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AGE短編_「新1話」

Last-modified: 2014-08-11 (月) 14:51:27

「よくこんなもん見つけたなぁ」
「何かの足しになるかとも思って一応な、艦長にもデータは送っておいた」

 

ジェノの部屋にて集まった2人だが、たった一つのイスはランドが使っている為に
部屋の主がベッドに腰掛けて食事の乗ったプレートを突いている。
机に備え付けられたディスプレイには衛星軌道周辺の地図が表示され
交戦したガフランの群れが通ったと思われる軌道が引かれていた。

 

「指令書に書いてあったが、次の実験場はもっと前線のコロニーだ。
 その軌道が帰り道なら本隊と鉢合わせ、逆なら退屈な実験と少しの戦闘で終わる。」
「そうか…」

 

前線という響きにうんざりしたような顔で話を聞いたランドは、『急に用事を思い出して』帰ることにした。
部屋を出て歩いていると艦内エレベーターからはみ出た何かをテレーゼがじっと見ている。
一瞬立ち止まってしまったのがバレて気づかれる、声を掛けなきゃいけない空気だ。

 

「大丈夫ですか?」
「あら、丁度良いところに迷惑でしょうから早く出さないといけないんですけど」

 

中々大きなサイズの器材にコードがぐるぐる巻かれている
どう考えても女性や白衣のもやしが気軽に持ち運べる物では無い。

 

「浮いてますけど、結構重いから無理やり引っ張るのも危ないでしょ?」
「あぁそれで……」
「誰か、運んでいただけると助かるんですけど」

 

ランドはうーんと小さく唸って器材を持ち上げ、お礼を言いながら歩き出すテレーゼについて行った。
せっかくの休憩時間に働かされるのは癪だが、何せ押し付ける相手がいない
道のりが遠くないことを祈るばかりである。

 
 

道中でテレーゼとは特に中身のある物ではないが話をした、気晴らしにはなる。
研究室に到着してドアが開くと、滅茶苦茶になった部屋に少し驚く。

 

「これは酷い、さっき相当ゆさぶられたんだな」
「いいえ元からよ、器材は隅っこに置いといてくれればいいわ」

 

テレーゼはすぐに自分の机に付いたコンピューターを操作し始める。
器材を置いたランドは散らばった書類を纏めて机に置いて行く。
拾い上げた資料に難しそうな文字やら式やらがあるのは半ば期待通りと言って良い。

 

「あなたは何か気づかなかった?」

 

ふいに声を掛けられたものの、何の話なのかわからず言葉が出ない。
それに気づいたテレーゼは作業を辞めて、視線をランドに向ける。

 

「実験よ、さっきの実験。パイロットの視点から見てどうだった?」
「どうって……俺たちが気づく事あるかな?」
「そうね確かに、でもね今回のは失敗だったの、敵の姿を捉えられなかった。 
 実用化されれば有用なシステムになると思うの、協力的に居て欲しいわね。」

 

何を以て協力的と呼べるのか、よく分からないまま返事をして帰ろうとすると、
足元にまだプリントが散らばっていて、それらは何かの写真か絵のようだった。
光の線に、大きく写った地球と、ボケ気味に写った連邦とヴェイガンのMS。

 

「それよそれ、彼らの姿を捉えるためにはデジタルの機器には頼れないと思ったの
 だから半分アナログの観測に戻してみたの、まぁ通常のレーダーより範囲は狭かったけど。」
「士官学校だって出てない人間がこれを理解できるのかね…」
「難しい事じゃないのよ?、今はきちんと説明してあげられないけど
 あぁ、あと……これあげる、手持ちがないからお礼代わりだと思って」

 

遠慮しようかと思ったが、差し出されたのは食堂にあるコーヒーメーカーのチケットだった。
受け取りはしたものの、溜め息交じりで研究室を後にするランド。
連絡用の端末に付いた時計が、休憩時間が中々に減ったことを物語っていた。

 
 

