Top > 00-W_不定期氏_10
HTML convert time to 0.003 sec.


00-W_不定期氏_10

Last-modified: 2009-02-01 (日) 19:59:25
 

 ヒルデ・シュバイカー。
 デュオと共にプリベンター入りしたときは普通の乙女だったはずだったが、今ではキレルと最も凶暴な人間と化する。
 なにせ、フライパンを投げてあの不死身といわれるコーラサワーを気絶させるくらいだから、その腕っ節のほどが知れよう。
 しかし、その後もなぜかコーラサワーはヒルデを怒らせることが多い。
 もしかして、恋?、なんて話はふた昔前の恋愛小説じゃあるまいし、そんなことはない。
 単にコーラサワーがKYなだけであるのと、タイミングが悪いというのが実情であろう。
 この日も、月よりのお客さんが来ていた為機嫌が悪いヒルデにコーラサワーは

 

「ようオデコ姉ちゃん、今日もおでこが一層光っているじゃないか」

 

 と、のたまいやがったもんだから、さあ大変。

 

「ぅおんどれに言われる筋合いはないわーーーーー!!!!!!!」

 

 と、どこの筋のものかという台詞と共にドカチンハンマーでコーラをふっとばす。
 ガンダニウム合金で補強された壁にコーラはしたたかに叩きつけられた。
 グシャッという、鈍い音と共に。
 デュオがスピードガンの計時を見る。

 

「……時速180キロか。 ヒルデ、ヘッドスピードが又あがったな」
「しかし、生身の人間をそのスピードで吹っ飛ばすヒルデもすごいが、ああやって吹っ飛ばされても、無傷でいるコーラサワーも大したものだな」

 

 他のメンバーもコーラのことは全く心配していない。
 むしろ、壁の損傷度合いのほうを心配しているくらいだ。

 

「いててて……ちょっとからかったくらいで、ハンマーで吹っ飛ばすなよ。
 お前らも、解説者みたいなこといってないで、ちっとは俺のこと気遣えよ!!」
「今のはあなたが悪いわよ。ヒルデが一番気にしていることいっちゃったんだから。
 もう少し、発言には気をつけたほうがいいわよ」

 

 コーラサワーは自らの失言を省みず吼えているが、サリィに窘められた。

 

          *          *          *

 

 退庁時刻。

 

「夕食の用意しなくちゃ。 スーパーによって、あれとこれと……」

 

 ビルデ、コーラサワーを吹っ飛ばしたおかげで少し機嫌が直ったようである。
 軽い足取りで家路を急ぐ。

 

 一方、コーラサワーはというと、

 

「うーむ、今日の晩飯はどうするかな? 例の焼き鳥屋にするか、それとも新規開拓でもするか……」

 

 相も変わらず食い物と女に目を奪われながら退庁。
 この様子じゃ、またヒルデに今度は鉄球で吹っ飛ばされそうである。
 それでも、無傷でいられるのがコーラサワーのコーラサワーたる所以だが。
 さて、二人の明日はどっちだ。

 

 

【あとがき】
 どうも、お久しぶりです。不定期です。
 ネタが出なくて、土曜日氏の世界を拝借いたしました。
 もう少したつと二期が始まるので、コーラ氏の活躍を祈念いたします。
 模倣氏も相変わらず切れの鋭さはさすがだと思います。
 それではまた。

 
 

 【前】 【戻る】 【次】