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シンの何なんだ見聞緑 601氏_2

Last-modified: 2013-12-24 (火) 17:52:08

シンの何なんだ見聞録 その11 「早く逃げて!」
後からやってきたナタルの部下達が、踏まれ蹴られてぼろぼろになったシグナルと、その部下達をまとめてふん縛り連行していく。
それをわき目に、ナタルがシンの方を向き直ると――二人の幼い少女が手を広げて立ちはだかっていた。
「お兄ちゃんを捕まえちゃだめ!」
「お兄ちゃんはパパ達を助けてくれたの!」

シンの何なんだ見聞録 その12 「助かったの……か?」
しばしナタルはシンと少女達を見比べていたが、ふと、ため息を漏らした。
「少佐、全員捕縛完了しました」赤い髪をポニーテールにした若い女性が、書類を片手にナタルに報告する。
「わかった……島民の皆さん。私は海軍本部少佐、バジルール・ナタルです。シグナル中佐はこれより軍事法廷に護送の上、罪を裁く事になります。なお、彼と結託していた『大口のガバン』はすでに捕縛しており、ガバンの船に捕らえられていた人々も、順次島に戻る手はずになっています。ご安心ください。それと」
ちらりとナタルの視線が、シンへ向く。
「協力、感謝する」
一言だけ漏らして、ナタルは港へ去っていく。

シンの何なんだ見聞録 その12 「良かったんですか?」
船に乗り込むナタルと部下達。ポニーテールの女性が、ナタルに小声で聞いた。
「放って置いて良かったんですか? 彼、どう見ても」
「構わん。義憤に駆られての行動だろうしな。それに、あそこで下手に彼を連れてこようとでもすれば、今度は我々が悪役だ」
「そういう事じゃなくて」
「それならなお更構わんだろう。それとも、君は今でもコーディネイターに含むところがあるのか、フレイ?」
「流石にそうは言いませんけど」

シンの何なんだ見聞録 その13 「宴会だーっ!」
憂いは去った。家族が戻った。だったらやる事は一つだけ。大いに飲んで大いに騒げ。ご馳走酒盛り歌えや踊れ。
シンも呼ばれて一緒に騒ぐ。
今まで、こんなに楽しい宴会なんて、あったかな。こういうのも良いもんだな。なあ相棒。
そんな風に思っていたら、あの二人の女の子、シンの両脇に。揃って頬にチューされた。

シンの何なんだ見聞録 その14 「さあ、出発だ」
飲んで騒いで浮かれて一夜、明ければ来るのは旅立ちだ。
風をはらんで膨らむ帆、待つはいかなる運命か。港で手を振る人々に、手を振り替えしつつ胸元の、相棒のかけらを握り締め、おぼろげながら見えた道。まずは目指そう次の島。

その後、シンは成り行きによって、「アンタは一体何なんだ」と小規模ながらも4つの海賊団と、2人の不良将校をぶちのめしつつ海を進み、あっと言う間に800万ベリーの見事な賞金首となっていた。
その事を彼が知るのは、ローグタウンに至ってからであった。

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