その後、艦はビッグリングに戻り、補給物資なのか大荷物を載せてまた出発した。
今度の行き先は地球から程近いコロニー州「クオス」
宇宙時代も古くから建造され、今も補修・改修の続く古い都市型コロニーだ。

 

「やつらの動きが分かったんですか?」

 

艦長室にはこれからの予定を話すブキャナン艦長と、呼び出されたランドとジェノが集まっていた。
大きな壁のモニターにはこの前ジェノが持ち出した座標データが映し出されている。

 

「我々の航路と彼らの航路から、衛星軌道を回って帰るのに一番楽なのがクオスだ
 元々連邦政府の直轄コロニーだし配備されている戦力も一般のコロニーにしては大きいが
 もはや宇宙に安心できる場所等無い、周辺に潜伏している敵戦力の調査も兼ねて任務を行う」
「一つよろしいですか?」

 

ジェノがサッと手を挙げ許可を求め、ブキャナンは座った姿勢を崩さず答える

 

「構わん」
「少佐は、地球に流されてる武器の類を作ってるのもクオスだとお考えでしょうか?」
「数えきれんほど前例がある、平和ボケしていた時代から着々と手を伸ばした奴らだからな。
 言ってしまえば、現状地球圏は主要な基地を除いてほぼ全域がグレーだ」

 

その後も
艦長室を出たランドは明るい廊下を速足で行くジェノに問いかける

 

「この任務、俺たちでどうしたら良いんだ?」
「……どういう意味だ」
「だって、ただの兵士だぜ?コネとかあるわけじゃないし」
「だがプロの兵士だ、そういうチームにもいただろ。必要なら行動も起こすとしよう。」

 

さっさと行ってしまったジェノに掛ける言葉も無くランドも歩きだす。
田舎町に居る間にもっと感覚が鈍っていたら良かった、使えない奴だとすぐ帰されたことだろう
慣れてはきたが、この艦で過ごしながら遅々として進まない状況に、ランドは不安を覚える。

 
 

月ほどの距離ではなく、また急ぐより燃料の事を優先にルードウィヒはクオスを目指す。
ビッグリングを背に旅立つこと28時間、目標のコロニー群が見えてきた。
ブリッジでは休憩を終えて全員揃って航行に従事し、ブキャナンも特に口を開けることは無かった。

 

「目標望遠で捉えました、クオス1から入電『速度許容範囲、次ノポイントニテ指示ス』」
「クオスって1個じゃないんだな」
「嘘、知らなかったの?」

 

おそらく優秀であるから選ばれたはずだろう人員の雑談にため息が出るブキャナン。
上手く計算された距離を置いているクオス1〜3は試験的に役割が分散している。
1は商業とエリア統括、2は工業中心、3は農業中心とこれらで独自の経済サイクルを運営している。
さてこの艦の行き先はどこか、とブキャナンが手元のデータを確認したその時、オペレーターが大声で報告する。

 

「クオス1から入電!『付近ニテ敵襲、クオス2へ入港サレタシ』!一番近い奴です!」
「戦場は向こうか、急ぐぞ」
「艦のレーダーにも敵影!前方です!」
「突っ切ろう、前方に攪乱弾を出して戦闘配備だ。通信の準備もしておけ。
 MS隊はカタパルトから前方に攻撃、艦から出たら置いて行くぞ。」

 

攻撃の規模が掴めないでいるが、クオスへの入港を急ぎ部下にも指示を出す。
目視ではまだ見えないが、確かにレーダー上は前方に敵戦力が確認できる。
飛び出していく数基のミサイルの爆発を確認し口元に手を当てる。
幕にあたって弾ける光弾、この幕を抜けてからはほぼ無防備である。

 

「攪乱幕を抜けるうちにできるだけ加速しておけ」
(展開はできるだけ遅くしたいところだ…)

 

前方のコロニーの事を考えると強力な艦砲は使えない、対空レーザーが良いとこだ。
後はMS隊の攻撃がどれほどの意味を成すか、当てにせざるを得ない。

 
 

