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901◆GbvohmL8bU_第48話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:34:58

オーバーフラッグに試乗したキラはその性能に驚いていた。
(1度乗せてもらったんだけど、こうしてじっくり乗ると良く分かる・・・ストライクより完成度が高い)
事実、オーバーフラッグとエールストライクを比べた場合、ライフルの威力と対弾性、重量以外はオーバーフラッグの方が数値的に上である。
コックピットから降りてきたキラにマードックが質問する。
「外から見てたんだが・・・まいったね。完成度が高すぎる。乗ってみてどうよ?」
「うーん・・・これより上って早々思いつきませんよ」
「じゃあ、方針だけでも決めて、今日は解散しましょうか」と、マリューが発言する。
「そうだな!ゆっくり休めばいいアイデアが出てくるはずだ」
・・・話し合いの末、運動性を上げていく方向で改良することになった。

 

翌日、キラとマリューはアイデアが思い付かなかったが、マードックがアイデアを思い付いたようだ。
「足にフライトユニットのスラスターを内蔵したらどうだ?」
「面白そうね。キラくん、データ入力してもらえる?」
「わかりました。えーっと・・・膝から下にそのまま移植出来そうです」
「よし!やってくれ!」
ふと、何かを思いついたマリューが言う「ねえ、膝関節を逆側にも曲げられるようにできる?」
「えっと、いけます。強度もギリギリ規定値以内です」

 

キラの高速入力ですぐに入力は終わり、シミュレーターでのテストに入った。
シミュレーターとはいえ、地上で動かすのな初めてなので、慣熟運転から始まった。
(宇宙で1度乗せてもらったけど、やっぱりすごい・・・)
『キラ、そろそろいいか?脚部のスラスターを起動して一気に加速してみてくれ』
『了解、いきます!』
青白い炎が脚部から放出され、オーバーフラッグは一気に加速をする。
「すごい、通常の1.6倍で加速してる・・・スラスターに異常はなし。マードックさん、機体の状態は?」

 

「ラミアス艦長、負荷がかかっているが、許容範囲内だ」
「ありがとう、あともう艦長じゃないわよ?」
「そうでしたね。技術顧問殿」『キラ!巡航速度に戻してくれ!』
『わ、わかりました』
脚部スラスターの出力を抑え、巡航速度に戻す、シミュレーターとはいえ、高速で飛ぶ機体を制御するのは大変だったのか、目を閉じ、深呼吸をするキラだった。

 

『マリューさん、マードックさん。次行けます』
『よし、次は脚部を下前方に向け、スラスターオン。』
『え・・・マジですか?』
『マジもマジ、大マジよ。普通じゃ出来ないようなアクロバット飛行になるな、常識的に考えて』
『え、あの、シミュレーターだし、いきます!』
オーバーフラッグの脚部を腰から徐々に下に曲げていく。無論、キラは機体のバランスを調整しながらだ。
数分後、見事に『つ』のように折れ曲がった形で飛行するオーバーフラッグがいた。
『で、できた、状態もなんとか安定してる・・・じゃあ脚部スラスターオン!』
感の良い人ならお気付きだろうか、フライトユニットのスラスターは後方に向けて炎を放出し、足の裏のスラスターを下前方に向け放出した
らどうなるか。
結果、機体のバランスを崩し、縦回転
『目、目がぁぁ』
『キラくん!どうしたの!?』
『目が回るー』
マリューとマードックは言葉を無くした。
回転しながら地面に向け落下をしていくオーバーフラッグ。だが途中でキラが気付き、姿勢制御を始める。
『流石にまずい!まずは回転を抑え!』
スラスターの出力で無理矢理回転を抑えるが、後少しで地面にぶつかりそうだ。
『くっ!こうなったら一か八か!脚部スラスターオン!』
落下していたオーバーフラッグの脚を地面に向け放射、地面と水平飛行を試みたようだ。
『あがれー!』



『た、助かった』
足の裏を地面に向けて、スラスター移動をしている。先程までと違い、安定しているようだ。
『あれ?マードックさん。この移動方法が便利なんですけど』
上半身は飛行形態、下半身は地面に向け脚を伸ばし、足の裏のスラスターでホバー移動をしているようだ。
しかも足の向きを少し変えるだけで前後左右、まるで舞っているように動くオーバーフラッグがそこにいた。
『よし!キラ!これでいくぞ!』
マードックは諸手を挙げて賛成した。
マリューは『詳細を煮詰めましょ』と、こちらも乗り気だ。
一方のキラは『し、姿勢制御がきつい、これをある程度オートで動かすプログラム打つの?・・・き、きつい・・・徹夜は嫌だ・・・』
泣き言を言っていた。

 
 

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