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第六話

Last-modified: 2013-12-21 (土) 22:16:38

  第六話

 

 「総員、第一戦闘配備!総員、第一戦闘配備、パイロットはただちに出撃!

 砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルド率いる奇襲部隊が飛び立つ直前。
 アークエンジェル内部は慌ただしくなっていた。
 偵察機のパイロットが負傷し、帰還。
 さらに、陸上艦三つの存在。
 偵察機に対し、大量の部隊の投入。
 いつ奇襲を仕掛けてきてもおかしくない。

 「ちぃ!ついてねぇぜ!」

 ムウ・ラ・フラガの乗るスカイグラスパーが出撃していく。
 それと同時に、ザフトの戦闘ヘリ、アジャイルが砂山の陰から姿をあらわした。

 「敵戦闘ヘリ多数接近!攪乱酷く、数捕捉不能!」

 オペレーター、アイセル・ハリルシンの声。

 「敵さんのお出ましか!」

 スカイグラスパーのパイロットの一人、ラサリー・アシルサムの上ずった声。

 「ひるむなよ!性能はこっちの方が上だ!」

 その横のスカイグラスパーパイロット、アリーデ・リンカスの勇ましい声。
 ちなみと言ってはなんだが、アイセル、ラサリーは女性である。
 あとは男ばかり。(ミリアリア除く)

 「くるぞ!」

 ムウがそう言いつつ、急降下し、それを合図に各機が散開する。
 アジャイルは乱雑に機関砲を撃つ。
 先ほどのライサルの時に撃墜されたアジャイルのパイロットが指揮官だったのだが、もういない。

 「くそう!くそう!!リズ殿の仇ィィィィ!!」

 「そんな攻撃で!」

 雑な攻撃をスルスルかわして、ムウが三機落とす。
 そこへ、ディンが飛び出す。
 
 「また来たか!俺たちモテてるるな!」

 しかし、本命はまだ来ていなかった。

 

 ヤマト 第一艦橋

 

 地球に降りてから三日後・・・

 「アフリカか・・・。」

 ヤマトでは、古代たちが対策を考えていた。

 「行くだけなら簡単だが・・・。ユキ!」

 真田が生活班であり、レーダーを管制する森雪を呼んだ。
 
 「はい。」

 「レーダーはどのくらい効くんだ?」

 「ええっと・・・半径2キロまでなら。」

 「2キロか・・・・。」

 ザフトの投下したニュートロンジャマーは、ヤマトのコスモレーダーまで影響を及ぼしていた。

 

 ヤマト 艦内

 

 「なんで僕は捕虜なのにここにいるんでしょう・・・。」

 そうつぶやいたのは、ザフトの赤服、ニコル・アマルフィ。

 「まぁそう固くなるな!俺たちは地球連合じゃぁないんだから!」

 ヤマト艦載器のコスモタイガーのパイロット、加藤三郎が言った。

 「それにしても、SFみたいですね。ワープとか地球外生命体とか。」

 「こっちにとってはモビルスーツがSFだがな!人型が飛ぶとか。」

 そうしてそのあたり一帯がどっと笑いに包まれる。

 「あ、いけない。尋問まであとちょっとだ。」

 ニコルが時計を見て言う。
 彼は一日一回尋問を受けていた。
 と言っても単純に話を聞く・話すだけだったが。

 「じゃぁ、行ってきます。」

 「じゃぁあな!」

 加藤の人懐っこい笑顔を尻目にニコルは尋問室に向かった。

 

 「あの・・・えっと・・・。」

 「うん?何か変か?」

 ニコルは戸惑った。
 なぜなら、隣にもう一人の、自分と同じくらいの少年がいたからだ。

 「うん・・・なんでしょうね・・・。」

 隣の少年も戸惑っている。

 「あぁ、二人は初対面か。安心しろ。互いに武器は持っていないからな。」

 古代が微笑みながら言う。

 「あぁ、んん。」

 隣の少年が声を整えて言う。

 「地球連合軍少尉、キラ・ヤマトです。」

 「地球連合?キラ?」

 ニコルは「キラ」という名前に聞き覚えがあった。
 アスランがいつもつぶやいていた名前だ。

 「あのぉ・・・そちらは?」

 「え?ああ!えーと・・・。」

 ニコルはボーっとしていた矢先に声をかけられ、一瞬あわてた。
 が、すぐに平静の仮面をかぶり、笑顔を見せていった。

 「ザフト軍クルーゼ隊所属、ニコル・アマルフィです。アスランとは友達です。」

 「え!?」

 ニコルの計算通り、キラは動揺する。
 そしてニコルは、目の前にいるキラに追い打ちをかける。

 「アスラン、あなたと戦うことに傷ついてましたよ。」

 すると、キラは悲しそうに目を伏せる。
 そして、ちょうどいいとこで艦内電話が鳴った。
 古代が応じる。

 「はい、古代。・・・え?・・・あぁ!・・・はいはい、すぐ行きます。

 そして、電話を切ると、

 「すまない。ちょっと事故が起きてな。なに、軽いから気にすることはない。
 しばらくここで待っててくれ。」

 そう言って出て行った。

 

 ヤマトではキラとニコルが対面した。
 アークエンジェルは敵襲を受けていた。

 

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