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901◆GbvohmL8bU_第4話

Last-modified: 2014-08-03 (日) 04:33:23

緑色の粒子を吐き出すクアンタをみているアズラエル

 

「あの粒子を推進力にして動いているみたいですね・・・既存の技術ではありませんね」

 

クアンタを見て思案顔をしながらふと、思いついた
「先ほどのシャトルに向かってきた粒子は彼らの仕業・・・光が溢れたと思ったらあの機体がでてきた・・・ワープ・・・?断定するには早すぎます。彼らから情報をいただかなくてはなりませんね」

 

部屋にある通信機のところに行き通信ボタンを押した
「私です。最優先で彼らを丁重におもてなしして下さい」
それを言うなりすぐに通信を終えた。月での用事より彼らの方が有益であると判断したのだろう

 

場面は変わりクアンタ側

 

「刹那、シャトルに通信を入れてくれ、僕が出る」
人型になったティエリアが刹那に指示を出し、無言で作業を行う刹那
ピピピ
『こちらはティエリア・アーデだ。ランデブーの際、安全のため貴艦をクアンタで掴みたい。許可を』
『こちらはシャトルの艦長、ジーニアスです。了解しました。左翼側にお願いします。ランデブー後に左翼側の扉を開きますのでそちらからお越し下さい。』
『了解。感謝する。通信終了』

「刹那、左翼側からランデブーを頼む。」
「了解」
「銀ハロ、シャトルを掴んで、安定したらスキャンを頼む。情報を頂こう」
「マカサレタ。マカサレタ」
銀ハロといってもELSがハロの真似をしているだけだ。クアンタが触れば相手を同化(侵食)することができる
今回はソレの応用で、接触している部分からELSが侵入、ハッキングを行うのがティエリアのプランのようだ
ちなみにELSのハッキングに対抗できるのはELSだけなので対抗手段は無いと言ってもいい

 

そうこうしている内にランデブーポイントに接近したクアンタは相対速度を合わせ、ゆっくりとマニュピレーターで左翼を掴んだ。衝撃もほぼ無く完璧なランデブーと言っても良い

 

「ランデブー成功」
ふぅ、と息を吐く刹那、流石に緊張はしたようだ

 

「銀ハロ、スキャン、並びにハッキング開始。データは僕が処理するから全て送ってくれ」
「リョウカイ。リョウカイ」
パタパタと耳?の部分を動かしハッキングを開始した
「僕たちはシャトルに向かうとしようか」
「了解」
クアンタのコックピットが開きシャトルに向かっていった

 

プシュー
シャトルの自動ドアが開き宇宙服を着た二人が入ってくる

 

スーツを着た男A
「この度はお越し頂きありがとうございます。お部屋にご案内いたします。」

 

スーツの男の先導で部屋まで移動する2人、その間にティエリアは情報の処理を行っていた

 

(へぇ、けっこうな情報量だ、歴史関係のは・・・あった!・・・なるほどコズミック・イラか、僕たちがいた地球とは途中で分岐したのか?この辺の考察は後にしよう
モビルスーツはまだない、軌道エレベーターもない、だが宇宙進出については僕たちの世界(当時)より進んでいるな。砂時計型のコロニーとは面白い)
完全に思考モードに入ったようだが刹那の後ろをなんとか歩いている
そうこうしている間に部屋についたようだ
「こちらの部屋でお待ちください。理事もすぐに参ります。」

 

部屋に入る2人、部屋を見回しテーブルに食料があるのを見つけた。

 

「移動中のため、このような物しかご用意できませんでしたが、よろしければご賞味下さい」
一礼し、部屋から出ていくスーツの男

 

思考モードから戻り部屋を見回すティエリアがパソコンを発見した

 

《パソコンのほうが直接情報を見れるか・・・よし!刹那はくつろいでいてくれ。あとヨダレはたらすなよ》
《了解》
(ELS、パソコンにハッキング開始)

 

自分の体になっているELSに指示を出しハッキングを開始する
よく見れば指先がパソコンと同化しているがそれに気がつく人はいない

 

(ほう・・コーディネイター?受精卵の遺伝子を人為的に変更だと、、、これは・・・やはり、だとすれば・・・)

