向に支援をすることで
人類の将来を段階的に修正しようというものだ。
現段階でもブルーコスモスは比較的活動を納めつつあるし、
経済活動も日々改善する電力のおかげか改善しつつある。

発電衛星に対するザフト軍の嫌がらせ的な攻撃はあるものの、
多少の攻撃であれば衛星は微弱なGNフィールドを展開して防ぐことも出来る。

それでも落とされる衛星は少なからずあるものの地上での受電設備には電力貯蔵施設があり、
また非常時に電力貯蔵施設同士で電力のやりとりを行うことも出来るため停電もまず起こらない。

落とされた衛星の穴埋めをするバックアップの衛星も即座に展開して
数日もあれば通常の発電体制に戻ることもできる。

現在ユーラシア連邦にも太陽光発電衛星による電力供給は始まっており、
大西洋連邦に対する反感も和らぎつつあるという。

ザフト支援国以外には速やかに提供する意志があるという大統領の発言で
大洋州連合、北アフリカ共同体、南アメリカ合衆国と言った支援国や中立国にも波紋は広がっている。

ここで地上からザフトを放逐することが出来れば天秤は一気に地球連合加盟国に有利となるだろう。

だからこそMSの開発が急がれているのだ。

 

ダガータイプのMSの現状のOSでの動きを見るためにイメリア大尉と私が手始めに乗ってみることにした。

メイリア大尉が試作一号機、私が試作二号機で基地のすぐ傍の宙域で試験飛行を行ってみた。

すると基礎的な動きは出来てはいるもののかなりの不備が見つかった。

主たる物は以下のものである。

 

 ・AMBACでの動きが良くない→データ蓄積の不足

 ・スラスターの推力が唐突に上がるため姿勢制御が乱れる→制御プログラムの改良とスラスターの改良

 ・スラスターの配置位置が不適切→配置位置の改善と小型スラスターの追加配置

 ・FCSと姿勢制御プログラムがリンクされているが目標にロックした場合機体の動きが固まってしまう
   →サポートAIの追加

 ・コントロールレバーがもげた→施工不良

 

等々である。

なおヘリオポリスで試作されていた機体はフェイズシフト装甲という
相転移を起こして実体弾を無効化する装甲を採用していたが、
こちらの機体はGN−X等と同じEカーボンを使用している。
機体の大きさに対して重量が大きくかつ電力を消費するPS装甲よりもEカーボンの方が軽量で
現段階のザフトの使用する火器には十分な強度を保っている為だ。
シールドやコクピット付近には念の為アンチビームコーティングを施している。
ビームライフルやビームサーベルは現段階ではヘリオポリスの試作機のX105と同じ物だが
ザフトの火器の発展次第ではGN粒子を使用した火器を使用することも検討中だ。

 

とにかく数日を掛けて不具合を洗い出してその場で直せるものは直し、
直せないものはデータを大西洋連邦軍の技術部に送って何とか形にすることが出来た。
OSはとりあえずは完成したものの1Gの重力下での稼働試験がまだ行えていないためまだβ版の状態だ。
ちなみにハルバートン准将が主導するヘリオポリスの試作機はOSで行き詰まりを見せているそうだ。
イメリア大尉の教え子が正式パイロットとして配属しているというので聞いてみると
当初はまともに歩くことも出来なかったそうだ。
その後OSの改良とパイロット達へ軍用ナノマシンを注射してからは
並のコーディネーター程度には動けるようにはなったらしい。
しかしPS装甲とビーム兵器というどちらも大電力を消費するためバランスを取るのが困難らしい。
とにかくあと1ヶ月以内に結果が出ないとハルバートン准将のチームは解散する事が内定しているそうだ。

 

こちらは先行試作機がデトロイトの工場で完成次第
イメリア大尉の小隊が地上に降りての実働試験を行う事になった。

そのためのサポートメンバーにヒリングを充てることにした。

実働試験の際にはヒリングにはガデッサでは無く1ガンダムに乗ってもらい、
火器もGN粒子を使用するものは極力避けるべく死蔵していたリニアライフルを持たせることにした。

1ガンダムであればヘリオポリスの試作機と顔も似てなくもないし、
別の試作機と誤解することを期待しての事だ。

仮にビームライフルが使えなくてもヒリングなら問題ないだろう。

と、言うかサポートメンバーなのだからこれ幸いと暴れるなとしっかりクギを刺しておかなければ。

 

何故かイメリア大尉を恐れているようだし大丈夫とは思いたいのだが・・・

 
 

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