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00-W_不定期氏_13

Last-modified: 2009-08-24 (月) 18:41:44
 

「おーいみなさーん。 こっちですよー」

 

 カトルがプリベンターたちを呼んでいた。
 呼んだのは、競馬場の馬主席であった。

 

「さすがに、見晴らしがいいな」

 

 五飛やトロワもご機嫌がいいようだ。

 
 

 ここは阪○競馬場。
 G気諒○記念を控え、ファンの出足も良い。パドックは競馬ファンでいっぱいである。

 

「しかし、あいつだけは変わりがないようだな」

 

 ヒイロやデュオがジト目を送った先には……そう、我等がパトリック・コーラサワー氏がいた。
 コーラは○神はおろか、裏の東○にも手を出し、♪あーちーちー、あーちー〜になっていたのである。
 J○Aからみれば、大鴨がねぎをしょって鍋に飛び込んできたようなものだろう。
 しかしさすがに馬主席で、あの第1部の出番がなかったころのような醜態をさらすわけにはいかず、湯気を頭から出しながらも耐えていた。ここらへんができるようになったのは長足の進歩といえようか。
 それよりも何故彼らが馬主席のスタンドに入れたのか。
 カトルには人工授精で生まれた29人の姉がいることはみなさんご存知だと思うが、そのうちの一人がオーナーブリーダーとして世界的にも名高い五○ファームの嫡男と結ばれ、自らも馬主登録をしたのである。
 そして、『このG気僕力馬を出走させるので、一度招待するわ』と弟に招待券と宿泊券を送ってきたのだ。
 ちょうど暇を持て余していたプリベンターの面々も渡りに船とばかりにジョシュアとシーリンを留守番にして来日したわけである。
 いつもは、制服やおもいおもいの格好をしているプリベンターだが、今日は馬主席とあって、ネクタイとジャケットを着用していた。
 このメンバーでその格好に慣れているのはコーラとグラハムとカトル位であろう。

 

「タイを緩めるわけにはいかないしな」
「俺らだけならともかく、五○氏やカトルの姉君まで恥をかかすわけにはいかんだろう。今は我慢のときだ」

 

 まるで我慢大会のときのような科白を五飛とヒイロはいっていた。

 
 

 昼になって、五○氏が取引先を接待するときに利用している料亭の特製弁当が運ばれてきた。
 いままで頭から湯気を出していたコーラさんは突如機嫌がよくなり、

 

「いやあ、競馬場を眺望しながら、吟味された弁当を食す。いい気分だ」

 

 などとのたまっている。
 ほかの面々も其々の好みにあわせて用意された弁当を食し、その気遣いと美味さに満足したようであった。

 
 

 さて、これからどうなるか、午後も外しまくるコーラと馬主席で固まるプリベンターたちの運命は?
 今回はここまで。 いつ書けるのか、それは誰も知らない。

 
 

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