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新機動戦記ガンダム A's Destiny_第06話

Last-modified: 2009-01-31 (土) 16:59:49
 

 数時間前

 

「はぁ〜あ……これからどうすっかなぁ……」

 

 デュオは深いため息をつきながら言った。
 訳もわからず異世界に飛ばされ、一緒にいた仲間とははぐれ、味方はどこにもいない。
 もちろんガンダムを見られる訳にもいかないため、大胆な行動を起こす事もできない。
(ヒイロの奴どこ行っちまったんだよ……)
 デュオは心の中で呟く。まさかハイパージャマーを持たないウイングは、
自衛隊とかに見付かって接収されたんじゃないだろうか……。
 まぁ……ヒイロがそんな簡単に投降するはずないか……。
 かといってこんな平和な世界でウイング程のMSが戦えば当然ニュースになるだろう。
 だがデュオはまだそんな情報を得てはいない。

 

 デュオは今日も何かを求めて海中をさ迷っていた。
 今日も何の収穫も無しに時間だけが過ぎて行く……。
 すると−
「んあ!?この反応は……!!」
 デスサイズのレーダーにMSと、アンノウンの反応が移し出される。
 待ってましたと言わんばかりにデュオは反応のあった場所へ向おうとする。
 途中、レーダーのアンノウンの反応が急激な速度でロストする反応が確認され、
「へへ……間違いねぇ。こいつぁヒイロだ!」

 

 デュオは呟く。レーダーの反応はMSを中心に周囲のアンノウンを時計回りに消している。
 こんな事ができるMSはウイングのローリングTBライフルぐらいだろう。
 そしてそのウイングのパイロットは外ならぬヒイロだ。
 デュオのテンションはさっきから上がりっぱなしである。
「待ってろよヒイロォ!!」

 

 デュオは海上に上がり、
「どうせレーダーにゃ移らねぇんだ、こんな海のド真ん中なら人に見られることもねぇだろ!
 かっ飛ばして行くぜぇーッ!!」

 

 と、スラスター全開で戦場へ向かう。
 今のデュオのテンションはまさにどんな障害も跳ね返す勢いだ。

 
 

 まぁそんなこんながありまして−

 

「へへっ……俺、参上!!」
 どれが敵なのかわからないデュオはとりあえずはやてを救い、
どこかで聞いた事のある登場セリフを決める。

 

 デスサイズの登場にヴォルケンリッターの面々は一瞬硬直する。
 ナタクのせいでガンダム=敵という先入観があるのだ。
 ましてやデスサイズは死神のような外観をしているため、味方であるかは尚更怪しい。
 だが
「またガンダムかよ!」
 ヴィータはグラーフアイゼンを構えるが、
「待て、どうやら主を救ってくれたようだ」
 とシグナムがヴィータを止める。
 助けられた当のはやても
「黒い……死神ガンダム?」
 と驚いている。
「ケガはないかい、お嬢さん」
「は、はい……ありがとう。それより今は、傀儡兵を倒さな……!」
 はやてはデュオに今の敵を伝える。デュオは「りょーかいっ!」と傀儡兵狩りを始める。

 

「……遅かったな、デュオ。」
「ああ、久しぶりだなヒイロ!それよりこりゃあ一体どういう状況なんだよ?」
「説明なら後でしてやる。今は敵機の撃墜が優先だ」
「わーかったよ!後でちゃんと納得の行く説明してもらうからな!」
 ヒイロとデュオは会話をしながら戦闘を続けている。
 流石先の大戦を戦い抜いただけの事はある。会話しながらでも全く動きを乱さずに戦闘を続けている。

 

「っにしても何なんだよコイツら!MDの類か?」
 デュオはビームシザースを振りながら言う。
「ああ。人は乗っていない。その名の通りただの傀儡だ。」
 ヒイロはバスターライフルを放ちながらデュオの問いに答える。

 

 そして次々と傀儡兵を撃墜していき、ヴォルケンリッターとはやて、
それにデュオ・ヒイロの活躍で傀儡兵の数もたいしたことのない数へと減っていた。

 
 

