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901◆GbvohmL8bU_第45話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:30:25

キラは、両親との朝食を終えリビングでくつろいでいるように見えた。内心はどうしていいのかわからずに混乱しっぱなしである。
(はぁ・・・なんでハッキングしたんだろう・・・)
キラの手元には自分の携帯がある。画面には
アズラエル財閥法務部です。キラ・ヤマトさん、素晴らしいハッキングの手腕です。理事の推薦もありますので、本日スカウトに伺います。
と、書かれていた。
そんな時、事態は動く。
『ピンポーン』
「はーい」キラ母が玄関に向かっていく。
(き、きた!)キラは内心ドキドキが止まらない。
「あの・・・どちらさまですか?」
そこにいたのは漆黒のスーツとサングラスを装備し、髪はオールバック、手にはスーツケースを持った人が3人いた。
「私達はアズラエル財閥の法務部所属の者です。こちら、名刺ですので、お受け取りください」
「は、はぁ」
「キラ・ヤマト君が在宅ですね?御両親も含め、少々お話があるのですが」
「少々お待ちください」
一旦扉を閉めてリビングにいるキラに確認に行く。
「キラ、アズラエル財閥の人が来てるんだけど、帰ってもらう?」
一瞬居留守を使おうか悩んだが、この緊張感から早く開放されたいため、来てもらうことに決めた。
「母さん、呼んでもらえる?アークエンジェルにいた時、アズラエル理事に会ってるし、大体予想がつくからさ」
「そ、そう。それなら父さん連れてきて」
「わかった」
キラは父を、母は自称法務部の人達を呼びに行った。
数分後、リビングに全員が揃い、キラ母がお茶とお茶請けを用意し、自分も席についた。ここまで、自称法務部の人達は礼儀正しく行動して
いるため、キラ母の警戒心は少し緩んだ。

 

お茶を一口、口につけサングラスを外し、自称法務部の人が話し始める
「私は回りくどいのが好きではないので、単刀直入にお伝えします。
キラ・ヤマトさん。あなたをスカウトしに来ました」
キラの目を見て話しているが、キラには全く別の言葉が相手の目から伝わってきた気がした。
(スカウトに応じればハッキングは見逃してやる。と)そして思った。(あ、これ詰んだ?)
ハッキングのことを知らない両親は驚いた後、嬉しそうにしているが少し複雑な心境だ。
両親ともに、オーブで技術者をやっている。キラの腕は知っているので、同じ職場で働きたいが、世界有数の企業で揉まれ、レベルアップし
て欲しいとも考えた。
キラ父「すごいじゃないかキラ!世界で揉まれて来い!」
キラ母「応じた場合、職場はどこになるのですか?どの位の頻度で帰ってこれますか?」
キラ(働きたくない働きたくない働きたくない)
法務部「今から話す内容は一部に機密が入ってますので他言無用、並びに録音させていただきますがよろしいですか?」
キラ父「どうぞ」
法務部「では・・・キラくんにはアークエンジェルに乗ってもらい、そのままアラスカ基地に行っていただきます。
そこで、一般兵用のフラッグの最終調整に参加していただきます。
機密の塊に触れる為、外部との連絡は常に検閲が入ります。
帰省については最低でも半年に1度、半月ほどまとまった休みをとっています。
詳しくはこちらの書類をご覧下さい。」
キラ父は書類を受け取り、さっと流し読む。
「流石、一流企業ですね。しっかりしていらっしゃる・・・ただ、給料、年俸のところが空白なんですがこれは?」
自称法務部の人が表情を変えずに言う。
「はい、好きな金額を書いてください。もちろん2年目以降は前年の成果で変わります。」
キラ母「最低保証はありますか?」
「あります。10年契約で最低年俸400万を保証します」
キラ「い、今すぐに返事をしないとダメです・・・よね?」
「今すぐでなくても問題ありません。アークエンジェルが出発する2日前までに、名刺に書いてある連絡先にお電話をお願いいます」
キラ(なんとか時間が稼げた!ゴロゴロしたいゴロゴロしたいゴロゴロしたい!)
とにかく現実逃避をしているキラであった。

 

話し合いは終わり、キラは両親から行くように説得を受けた。
キラとしても行く以外に選択肢が無いため、適当なタイミングでokと両親に伝えたのだった。
こうしてキラは連合軍兵ではなくアズラエル財閥の社員になることが決定した。良いのか悪いのかはまだなんとも言えない。

 

その後、特にイベントも無く、人生で最後かもしれないニート生活を満喫したキラだった。

 

ティエリア
「キラ・ヤマトと言ったか・・・(ダミーの)フラッグのデータまでたどり着いたのは君で3人目だ。同じ職場で働けることを心待ちにしている」

 
 

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