警戒サイレンが鳴り響く中で2つあるカタパルト口に分散して向かう6機のアデル。
いつもならエレベーターで向かうところであり、意味のない新鮮味を感じる。

 

『全機、何度も言うが外に出るなよ!誰も拾いに来ないからな!』

 

通信を受け取りながら、ランドを先頭に射出口でジェノとダニエルがシールドを連ねる。
壁面に寄りかかるように半身に構えたランドは、目前で弾けるビームの光を眺める。
ドッズライフルの照準が豆粒のような敵をマークする、あとは射程に入るのを待つだけだ。
戦域を突破しきるまでにどれだけ相手を近づかせないかだが、意図的に攻撃で誘導するのは非常に難しいので、

 

『攻撃開始!』
「了解!おら叩き落としてやれ!!」
『イヤッホー!』
『お前らでエース勲章頂きだぁ!』

 

結局は撃ちまくるしか無いのだ。
攪乱幕を抜け始めたのか、偶に敵部隊のテールキャノンがシールドを掠めて内壁を削る。

 

ブリッジでは突破するまでの予想時間をデジタルの時計で確認しながら指示が出される。
対空砲とMSの射撃だけでは防御として不十分であるが、そんなことは気にしていられない。
真っ直ぐ最大船速で敵を振り切ること、それだけが今の目的だ。

 

「右舷対空砲、一部損傷しました!後方からも追撃来てます!」
「正面に更に4機確認!」
「構うな、撃ち落とせなきゃ撥ね飛ばしてやれ、この艦はそう簡単に墜ちたりしない」

 

ルードウィヒを正面に捉えたドラドの編隊はさながら鏃のように少し距離を取って展開し、
先頭の指揮官機が腕に付けたミサイルを発射したのを合図に一斉に攻撃を始める。
数発の内一発がルードウィヒの先端に、もう一発は主砲の近くに落ち煙が薄く立ち上る。
部隊を両脇に展開し、指揮官機が両手のミサイルユニットを外そうとした時、目前に迫る巨体を避けきれず、
激突した威力で体をバラバラにしながらどこかへ吹き飛んで行った。

 

『うわ!あぁ!敵が中に侵入しました!』
「ありゃただの残骸だ、哀れな奴だ全く」

 

バラバラになった内の大きめの部分が機体を掠めて後方のエレベーターレーンに激突する。
入って来た時はランドも少し驚いたが、経験からか不思議とすぐに判断が付いて見向きもしなかった。

 
 

「クオス基地から通信入ります!」
「繋げ、減速は少し待つんだ」
『こちらはクオス基地司令のセメットだ』
「ディーバ級戦艦ルードウィヒ、艦長のエルード・ブキャナン少佐です。
 急かすようで申し訳ありませんが…」
『うむ、クオス2の戦力をそちらに向けた、もう展開は終わっているが手を貸していただきたい。』
「入港作業はこのまま行います、MS隊の展開を」

 

ルードウィヒの足先からMS隊が即座に飛び出して後方に飛んで行く。
少ししてからレーダー上に連邦識別の見慣れない高速機編隊が過ぎ去ると
また少ししてダーウィン級の巡洋艦2隻とすれ違う。

 

「作戦時間を2200に設定させろ、それまではクオスの防衛ラインを維持」

 

戦場を背にしてひたすら前進を続けるルードウィヒ。
半ば置き去りの部下の事は、既にすれ違った艦から暗号通信が入っていた。
ブキャナンは士官帽を取って目をこすりながら減速の指示を出す。

 

「入港手順を間違えるな、物を出したらすぐにむこうに戻るぞ」

 

返事も疎らに各自の仕事を続けるブリッジクルー。
すると急いだ様子で船外作業用の宇宙服を着たテレーゼが入って来た。

 