 一方アースラでは。

 

「あのガンダム、ヒイロの反応からして味方っぽいな」
「そうだね。それよりあのガンダム、いきなり現場に現れたよ?」
「……ああ」
 アースラではエイミィとクロノが突如として現れたデスサイズの話をしていた。
 デスサイズはハイパージャマーを発動させながら接近したため、
 アースラから見れば突然現場に現れたことになる。それこそ転送でもしてきたように……

 

「まぁ今あの黒いガンダムに裏切りでもされない限り、こちらに負けは無いだろうが、一応油断はするな。」
「りょーかいっ!」
 エイミィはクロノの言葉に返事を返す。今や誰の目にも傀儡兵側に勝ち目は無いように映るだろう。

 

 それは傀儡兵を送り込んだ彼らにとっても同じ事だ。

 

「フン……このまま戦えば全滅だな?ロンド・ギナ・サハク」五飛が嫌味に言う。
「所詮人形にまともなダンスは踊れんか。……いいだろう、撤退だ」
 五飛にロンド・ギナ・サハクと呼ばれた男は傀儡兵に撤退命令を出した。
 これ以上見ていても何も得る物は無いと判断したからだ。

 

「さて……張五飛。お前に聞きたいことがある」
「何だ?」
「ガンダムのパイロットが何故我々に協力する?」
 黒髪の男−ギナは五飛に質問する。
「……そのロストロギアが存在するとすればいい火種になる」
「火種だと?」
 ギナは五飛の言葉に不可解な顔をする。
「ああ、火種だ。俺の……いや、兵士達の戦いはまだ終わってはいないからな。」
 五飛は言いながら、かつて倒した敵、トレーズを思い出す。
 トレーズは五飛にわざと討たれた。それはもちろん五飛の望んだ結末では無い。
 ギナはそんな五飛を見て、
 「……まぁいい。お前が協力してくれるのなら問題はない」
 と言い残し立ち去る。

 

 そして……

 

「トレーズ……俺があぶり出してやる。貴様が本当に正しかったのかどうかをな」

 

 ギナが立ち去り、一人になった部屋で五飛はそう呟いた……。

 
 
 

「みんな、お疲れ様!傀儡兵の反応はもう無いよ」

 

 現場のはやて達に、エイミィからの連絡が入る。
残り少なくなった傀儡兵も勝ち目が無くなり撤退していったのだ。

 

「ふぅ、さっきは助けてもらってありがとう、え〜と……」
 はやてはデスサイズに近寄りながら言う。
「俺はデュオ。デュオ・マックスウェルだ!」
 と、名乗るデュオ。
「アンタが本物のデュオ君かぁ。うちは八神はやて。あっちは……」
 はやてはシグナム達を見る。ヴォルケンの三人はデュオに名乗り、
デュオも軽く挨拶する。ヒイロは既に知っているので省く。

 

「で、こりゃあ一体どういうことなんだ?何で人間が飛んでんだよ?」
 デュオは今1番気になっている質問を口にする。
 すると−

 

「そのことについては僕達が説明する。まずはアースラに来てくれないか?もちろん危害は加えない」
 デスサイズのモニターにクロノの顔が写し出される。
「アースラ?」デュオは初めて聞くアースラという名をこの国の戦艦か何かか?と解釈する。

 

「まぁヒイロがいるからにゃ信用できる所なんだろうけどな。な、ヒイロくん?」
「……」

 

デュオはヒイロに言う。無言は肯定という意味だろう。

 

「とりあえず、みんなアースラに戻ってもらうよ。ガンダム二機はこちらで転送する」
 と、クロノ。

 

「あ?転送!?」
 デュオは転送という言葉の意味がわからなかった。この状況で転送?ワープでもするのだろうか。

 

「じゃあヒイロ、デュオ。アースラに戻るで」
 はやてが言う。
「了解した」
「あ……ああ」
 デュオは状況がさっぱりわからないため流されるがままである。
 そして次の瞬間、海鳴市近海から数人の魔導師と二機のガンダムは姿を消した。

