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901◆GbvohmL8bU_第29話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:00:13

(4人か。少年がストライクのパイロットだとして少女は?)
「オーバーフラッグス教官、刹那・F・セイエイ少佐だ。時間よりも早いが始めようか」
「もう少ししましたら副長をしております、ナタル・バジルールが参ります。先ほどの戦闘の後始末を頼んできましたので」
「了解した。先に言っておくが敬語はいらない」
「ナタルが来る前にこちらの2人を紹介します。この子はキラ・ヤマト君で私が頼みストライクのパイロットをやってます」
「キラ・ヤマトです。元々はヘリオポリスで学生です。」
気弱そうな態度だが目はしっかりと刹那を見ている。
「そうか、キラ・ヤマト、この船と避難民を守ってくれていたのか、ありがとう」
そう言い頭を下げる刹那
「い、いえ!僕なんてなんの力にもなってません・・・さっきもイージスに遊ばれていただけだし・・・」
「・・・いいか?一般人がいきなりモビルスーツに乗り込み、戦闘をし、しかも生き残る。これがどれだけ難しいかわかるか?
しかもその後もムウ・ラ・フラガ大尉と協力し、相手を追い払っている。けなすところなどない大手柄だ。自分に自信を持て」
「でも・・・人殺しを上手くなりたくない」
「君が戦うのは相手を殺すためではない。友人を守るためではないのか?」
力なく頷くキラ
「少し昔の話をしよう。俺の知り合いだが相手の誤解から追われ、その途中偶然保護をした。誤解が解けるまで同じ船にいた。
 そいつは始め、戦うこと自体嫌っていたが、途中から手伝ってくれるようになった。だが、相手側にそいつの彼女がいる事を知り、悩んだ。
が、俺たちに彼女と話し合いたいと頼んできた・・・」
「・・・その後はどうなったのですか?」
「彼女の乗った機体を行動不能にし、そいつと話し合い、殺されそうになったが分かり合うことができた。そいつのすごいところは一発の銃弾も撃たなかったところだ」
「僕とは大違いですね・・・怖いから、頼まれたからって何発も撃っている・・・ダメダメですね・・・」
「そうだ、だがそれでいい」
「え?」
「どんな状況、理由があったにしろキラ・ヤマト、お前が戦うことを選んだ理由は?」
「・・・僕の友達を守るため・・・」
「ならそれでいい。キラ・ヤマトが戦うよう命令したのはマリュー・ラミアスだが上官は俺だ。お前は命令を聞き実行しただけだ。なにかあった場合に責任をとるのが俺たち上官だ。繰り返し言う。君は悪くない。友人を守るという褒められて当然の事をした」
「・・・ありがとうございます。少し気分が楽になりました」
2人の話が一段落し、たところでノックをする音が聞こえ入室を促す
「ナタル・バジルール少尉であります。遅れてしまい申し訳ございません」
「理由はマリュー・ラミアスから聞いている。席についてくれ」
「ハッ」
刹那が目線でマリューに次の人物の紹介を促した。
「こちらの少女はラクス・クラインさんです。プラント最高評議会議長の子です。ユニウスセブンの宙域で私たちが保護いたしました」
「ラクス・クラインですわ。刹那さま、よろしくお願いします」
「刹那だ・・・ラクス・クライン。そのピンクのはなんだ?」
「この子はピンクちゃんです。婚約者のアスランが寂しくないようにと作ってくださいましたの」
「ハロ、ハロ、テヤンデイ、テヤンデイ」
「・・・そうか。」
「この船には優しい方がいらっしゃって楽しいですわ。でもお部屋から出てはいけないのがつまらないのです」
「プラントには帰りたいか?」
「それはもちろんですわ。お父様が心配していらっしゃるはずですので早く帰りたいですわ」
「ならばこの封書を父親、シーゲル・クラインに渡してくれ」
「こちらは何ですの?」
「停戦の申し入れだ」
5人「!!!」
「ラクス・クライン。中身を確認してもいい。ああ、それからこれはコピーだ。機密でも何でもないから見てくれ。これは今回の目的の1つでもあった。捕虜を取り、封書を直接プラントに持っていってもらう」
「なあ刹那少佐。本当にこの条件で停戦を結ぶのかよ・・・」
「その通りですわ。プラントはお父様方が汗水垂らしお作りになられたものですわ」
「え?おかしくないか?」
「どうかなさいました?」
「そこが歪みか・・・ラクス・クライン」
「お呼びでしょうか?刹那様」
「地球上では、本来、資金を提供した宗主国が作る「プラント運営会議」の支配下だ。そこへ従業員として雇ったコーディネーターが不法占拠し武力を持ち現在に至る」
「私は全てコーディネーターが作り、完成後に武力で支配していたのが宗主国だと教わりましたの・・・」
「どこかで情報を歪めている者達が居るな」
「・・・この封書は私が必ずお父様にお渡しいたします。刹那様、私をプラントに帰してくださいませんか?」
「わかった。先ほどのナスカ級が近くにいるはずだ。後で国際救難チャンネルで連絡をつけよう」
「了解しました」
ラクスだけを部屋に戻し、今後の話し合いが始まった。
「あ、あの・・・僕もここにいていいのでしょうか?」
「問題ない。キラ・ヤマト。君の意見も聞きたい」
「わ、わかりました」
「本題に入る。本来ならモントゴメリはヘリオポリス宙域に行く予定だったがアレでは無理だ。フラッグを3機アークエンジェルに乗せ護衛に付け第8艦隊に合流してもらう。ここまでで質問は?」
周りを見渡し質問がないことを確認し、続きを始める。
「第8艦隊に合流後、アークエンジェルはオーブ近海に降下、避難民を送り届る。合流後はハルバートン少将の指示に従ってくれ」
「了解しました。刹那少佐はいかがなさいますか?」
「俺は、ヘリオポリス救援部隊が追いつき次第本来の任務に戻る。ラクス・クライン受け渡しは、ナタル・バジルールに一任したいがいいか?」
「ハッ!了解しました」
「あ、あの・・・いいですか?」
「何でも言ってくれ、キラ・ヤマト」
「は、はい。僕がストライクで彼女を送りたいんですが・・・ダメですよね?」
「ナタル・バジルール。ストライクを出すことに問題はあるか?」
少し考えをまとめるナタルそして「問題ありません」と、答えたのだった。
「ありがとうございます」と頭を下げるキラ。
「ムウ・ラ・フラガ大尉にフラッグの戦闘中の指示を任せる。大まかな指示で構わない」
「りょーかい。いくらなんでも流石にもう襲ってはこないだろ」

 

しばらくし、救援部隊が接近してくると刹那のフラッグ1機がアークエンジェルから飛び立ち、エウクレイデスに帰還したのだった。
ちなみに停戦内容は『プラントを作った金払え。そうすれば売ってやるから』という内容が書かれていた。

 
 

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