「落ち着くまでは待機命令を出したはずだ」
「小型艇1つ出せませんか!?他の人に聞いたら艦長の許可が必要だと!」
「この状況で出す必要が?」
「チャンスなんです!今出れば防衛ラインより後方から単独で観測実験ができます!」

 

必死に申し出るテレーゼだが、ブキャナンは冷静に断り続ける。
そのうち表情にイラつきが加わり、完全に不満のある顔で睨み合いになる。

 

「出た所で、危険なだけです」
「新しい観測方法を試したいんです!死んだってデータは送れます!」
「アナタの命も私の責任の一端だ、そっちが良くてもこっちは良くない」

 

少しの沈黙の後、テレーゼは明らかに怒りに満ちた顔で帰って行った。
ブキャナンは手に持っていた士官帽を被りなおして深く溜め息を付いた。

 
 

『各機出撃、友軍と合流して迎撃だ!敵は見つけ次第落とせ!』

 

ブースターを吹かして、飛び出すバレオ小隊。それぞれのカスタムに合わせて展開の指示を出す。
ピットのキャノン機が肩口からビームキャノンを撃ちだして戦闘が始まる。
ランドは識別に量産タイプしか表示されてない事に一先ず安心し、トリガーを引き始める。
バレオの機体が前進しつつ背部のバウンサーパックで右に左に機体を揺らし、挑発する

 

『こう距離があると中々当たらないもんだな』
「フォワードは隊長に任せよう、死なないように余所見してるやつから落とすぞ」

 

レーダーで敵と味方の位置を確認する。
ランドの小隊6機に後方からの戦艦2隻にそれらの艦載機が多数、ヴェイガンはドラドタイプを中心に11機。
ルードィヒが突破してきたいくつかの敵部隊を加えても数の上で不利は付かない。
既に後方からの援護砲撃が始まり、ランド達も付かず離れず迎撃を始める。

 

『サンダー・バード隊!敵戦力掃討せよ!』

 

2隻の戦艦から出撃した戦闘機が整った陣形を維持して戦場に突っ込む。
超高速とも言える速度でランド達の前に出ると、また整った動きで散らばっていく。
まるで道を譲る気が無い様子でそのうちの1機がダニエルの機体の真横を通り抜けた。

 

「あぶねぇ!」
『すいません!通ります!』
「何考えてんだ!」
『戦闘中だ後にしろ』

 

2番機ジェノから注意され、舌打ちしながらダニエルは攻撃を再開する。
ところが友軍の参戦で勢いづくと同時にある違和感を覚えて足が止まる。

 

「……MSじゃないのか?」
『珍しいもんだ、あんなデカイ戦闘機も』

 
 

MSと同じ程の体躯を唸らせてサンダー・バード隊が戦場を駆ける。
板状のパーツが嘴の様に突出し機首となり、ウィングの付け根には前に向いた円形の窪みがある。
側面はMSが持つような角型の盾を両側に装備し、ブースターが2基、足の様に伸びる。
かなり機械的ではあるが、ヴェイガンの可変機よりは鳥らしい姿だ。(もっとも、敵は鳥を名乗ってる訳ではないが)

 

『1番機バレオより各機、攻勢に出るぞ、ラインを上げろ』

 

戦場を駆ける鳥の翼の間接、肩口の当たりの窪みに電気が走る。
すると、機関銃のように光弾が連続して放たれ敵を圧倒する。
両腕で防御の構えを取ったドラドが体中の電磁装甲で光弾を弾くが、
四方八方からの攻撃によってすぐに排熱限界を迎えて機能停止に陥った。
小刻みな衝撃に機体を躍らせ、最後には「嘴」から放たれたビームが胸を穿って爆散する。
新型で編成された得体のしれない部隊とその攻撃にランドも驚嘆する。

 

「流石新型だな、足の速さが違う」
『このままじゃスコア全部持って行かれますよ!』
「じゃあもっと前に出るとするか、行くぞ!」

 

