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紅い死霊秘法_06

Last-modified: 2013-12-22 (日) 20:26:04

 朝の糞兵隊マラソンを上位で終え、短い休憩時にシンはレイに相談してみた。

「レイ、オカルトって信じるか?」

「幽霊などか?」

「そうそう、幽霊とか怪物とか」

 数秒考え込むと、

「幽霊はいないだろう、いるとしたら今頃億単位で発生している。

 ユニウスセブンだけでも二十万人を下らない。

 怪物となると……詳しくはないがメンデルというコロニーでは、出生問題の解決と同時に生物兵器の研究も進められていたという噂がある。伝承にあるようなオーガやオークなどができるかもしれん、突飛な話だがな。

 シン。突然オカルトとなど何があったんだ、ヴィーノとは違ってそういう話は興味がないと思っていた」

「昨日変なもの見てさ、信じたくなってきた」

「変なもの?」

「空とぶ本とそのページ」

 スッとレイの目が細くなる。



「古いか?」

「えっ、うーん分からない、古いような新しいような。とりあえず外見はイカれてる」

 傍から見れば与太話に過ぎないものにレイが食いつくとは思わず、問われるままにシンは答えた。

「おかしいとは?」

「血みどろなんだ」

「血濡れの書か……」

「ああ、何か心当たりでもあるのか?」

「ソレそのものにはないが、そういった呪物に関しては多少……その、養父の趣味でな」

「レイの親父さん詳しいのか?」

「…………おそらく、プラントでも随一のオカルト好きだろうな、認めたくないが」

「じゃあ、見て貰おうかな、どんな謂れがあるかオレも知りたいし」

「あまり常識はずれのものは他人に見せるものではないと思うが、仕方ないか。

 今は部屋に保管してあるのか?」

「いや、その、何て言うか、何処にもなくて、此処にあるというか、いつでもどこでもって言うか。四次元ポケットというか」

 少々動揺したシンは、オーブでしか通じない古い例えをしてしまう。

「青いネコ型ロボットなのか?」

 レイも知ってた。ANIMEの力は、百年の歴史はプラントにも伝わっていたようだ。

「ここじゃ見られるから不味いんだけどさ、いつでも取り出せるんだ、その本」

「それではまるで、───いやなんでもない」

「まるでって何か知ってるのか」

「憶測で話したくは無い、俺の養父に聞くのが一番正確だろう。

 ギルは、養父は最近出世してな、ろくに家にも帰れなくなった、アポイントを取ってみるが、多分数日は接触できないだろう」

「ありがとなレイ、後で見せるよその本」

「……気をつけろよシン、外れたものは、外れたものを呼び寄せる。

 不幸になると思ったらすぐに手放すんだぞ」



 休憩が終わり、違う訓練が始まったので、そこで会話は打ち切られた。



 規定の訓練が終わり、再びシンはレイに会いに行くと、ルナマリアとヨウランがレイの周りにたむろしていた。

「お疲れ、ルナ、ヨウラン」

「お疲れ、シン」

「実は課題終わってないんだよ俺、シンも手伝ってくれよ」

「自分でやれ、ってか整備の専門技術まで解るか!」

「そこはそれ、流線型の装甲の利点と欠点についてレポート書けって言われててさ、こう友情に期待しようかなあって」

「ヨウラン、お前って奴は……」

 愉快な会話に花が咲く前に、レイが割り込む。

「シン、マラソンの後の話なんだが、問題ないそうだ。

 通常の3倍の速度で終わらせると言っていた。電話越しにも熱気が伝わるほど興奮していてな、ただでは帰れんかもしれん」

「興味全開なんだな、レイの親父さん」

「何の話よ、混ぜなさいよ」

 話題に乗れないルナマリアが怒りの声を上げる。

「レイの親父さんに見てもらいたい古書があるんだよ、なんでもコレクターらしくてさ、もしかしたら高く買い取ってもらえるかもと思って」

 空飛ぶ本をみて貰うなどと言えば、性格上必ず首を突っ込んでくる。

 古臭い本なら興味を示さないだろうと、適当に話を逸らしてみるシン。

「ふーん、レイの父親なら、そんな趣味しててもおかしくないかな、知的な雰囲気がしするものねレイは」

 苦笑いを浮かべるレイ、古書は古書でもオカルトだとは言えないレイの苦悩が伝わってくるような笑みだった。

「見て貰うって言っても、外出禁止だろ」

 ヨウランから突込みが入るが、

「問題ない、俺たちは成績上位だからな、多少の融通は利く。

 それに……相手が相手だからな許可は下りるだろう」

「くぅ、優等生め許せねえ。」

「偉いのレイのお父さんって」

「ああ、会えば解る。解らないようだと軍人として問題がある」

 断言するレイにクエスチョンマークを頭に浮かべる一同。

「シン、夜9時頃になったら家に戻れると言っていたからな、8時半頃着くようにしよう」

「先に上がりこんでていいのか?」

「間違いなく8時には仕事を終わらせて、俺たちより早く帰宅する。間違いない」

 適当に仕事やってるんじゃないのかと全員が疑ったとな。







つづく、



ヨウランとヴィーノって喋りが少ないから言葉遣いで分けられない。

なにか特徴あったかな、二人の語り。

紅いネクロノミコンの言語は何にしよう、誰かアイディア頂戴。

1.アル・アジフと同じ言語、ただしねじくれてる。

2.遺伝コードを現すACGUがびっしり。

3.バーコードで2進数を現している。

4.遺伝子スケールみたいな二重螺旋の絵がたくさん。

5.機械語写本。

6.その他 

1〜6は全て赤黒い血で綴られてます。

などなど、今頃クザクの中身はどんな風に書かれているか考えてなかったことに気づいた。

困ってます。ヘルプミー





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