 
 

 ヒイロ達はアースラ格納庫に到着する。
 デュオにしてみればさっきまで海にいたはずが一瞬でどこかの戦艦に来てしまったのだ。
 魔法の存在を知らない者にとってはそれは現実逃避したくなるような出来事である。

 

 ウイングから降りたヒイロを見てデュオもデスサイズから降りる。
「僕は執務官のクロノ・ハラオウンだ。君にいろいろと聞きたいことがある。ついてきてくれるか?」
「へいへい……」

 

 降りてすぐ、デュオはクロノに連行されていく。
 デュオは逆らってもしかたないと思い、クロノに従うことにした。
 デュオとクロノが立ち去り、今格納庫にいるのははやてとヴォルケン、そしてヒイロだ。

 

「へぇ〜あれが本物のデュオか」
「そうだ。」
 ヴィータの問いにヒイロは肯定の返事を返す。

 

「なんや全然ヒイロと雰囲気ちゃうなぁ」
「ああ。ヒイロとは違って明るい雰囲気だったな」
「……」
 はやてとザフィーラもデュオを見た感想を述べる。それに対してヒイロは無言だ。

 
 

「わかりました。だいたいヒイロ君と同じ話ね。」

 

 リンディはデュオからこの世界に来るまでの経緯を聞き、
ヒイロの話とだいたい一致していることを確認する。

 

「じゃあデュオ、君はこの世界に来てからあの機体をどうやって隠していたんだ?」
 とクロノ。
「あぁ、そりゃデスサイズのハイパージャマーを使ってたんだよ」
「「ハイパージャマー?」」
 リンディとクロノは聞き慣れない単語を聞き、声を揃えて質問する。
「ああ。カメラやセンサーを無効化しちまうのさ」
「なるほど。それで今まで誰にも見つからなかったのね」
「じゃあエイミィが言ってたすぐ消える反応ってデスサイズのことだったのか」
「そいつはまだわかんねぇが、多分俺だろうな」

 

 クロノとリンディは、エイミィが言っていた『一瞬だけレーダーに反応するがすぐに消えてしまう機体』
というのは恐らくデスサイズのことだろうと納得する。
 デスサイズがアースラにある以上、これ以降その反応は無くなることになるだろう。

 
 

 一時間ほど経過して、デュオの取り調べが終わる。
「やっと終わったぜ〜」
 と背伸びしながら艦長室から出てきたデュオは、腹も減ったので食堂に向かうことにする。
 まぁまだ別のことで質問されるらしいから尋問が終わったと言っても休憩に過ぎないだろうが……。

 
 

「あ、デュオ、こっちや」
 食堂ではさっきの少女−八神はやてが手を振っていた。
 周囲にはヴォルケンリッター。しかもヒイロまで一緒にいやがる。
 デュオははやて達のいるテーブルに向かった。

 

「あなたが本物のデュオ君ね?」
 デュオとは初対面のシャマルが話し掛ける。
「あ、ああ。そうだけど。さっきから何でお前ら、一々『本物の』ってつけるんだよ?」

 

 デュオの質問にはやて達はクスクスと笑う。
「いや、実はな……ヒイロが最初ずっとデュオって名乗っててん」
「そうそう。てっきり本物もヒイロみたいな奴かと思ったら全然似てねーもんな」

 

 はやてとヴィータは笑いながら言う。デュオは呆れた顔でヒイロを見る。
「ヒイロ……テメェまた勝手に俺の名前使いやがったな!」
「……悪く思うな」
「かー!次の任務では絶対俺がお前の名前使ってやるからな!」
「……」

 

 デュオは毎度のことながらヒイロに振り回され、次は仕返しすると宣言するが、
果たしてそう上手く行くのだろうか……。

 
 

「それにしてもお前のガンダムヒイロのとは違って死神みたいだなぁ」
 と突如ネタを振るヴィータ。
「ああ!俺は通称『死神デュオ』だからな」

 

