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グラハム・エーカーが異世界に介入するようです_008

Last-modified: 2011-12-27 (火) 01:38:32
 

フラガ大尉の悪い予感は的中してしまった。

2隻のボズゴロフ級潜水母艦からグゥルに乗ったMSが4機とディン1機が飛び立ち、
我々が制圧したばかりの基地へ攻撃を加えていた。
先の戦闘に参加していた機体の多くが整備を行っていたため、不意を突かれた格好である。
新型の内の1機の赤いMSは変形をしてビームを発射し、マスドライバーを損壊させていく。
その後に続いて緑色の機体が手持ちの大型砲を整備半ばの我々のMSに向けて攻撃をしていくと
MSの推進剤が誘爆を起こして次々と火に包まれていく。

かろうじて被害を免れたカリブルヌスのMSが反撃をするが
ザフトの新型MSのシールドはびくともしなかった。
さらにシルバーに塗られたディンも新型よりは小型のシールドを持ち、
新型のビームライフルを持ち攻撃を仕掛けてきた。

 

フラガ大尉とシルバーのディンは縺れるように近接戦闘を繰り返していて、
1ガンダムの援護射撃も危険で出来ない。

私とケア大尉は離れるように通信を入れるが彼はそれどころでは無いようで
トークスイッチをカチカチと押す音が帰ってくるのみである。

そのディンは本来無いハズのビームサーベルすらシールド裏から取り出し
フラガ大尉のフライトダガーとつばぜり合いを交わしていた。

直後私はサザーランド准将から残存部隊をまとめて残りの新型を排除する様命令を受けたため、
この場はケア大尉に任せてその場を離れた。

 

4機の新型MSはまさに縦横無尽に暴れ回り、少なくない数のこちらのMSや兵士が損傷を受けていた。

マスドライバーへの攻撃では管制センターに甚大な被害を受け、
マスドライバー本体にもかなりのダメージを負ってしまった。

フラガ大尉とディンの戦いはフラガ機がバーニアへ被弾をしたため緊急離脱したがディンも追撃をしてきた。

ケア大尉がサポートに回ったが1ガンダムの手持ち火器のリニアライフルでは
シールドを打ち抜くことは出来なかった。

半ば強引に超接近戦を仕掛け、GNビームサーベルでシールドごと左腕を切り裂くことには成功したものの
逃走を許してしまった。

とにかく残存する部隊に対してグゥルへの攻撃を指示はしたものの
こちらの体制が立ち直ると見たのか5機のMSはあっさりと引き上げてしまった。

 

こちらは被害は甚大で海上の艦艇は真っ先に5機のMSの餌食になって沈んでしまった。

地上部隊も旧ザフト基地の中で整備していた機体の大多数は何らかの形で被害を受けてしまっていた。

我々カリブルヌスの機体もフラガ大尉のフライトダガーはほぼ全損認定、
キャノンダガーは観測ユニットに被弾した程度だったがこちらの攻撃が当たっていたにもかかわらず
撃墜出来なかったことにモーガン大尉はショックを受けていた。

グゥルにも75ミリビームカノンが当たったにもかかわらず撃墜出来なかったと言う事は
アンチビームコーティングがグゥルの下部にも施されて居ると言うことだろうか?

アサシンダガーも敵が地上に降りないのであれば並のダガーと変わりなく、
他のダガーと同じビームライフルで迎撃を試みるのが精一杯の抵抗だった。

 

少し気になったのは今回ザフトが投入した4機の新型MSはこれまでのザフト製MSと
全く印象が異なっていたことだ。
強いて言えばケア大尉が乗っている1ガンダムの様なツインアイ?と言うのだろうか
人に似た顔を持っていた。

