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901◆GbvohmL8bU_第43話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:26:37

行政府内、会議室にて
そこには五大氏族と、現在オーブに在住している氏族のほとんどが集まっていた。
ウナトが入室するなり、すぐにウズミが怒鳴りつけた。
「ウナト!貴様!なんのつもりだ!」
怒りを隠そうともしないウズミ・ナラ・アスハが行政府の玄関ホールで待ち構えていた。
(ウズミ・ナラ・アスハ・・・アズラエル氏に我々の行動が読まれているのをわかっていないのか)
ウズミからのプレッシャーをものともせずに、笑顔で応対するウナト。
「ウズミよ、あのまま放っておいたら暴動に発展していたぞ。
そうなる前に、市民に情報を一部でも公開するべきだ」
ウナトの言い分を聞いても怒りのボルテージはさらに上がっていく。
「そんなことはどうでもいい!」
まったく聞く耳をもたないウズミ。
そんなウズミの言動を聞き流しながら、自分の席に移動し、立ったまま話し始めるためマイクを取った。
流石のウズミもまだまだ言いたいことがあるが、記録に残る発言を遮るのは不味いので言い訳を聞くことにしたのだった。
「皆も知っていると思うが、連合の船が我が国民を救助し、はるばる我が国まで連れてきてくれた。
これに対して、初めは謝礼として金銭での解決を考えていたが・・・
交渉人にアズラエル理事が来た」
一気にザワつく会議室、ウナトもわかっているのか、落ち着いてから続きを話始める。
「アズラエル理事は承知の通り、ブルーコスモスの盟主であり、財閥の会長でもあり、フラッグの開発を主導している人物でもあり、太
陽光発電の指示者でもあり、生粋の商人だ。
私が独自に調べたところ、我々が大洋州連合からカグヤでプラントに物資を送っているのがバレている。」
1度、区切るために飲み物を口にするウナト。周りを見回すと、顔面蒼白の者が複数見受けられた。
「このまま何も見返りがなければ、良くて経済封鎖、悪くて・・・戦争だ・・・連合対オーブのな」
そこへ、落ち着いたのか、ウズミが挙手をしているのを発見し、ウズミにマイクを預けた。
「ウナトよ、理由はわかった。理解はしたが納得はしない。
それで連合は、マスドライバーが残り1つしかない。そのために我が国のカグヤを使うのか。」
「その通りです。」
「ふむ・・・」
言いたいことを言ったウナトは椅子に座り、発言が終わったことを周りに示し、ウズミは考え込んでしまった。
そこへ末席にいる一人の氏族が挙手をした。その人物は、大洋州連合寄りの氏族の1人である。
「まず前提として、大洋州連合はカグヤの大口のお客様であり、戦争が開始される以前から、カグヤを利用してくれている。ここまでは
よろしいか?」
周囲を見回し、確認をとってから続きを話す。
「仮に、連合の物資を打ち上げることになっても、大洋州連合の分は維持していただきたい。今後もカグヤを利用して、我が国にお金を
落としてくれる」
別のものが発言をする。今度は連合よりの人物のようだ
「いっそのこと連合の枠を一気に増やし、頂いた以上の恩を渡したらどうだ?アズラエル理事なら無下にはしないだろう」

 
 

その後、会議は紛糾した。
連合と大洋州連合経由でのプラント。両方からの無言の圧力がオーブにかかっている。。
しかも片方に肩入れすれば、オーブが干上がるか焼け野原ひろしになる可能性がある。
補足だが、プラントはオーブから届く物資が無ければ、補給が満足にいかなくなるというのは、まだ誰も気がついていない。

 

連合との交渉10分前
オーブ側の草案がなんとか決まった。
その中身は
カグヤで連合の物資(非軍事品)を打ち上げる。
打ち上げる時間は毎日固定とし、大洋州連合からの打ち上げ依頼分と時間をずらす
オーブ製の機械部品を連合に一部無償提供
以上を軸に交渉にあたるよう、外務官に指示を出したのだった。
それとは別に、大洋州連合にも非公式にこの情報を伝え、顔色を伺うのであった。

 
 

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