「へぇ、そうなん?うちの友達にもそんなん居るで?」
 とはやてが言う。もちろん『管理局の黒い死神、フェイト』のことだ。
「マジかよ、それじゃキャラがかぶるじゃねぇか!」
 とデュオ。
「……大丈夫だ。フェイトとお前は全く似ていない」

 

 そこで比較的無口なヒイロが口を開く。ヒイロから見れば年下のフェイトの方がデュオより大人だからだ。

 

「まぁそのうちフェイトとも会えるやろ。楽しみにしとき!」
 はやてがデュオに言う。

 
 

「そういや格納庫にあった灰色のガンダム、ありゃ誰のなんだ?」
 デュオは今まで疑問に思っていた事を口にする。
 ヒイロ達は、簡単に異世界から来たのは自分達だけではないことを説明する。
 シンについてとCEについて、知ってる限り説明する。

 

「へぇ。で、あのガンダム名前はなんて言うんだ?」
「シンは確かデスティニーって呼んでたと思う」
 デュオの質問にはやては答える。確かシンはあのガンダムをデスティニーと呼んでいた。

 

「じゃあガンダムデスティニー……いや、デスティニーガンダムってところか」
 ACでは名前をガンダムの後につける事が多い。ガンダムデスサイズやガンダムヘビーアムズなど。
 デュオはそこから思い付く名前を口にするがやはりゴロが悪いのでデスティニーガンダムと言い直した。
 さっきの戦闘に出ていなかったのは、はやて達だけで十分と判断されたからだろう。

 

「そういえばあの緑のガンダム、あれはお前達の仲間なのか?」シグナムも気になっていた事を口にする。
「……張五飛。ナタクのパイロットだ」
 とヒイロ。
「ちょ、ちょっと待てよヒイロ!あいつもここへ来てるってのかよ!?」

 

 デュオはナタクがいたというのは初耳だ。驚くのも無理はないだろう。

 

「……ああ。五飛はまだ戦っている」
「ちょっと待てよ、あのガンダムは仲間なんじゃねぇのかよ?」
 とヴィータ。
「俺達ガンダムパイロットにまともな奴なんざいねのぇさ。全員揃って変わり者ってね」

 

 デュオは言う。もちろんカトルも含めてだ。−当の本人は自分だけはまともだと思ってるだろうが。
 デュオの言葉にはやて達は少し納得する。お世辞にもヒイロがまともとは言えないからだ。

 

「それに五飛の奴、いつも何考えてんのかわかんねぇからなぁ……」
 とデュオ。

 

 ヒイロはさっき五飛の言っていた事を思い出す。
(俺達の戦争はまだ終わってはいない!)
 五飛は未だに誰かと戦っているのだ。恐らくトレーズと……。

 

「……きっと、五飛君も迷ってるのね……」
 五飛とヒイロの通信を聞いていたシャマルは言う。
 現場にいたはやて達にも聞こえていたが、五飛は明らかに何か憤りを抱いている。
 それは誰の目にも明白だった。

 
 

「……そうや!デュオ君この世界で行くとこ決まってるん?」
「いや、まだだけど」
「じゃあうちきいや!ヒイロもいるし、家族増えたら楽しいし」

 

 はやては唐突にそんな提案をする。ヴィータ達は「え?」という表情で固まっている。

 

「そりゃありがたいけど、いいのかよ?」
 デュオはシグナム達を見る。
「皆どうやろ?」
「主がそれで良いのであれば」
「フフ……じゃあまた服買いに行かなきゃいけないわね」
「あたしは別にいいけど」
「じゃあ決まりやな!」

 

 こうしてデュオ#brも八神家に居候することが決定されるのだった……。

 するとその直後−
『ヒイロ・ユイとデュオ・マックスウェルはブリッジに集合して下さい』
 管内放送だ。呼び出されたのはヒイロとデュオ。
 つまり何故呼び出されたかはだいたいわかるだろう。