 

部屋の前で深呼吸をしている人がいる
(ふう、仕事の会議でも緊張はしないのですが、とても緊張していますね・・・先ほどのシャトルを襲った粒子の現象、彼らに聞かなくては・・・なんとなく問題ない気がしますがなんでしょう・・・?
コンコン
ドアをノックする音が聞こえる
思考モード、ハッキングを止め、応えるティエリア
「どうぞ」
プシュー

 

金髪のスーツを着た若い男が入ってきた。顔は胡散臭い笑顔だ

 

そして、入室してきた相手が話し始めた
「初めまして、私が先ほど通信をしたムルタ・アズラエルです。ブルーコスモスの盟主でもあります。」
胡散臭い笑顔で挨拶を行い、手を開き歓迎を示しているようだ

 

紫色の宇宙服を着た青年が
(ブルーコスモス?・・・ああコーディネイターが嫌いな人たちのトップということか)
「この度はお招きいただきありがとうございます。僕はティエリア・アーデといいます。そしてこの青い服を着ているのが」

 

「刹那・F・セイエイ」モグモグ

 

「食事をやめろ。申し訳ない。許してやって頂きたい」

 

「刹那さんとティエリアさんですね。この度は歓迎いたします。刹那さんは食べるのが好きみたいですね」
手を差し出し、握手を求める 勿論胡散臭い笑顔で

 

ティエリアが笑顔を崩さずに握手に応じる
「よろしくお願いします」

 

(ブルーコスモスの名前を出しても反応がないですね。やはり、彼らはコーディネイターではないと考えるべきでしょう)
「いやぁ、シャトルが故障をして嫌な気分になっている所にお二人がいらっしゃるものですから、つい通信を入れてしまいました」
ニコニコと胡散臭い笑顔のアズラエルがテーブルの上にあったチューブ飲料を飲む
テーブルを挟んで反対側では食事を続ける刹那とティエリア

 

《食物を摂取するのはいつぶりだ?ティエリア》
《2つ前の星にいた時に食べたから・・・18年ぶりか》
《了解、食事を楽しんでいる》
《クシンボウ、クイシンボウ》
《刹那・・・銀ハロ、機体やシャトルにおかしいところはあるか?》
《イジョウナシ、イジョウナシ》
《了解、会話を始める》

 

「早速ですが、僕から質問してもいいですか?」

 

胡散臭い笑顔で
「ハイ、どうぞ!ティエリアさん!よろしくお願いします」

 

「この船はどちらに行かれるのですか?」
「ハイ!この船は月のコペルニクスに向かってます。仕事の会議で向かっているのですが遅刻しそうなんですよ」
ニコニコ顔で肩をすくめため息をする
「私からも質問してもよろしいですか?」とアズラエルが言う。もちろん胡散臭い笑顔だ
「僕に分かることでしたらお答えいたします」
「ありがとうございます。えー、では、この映像をご覧下さい」

 

部屋に備えてあるモニターがつき、宇宙が映し出された
少しするとそこから緑色の粒子が出てくる、それが大きく、明るくなっていく
先ほどのクアンタが転移してきた時の映像のようだ

 

(ばっちり映像に撮られているのか。だが粒子ワープ先の映像をみるのは初めてだ)
そんな思考をいているティエリアをよそに映像は進んでいく

 

粒子がシャトルに向かってきて、そして覆われた
その時の粒子の色は虹のような色だった
そして粒子が落ち着いたことにクアンタがいた。ここで映像が切れる

 

「単刀直入に聞きます。この粒子はなんですか?」
真顔で質問をするアズラエル、内心はドッキドキである

 

《刹那、どうする?》
《構わない、伝えてくれ。さっきの粒子での影響か、革新が始まっている。お、このピザは美味しいな》
《刹那・・・はぁ》

 

少し悩む素振りを見せ
「・・・あれはGN粒子といい、クアンタを動かす上で必要不可欠な粒子です。」
その言葉を聞き、少し笑顔になる、が
「そして人類の進化を早める物質でもあります。」

 

目を見開き、驚きを隠せないアズラエルであった

 
 

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