ランド機のハンドサインに続いて、積極的に攻勢に出るバレオ隊。
もはや隊長機の攪乱も必要なく、少し足りない程度だった敵戦力が続々と討たれていく。
無数の光弾が飛び交い身動きが取れない所にドッズライフルが刺さる。
ヤケになった指揮官仕様のドラドが掌のバルカンと腹部の拡散ビームをぶちまけ、一羽の鳥を掠める。

 

『エ…エンジントラブル!?どうして!?』

 

パイロットの最後の言葉をのこして機体はバラバラに分解しながら何処かに行ってしまった。
ここが戦場であることを考えれば、犠牲は当然出る物であるが、運が悪いと言うしかなさそうだ。
その様を見ていながら納得して無関心なランドとジェノに反して、ダニエルは熱くなって突出する。

 

「おい下っ端!味方のコースを塞ぐな!」
『目の前でやられた味方の仇ぐらい!』

 

盾を前面に前進するダニエル機、高出力のテールキャノンも横に流れて体を当てる。
飛ばされながらも掌を向けた敵の機体に、ビームで歪んた盾を投げつけてサーベルを抜く。
相手が見失った一瞬で距離を詰めると刀身を胸に突き立て、思い切り蹴り飛ばして見せた。

 

『思い知れ!』
「バカ!盾を拾え!」

 

通信を理解する間もなく、側面からドラドの連射を受けて装甲が剥がされていく。
更に接近した敵機がバルカンの射出口から刃を降り出し切りつける。

 
 

ダニエルは咄嗟に後方へブーストさせ、まだ装甲の残る腕で庇うもビーム刃は胴体まで届く。
すぐにランドはトリガーを引いてダニエルと敵の間にビームを走らせる。
さらにバレオが割って入りダニエル機を抱えて背面のドラドに浴びせる様にバウンサーパックを吹かす。

 

『俺はこいつを離脱させる!お前ら後は頼む!』
「間に合わないだろ!通信生きてんのか!?」
『黙れ!本隊の艦なら近い!』

 

急に怒鳴って戦場を後にしたバレオ、ランドはまた舌打ちして残った敵を見据える。
既に勝ちは見えた状況で、指折り数える程度の敵を畳み掛ける。

 

「ジェノ!こいつらのフライトデータも取れるのか!?」
『もう少し数を減らそう、安全に捕獲したい』
『そういう事なら任せてもらってもいいぜ!』

 

突然割り込んできたサンダーバード隊の一人がそう言うと、残っている戦闘機が一斉に背中から腕を出す。
その手に角状の物を取り出し、順々にビームサーベルが伸びる。
敵にも味方にもどういう使用方法なのか一目瞭然で、そんなのが何機も飛び回っている様子はホラーなものだ。

 

「ビビッて足が止まってる内がチャンスだ、こっちからも仕掛けよう」
『おう、でもオレのキャノンじゃ加減は効かないからな』
『じゃあそこで見てろ』

 

多勢に無勢と言った感じで逃げようとしながらも撃たれ切られ爆発していくヴェイガン。
何を任せたものなのか、戦闘機の側面からでたサーベルが高速で何度も敵を切り刻んで次々と撃破してしまう。
慌ててジェノのスパローが飛び出し体当たりでドラドを一機、凶暴な鳥の囲みから弾き出す。
パニックで両手でのビームサーベルを振りまわすドラドだったが、片方の腕を掴まれ肘関節にニードルガンが刺さる。
慣れた動きで機体の上下を反転させ、股下を潜って股関節に針を打ち込むと項にシグルブレイドを突き刺した。
数秒の激しい動作の間息を止めていたジェノは大きく息を吐き出し、動かなくなったドラドを羽交い絞めにした。

 

『捕まったぁ!バード7脱出しま……うおぁ!』

 

高熱源の反応がレーダーを一直線に駆け、火だるまになった歪な鉄の塊が流れ星の様に消えていく。
だれがやったのかと見渡しても、既に戦場は静寂に満ちて皆キョロキョロと辺りを見回す。

 

「自爆…したのか」

 
 

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