 
 

「あなた達に来て貰ったのは、あの緑の機体について聞きたいからなんだけど……」
「了解した」

 

 リンディの言葉にヒイロが返す。ただでさえ仕事が増えたリンディには話が早くて助かる。
 ちなみにはやて達もついてきている。

 

 ヒイロ達は五飛とナタクについて説明した。何故敵になったかは解らないが、悪人では無いということも。
 そしてだいたい説明し終え、
「わかりました。では私達はあなた達の世界の座標を探すのと同時に、
 張五飛とアルトロンガンダムの捜索、及び捕獲に協力します。」
「へへっ、何だ結構いい組織じゃねぇか。時空管理局ってのは」

 

 最初デュオはうさんくさい組織だと思っていたがリンディの言葉にその考えを改めた。

 

「それとデュオ君、あなたの住む場所だけど……」
「それならもう決まったぜ」
「え?」

 

 リンディの言葉を遮りデュオが言う。
 リンディはデュオもシンと同じく自分の家に居候させるつもりだったのだが……

 

「あ、あの、うちの家に居候することになったんです」
 はやても割り込んでくる。
「いいの?はやてちゃん」
「はい。家族が増えるて思うたら全然平気です」
 リンディの問い掛けにはやては屈託の無い笑顔で返事を返した。

 

「そう……。じゃあ、はやてちゃんにお願いするわ」

 

 リンディも納得したようだ。
 これで晴れてデュオも八神家の一員だ。

 
 

 とりあえず今日はもう帰っていいらしい。はやては家族が増えてテンション上がり気味だ。

 
 

「じゃあ帰りにスーパー寄ってくで。デュオは何食べたい?」
「別になんでもいいぜ」
「う〜ん、じゃあシチューでええかな?」
「ああ。何でもいい」

 

 みんなも異論は無いので今日はシチューで決まりだ。
 今は皆でデュオを八神家に迎えるにあたっての会議をしている。
 着る服や部屋等についてだ。結構盛り上がっている。

 

「何でもいいが君達……ここがブリッジだってこと忘れてないか?」
 クロノは帰ってやれという目付きではやて達に言うのだった。

 
 

「ねぇ、シン。今日はお兄ちゃん達遅くなるんだって。」

 

 クロノから連絡を受けたフェイトがリビングでテレビを見ていたシンに告げる。
 フェイトはどこか複雑な表情をしていた。

 

「へぇ……なんかあったのか?」
「それが……色々あってヒイロ達の世界のガンダムが二機も増えたらしいんだ」
「!?」
 シンはえっ!?という驚いた表情をする。

 

「しかも、片方は私達の敵なんだって……」
「なっ!?何で……どういうことだよ!」
 シンはさらに驚愕し、フェイトの肩を掴み揺さぶる。
 シンにとってはウイングゼロだけでも驚異的な性能だというのに、同じような奴が敵に回ったというのだ。
 今のシンはアークエンジェルが出てきた時と同じような憤りを感じているのだろう。

 

「わ、私にもわかんないけど……とにかくガンダムが敵に回ったって……」

 

 フェイトは怒鳴るシンに少し怯えながら言う。いきなり掴み掛かられたのだから、怯えもするだろう。
 それにこの状態のシンはいつかに見たことがあった。おそらくパーティーの時だろう。

 

「ちょ、ちょっとシン!」
「あ……ごめん……」
 アルフに止められ、フェイトが怯えているのに気付いたシンは謝罪する。
「ううん。……取りあえずまだよく状況が解らないから、明日アースラに確かめに行くね」
「ああ……わかった……」

 

 フェイトの言葉になんとか冷静さを取り戻すシン。
 そうだよな……フェイトに怒鳴ったって仕方ないよな。
 シンは我ながらこんな子供に怒鳴った自分が恥ずかしく思えてきた。

 

 ……にしても、もう一人のガンダムパイロットってどんな奴なんだろう……。
 シンはまだ見ぬデュオに様々な想像を膨らませるのだった。