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901◆GbvohmL8bU_第42話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:23:34

テレビの放送から約3時間後
行政府周辺には少なくとも数百人規模の人が集まり、さらには近隣からやってくる人の流れが止まらない。
彼らは口々に
「プラントを許すな!」「連合に加盟しろ!」「氏族はなにをやっている!」
等、今までの不満を爆発させていた。公式発表では支持率100%の国で、だ。
そこに用意されている大型モニターや用意されたモニターが点灯し、テレビに出ていた人が壇上に上がり、付近は静まり返った。
『皆さん!忙しい所、ご足労いただきありがとうございます!
今回の目的は、ヘリオポリス住民を、オーブまで連れてきてくれた、連合の恩に報いるため、この様な強硬な手段で広報を行いました!』
彼は、1度言葉を区切り
『連合の戦艦は、ザフトの戦艦に襲われながらも、救命艇を収容してくれました!
ザフトの戦艦は、救助活動すら行わず、連合の戦艦を追っていった!
・・・皆さんの中にも、知り合いにお亡くなりになられた方もいらっしゃるかと思います。
ザフトが救助活動を行っていれば、救えた命もあるかもしれません!
そんなザフト、プラントに対して、なぜか謝罪をしました!
自分達の税金で作ったコロニーを壊され、自国民を殺されたのに、だ!意味が分からないし笑えない!
私たちが政府に求めるものはただ1つ!
連合への支援!これだけだ!
氏族たちよ!反論はないのか!言える物ならいってみろ!』
民衆のボルテージは上がっていく。
と、そこへ、門で閉ざされていた行政府から人が出て来るのがみえた。

 

「誰か出てきたぞ!」「氏族だ!氏族の服を着ている」
「軟弱者!」「プラントの属国じゃない!」
誰が出て来たのか確認もせずに口々に批判をする人々。
そこへ、出て来た氏族が口を開いた
『私は、ウナト・エマ・セイランである!』
ウナト・エマ・セイラン
オーブの五大氏族の1人が護衛も付けずにやって来たのである。
多少はアクションがあると思っていたエルの父親であったが、大物の出現に動揺している。
(動揺を表に出すな!さっきエルと電話をして勇気をもらったじゃないか!)
と、自分に喝を入れた。
『ウトナ様、お忙しいところ、ありがとうございます』
『構わん。現在、我々氏族は、連合の恩に報いるため、会議を行っている。
連合からの要望も聞いたので、中立を守りつつだが、出来うる限りの協力をしていく』

 

そのころ、行政府の中、特にアスハ家ではてんやわんやの大騒ぎである。
アスハ家としては、のらりくらりと時間を稼ぎ、貰う物だけ貰って出て行ってもらおうと考えていた。完全に想定外である。
そんなことは知らぬと、ウトナとエルの父親の対談は群衆に見守られながら続く。
『ウトナ様。具体的に、どのようにしていかれますか?』
『そうじゃな・・・交渉中なので合意しそうなモノを1つ。カグヤで連合の物資を月基地に送ろうとしている。無論、武器は無しだ。他はまだ連合の許可無く言えん』

 

対談が続いているのをモニターで見ているアズラエル。
「あーっはっはっは!セイランもやる時はやるんですね。今度、儲け話に乗せてあげましょう。
メンツを潰されたアスハ家がどう動くのか、世界中の笑い者にされるのかどうか、僕の直感に従ってメンドクサイ事前折衝を受けたかいがありました。
そうは思いませんか?アルスター外務次官」
アルスター外務次官は眉間にしわを寄せ盛大にため息をついた。
「はぁ・・・アズラエル理事、素晴らしい性格をしていますね。ですが、これで夕方からの交渉も進みますよ。」

 

プラントを含み、世界中にこの映像は流れている。オーブが戦火に巻き込まれるかは、それぞれの思惑次第が交錯する

 
 

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