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ルナマリア◆yb4dHGjFao 12

Last-modified: 2017-02-22 (水) 03:08:38

キラ・ヤマト漂流日記
 
 

※いつもながら本編の展開とは全く関係ありません

脱出ポッドは海を行く。どんぶらどんぶら流れ行く。
「飽きた…」
漂流2日目にしてこのセリフ。キラは完全に飽きていた。
「ジャソプは読んじゃったし、RSPは壊れちゃってるし…」
何故雑誌や携帯ゲーム機などがコクピット内にあるのかはラクスの3サイズと同じく、世界の謎である。
「撃墜時の衝撃位で壊れる携帯ゲームなんて、ほんとにやめてよね…」
非常食の浪費を抑える為に早めに寝てしまうと言う選択肢はキラには無い。彼は常識からもフリーダムなのだ。
「ああ、もう!これもみ〜んなあのピンクのせいだ!」
もちろん叫ぶ前に周りに誰もいない事を確認している。この2年間で唯一成長(学習?)した所だった。

「やめてよね、食料が無くなっちゃったじゃない?」
3日分の食料を3日で食べ尽くしたキラ。彼は己の欲望にもフリーダムなのだ。
「僕は今泣いてるんだ!ごはんが食べたくて今泣いているんだぞ!」
キラの魂の叫びを聞いていたのは、満天の星空だけだった。

「あれは、島?」
前方に見える影。4日目の朝の事だった。
「何かオールの代わりになるもの…あった!」
シートの後ろに放り込んであった、1/1スケールラクス・クライン(非売品)を引っ張り出し、頭から海に突っ込む。
「どうやって処分しようかと思ってたけど、案外役に立つじゃない?」
水の抵抗で首がもげ、凄い事になっているラクスフィギュアで漕ぐ事1時間。キラは島への上陸を果たした。

「無人島…?」
砂浜に上陸したはいいものの、目の前はジャングル。人間のいた形跡は無い。
「僕…生きていけるかな?」
キラの呟きは、爽やかな風に乗って青空へと消えていった…
 
 
「キラ様は、キラ様はまだ見つからないのか!?」
キサカ率いるキラ様親衛隊(別名キラ信者)が今日も喚いている。落ち着いてコーヒーも飲めやしない。
(ダコスタ君、なんとかならないかい?このままじゃ内乱が起こるぞ。)
(そう言われましても…そうだ!)
何か思いついたらしい。さすがはダコスタ君、僕の一番の部下だ。
(とりあえずこれでも見せておけばなんとかなるかと。)
そう言って持ってきたのは1/1スケールキラ・ヤマト(非売品)だった。
(君を当てにした僕が馬鹿だった「キラ様!ご無事だったのですね!」…ダコスタ君ぐっじょぶ。)
どうやらキサカ一佐の(ある意味での)凄さは僕の予想を斜め上にぶっちぎっていたらしい。
「キラ様!?どうされたのです?何故何もおっしゃって下さらないのですか!?」
(ダコスタ君、頼んだ。)
「皆さん!キラ様はお疲れです。今日はここまででお下がりください!」
「そ、そうだな。キラ様、失礼いたします。」
キサカ一党は去って行った。
「…ダコスタ君、何とかなるかい?」
「…なんとかしましょう。」

「…なんとかした結果がこれかい?」
目の前のキラフィギュアの目が黄色い光を放っている。
「やっぱりロボの目は光らないとおかしいでしょう?」
「…口の横の溝は何だい?」
「喋る時に口が動かないと不自然でしょう?」
「自然さにこだわるのにロボなのかい?」
「ロボは基本でしょう?」
頭が痛くなってきた。コーヒー、コーヒーが飲みたい…。
「リモコンはラクス様に担当してもらう事になってます。」
もうどうにでもなれ…。

「ああ、キラ様…!」
キラロボ(仮)の手を握って落涙するキサカ。
(ええと?このボタンですわね?)
「ヤメテヨネ?ホンキデケンカシタラキミガボクニカテルハズナイダロ?」
「キ、キラ様!?どうなさったのですか!?」
キサカの腕を捻り上げてのたまうロボ。
(ラクス様、R1+○ではなく、R1+□です。)
(あらあら、間違えてしまいましたわ。)
「タタカッテイイカマヨッテタカラ。デモダイジョウブ。コレデマタタタカエル。」
「ああ、なんと頼もしいお言葉!我々は一生付いていきます!」

かくして、オーブ宇宙軍の内乱は未然に阻止されたのであった…

「なあ、シャギア?おたく、あれ何に見える?」
「…人形かロボットだと思うが、確証は無い。」
「そうだよな?俺の目がおかしいわけじゃないよな?」
「おそらくは…だが二人とも目がおかしくなっているのかもしれん。」
「「う〜ん」」

その頃、キラは…

「食べ物は美味しいし、猛獣は居ないし、暖かいし、いい島じゃない?」
無人島ライフを満喫していた。