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901◆GbvohmL8bU_第41話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:22:23

アークエンジェル到着から数日後。
アルスター外務次官とアズラエル(表向き地球連合要職)は、オーブとの事前折衝を連日行っているが手応えを全く感じていなかった。
「アルスター外務次官、初めて参加しましたが、事前折衝ってこんなにめんどくさいんですね」
「アズラエル理事、それはこの国だけです。自分の経験からいえば、事前に何らかの要望が出て、お互いに何となく譲歩する所や押すところ、着地点が予想出来るのですが・・・なにも要望も無く、簡単に言うと『時間稼ぎ』しかしないのは有り得ません」
アルスター外務次官の言葉通り、地球連合からはアークエンジェルとストライクの情報と避難民を送り届ける。と、いう事をオーブに対して行ったが、それに対する対価をなにも提示していなかった。
しょうがないので、地球連合への参加、もしくは資金の提供を打診したが、いずれも拒否し対案すら出さない状態である。
「うーん・・・まあ、僕の息のかかったマスメディアを使ってますので、近日中には動きがあるでしょう。ないと困りますけどね」
アズラエルの情報戦略はいまのところ上手くいっている。
地球連合に対する感情を生放送でネット、電話等で受け付けたところ

 

友好を結ぶべき 85%
オーブから出ていけ 5%
何も感じない 10%

 

と、いう結果になった。
「最悪、適正金額でマスドライバーの優先使用許可でも構いません」
「理事・・・私の感覚だと何らかの援助とマスドライバーの時間指定での使用許可が妥当だと考えてます。マスドライバーだけでは譲歩しすぎだと愚考いたします」
「そうとも言えないんですよ。地球連合に残ってるマスドライバーがパナマだけになってしまったので、ペイロードに余裕が無いんですよ」
「あー・・・こちらの弱みですか」

 

オーブ側の事前折衝に当たっている官僚
「はぁ・・・地球連合は無茶も無理も言ってないんだよな」
「ああ、アスハ家が無茶を言ってるだけだ」
「ありえねえよ、なにが『我が国は中立を維持するという理念があるため資金も軍の提供も断れ』だ。理念とか言っても、戦争から逃げるために中立になったんだろうが」
「かといってなぁ・・・プラントには、ヘリオポリスを破壊されたのに、大洋州連合からの物資をカグヤで送っているからな。中立(笑)って」
「あはは、しょうがね。カグヤのカグヤでの打ち上げ後のポイントに軍を展開されたんだ。
それに、そんな事言ってると不敬罪で捕まるぞ」
「ヘリオポリスを破壊されたのに、なぜか自分たちが謝罪してる。
な・・・何を言っているのか、わからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・もっ と恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
「おいおい、まぁ気持ちはわかるが」
オーブ側の愚痴は続いていく。

 

翌日
「ホムラ代表!オノゴロテレビをご覧下さい!」
「なんだね。騒がしい」そう言いながらもテレビをつける。
そこには
『オノゴロテレビは、この映像を偶然入手しました。
この映像はヘリオポリスでの実際の戦闘です。CGでも、模擬戦でも、2000回でもありません。』
そこには拠点攻撃用のD装備のジンと、それに対抗するソードストライクが戦闘をしていた。
『連合の白いモビルスーツは、剣を装備しコロニーに配慮しながら、時にはジンのミサイルからヘリオポリスを守ってくれています』
「ホムラ!なんだこれは!?」
「ウズミ・・・私も今初めて見ている」
「止めさせろ!」

 

『この戦闘によりヘリオポリスは崩壊した!原因はザフト!誰がどう見てもそれしか言えない!』
ヘリオポリスが崩壊し、一瞬映像が途切れ、次に映ったのはストライクから見た映像だ。
『連合のモビルスーツは、ヘリオポリス住民の乗っている避難艇を発見した!
それを、この残骸が飛び交う危険な中、一番安全な戦艦に連れていってくれた!』
ストライクが避難艇をアークエンジェルまで運んでいる。
『この後は皆さんが知っている通り、ザフトからの襲撃から退避しながらオーブまで連れて来てくれた!
プラントの奴等、自分達のコロニーが壊された時は血のバレンタインと言っているが、同じこと、コロニーの破壊を行った!
自分たち以外はどうなってもいい。そう考えているとしか思えない!そんな連中に五大氏族は頭を下げカグヤで物資を送っている!
これのどこが中立だ!理念だ!ふざけるな!
これより3時間後、行政府前にて抗議を行う!
だが、私一人ではなにも変わらない!テレビを見ている方々、どうか力を貸して欲しい!この国をよりよブツ・・・ツーーー』
「・・・放送、切られました」
そうですか、わかりました」(エル、お前、馬鹿な父さんを許してくれ)

 

アズラエルはこの映像をこっそり流出させたが、予想以上の反応に笑いが止まらなかった。
「あーっはっはっは!五大氏族がどう対応するか楽しみです。
今頃、各所に配置したサクラが行政府に行くように煽っているはずです。いやぁ楽しみだ」

 
 

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