タイプも砲戦型や近接戦闘型等バランスよく分かれていた。

まるでどこかで作られていた機体をまるごと頂いたようなそんな感じのする4機の新型MSだった。

ディンもこれまで実弾兵器しか使ってこなかったのにここに来ていきなり
新型とは違うタイプに見えるビームライフルやビームサーベルを使ってくるとは驚きであった。

もし仮に既存の機体も改修無しで使えるとなるとかなりの脅威になるだろう。

シールドもかなりのビームが当たったのにもかかわらず撤退まで損壊することは無かった。

アンチビームコーティングがあれほど持つとは考えにくく
それ以外のビームを無効化する方法をザフトは開発したと言うことだろうか。

4機のMSの戦闘もこれまでのザフトのMSパイロットのものとはやや異なり違和感を感じた。

ザフトのパイロットの場合同じ部隊であってもサポートすることはまずあり得なかった。

しかし今回来襲したMSパイロット達はお互いの機体の特性をよく理解し、
かつお互いをサポートして攻撃をしていた。

グゥルと言ったMSを乗せたまま運搬できる飛翔体に対しての攻撃も不慣れであった。

その為にこちらのパイロットの動きも後手後手に回り、結果被害が大きくなった。

しかしこれは所詮は言い訳にすぎない。
これだけの戦力を消耗させた責任は何かしら取らなけれはいけないかもしれない。

 

その後の会議では責任を云々よりも教導隊としてパイロットの教育を進めてくれた方が
余程良いと言うことで不問にはなった。

会議を進めていく中で情報部からある衝撃的な事実が知らされることになった。

今回来襲したMSはヘリオポリスで開発をしていたGATシリーズのデータを元にした
可能性が高いというのだ。

実際に月へ搬入された5機の試作機の写真が各自のパソコンに写されると大きなどよめきが広がった。

まずプライドが高いプラントが大西洋連邦軍が開発した機体を使うと言うことが
信じられないと言うのが最初の驚きだった。

ヘリオポリスでの開発時に一部部品やデータの流出は一部では知られては居たものの
ほぼ丸ごと機体や兵装まで作り、かつ実戦に投入するというのはまず以前では考えられなかった。

今回の作戦終了後にザフトの新型MSとディンのデータをグラハム・エーカー中佐に送ったところ、
丁度月にGATシリーズの開発者が居るというので見てもらったそうだ。

 

ラミアス大尉によれば

機体の装甲はフェイズシフト装甲の使用の可能性は低い。

シールドはディンも含めた5機の内シールドを持っていない砲戦型の1機以外は
ラミネート装甲を採用している可能性が高い。

ビームライフルは4機の内砲戦型の1機以外のGATシリーズは同じライフルを使用している事から見て、
オリジナルと同じ本体からの電力供給で作動するタイプの可能性が高い。

ディンの場合は一部映像ではライフル後部の部品を交換しているシーンがあることから
バッテリーを交換していると見られる。

おそらくシールドの裏面などに予備のバッテリーなどを搭載しているものと推測される。

またサーベルもフライトダガーの被害から見て(他の機体の被害に比べて軽微だった)
バッテリー式であろうと推測されるとの事だった。

そうしてプラントで作られた機体が何故地球に?と疑問も沸いたが種を明かせば簡単なことだった。

ジャンク屋の特権を悪用して機体をパーツの状態に分解して輸送させ、
カーペンタリア基地へそれを搬入しそれを組み立てた物だということだ。

そこまで分かっていて何故それを許したのかと問い詰めると
情報そのものはあったものの確証が無かったためだという。

正直彼もその仲間も連合の開発した機体をザフトが使うことなど想定の範囲外というのが言い分だ。

 

また今回の戦闘でフライトダガーと1ガンダム以外の機体が飛べなかった為
迎撃に支障をきたした事も問題になっていた。

その為フライトダガーに搭載されていたフライトユニット
(カーボンの炭素分子内部に水素を貯蔵するため貯蔵タンクが必要ない)を
一般兵のダガーにも緊急に配備することも決まった。

また今回の戦闘で使用された機体と同じタイプの機体を使っての模擬戦も行うことが決定した。

グゥルは鹵獲したものが数機あるものの制御プログラムをMSに載せないといけないため
新OSに載せ替える際に一緒に対応させる予定だそうだ。

新OSに載せ替えたGAT−Xシリーズはプトレマイオスでエーカー中佐と一緒に来るそうだが
その際に何か話しがあるそうだが一体何だろうか?

「君達に見せたいMSがある」そうだがエンデュミオン基地で見たGN−Xの事だろうか?

しかしあえて秘密兵器のプトレマイオスで持ってくるのだからそれとは違う機体なのだろうか。

きっと何であれ桁違いのMSなのは間違いないのだろうね。

 
 

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