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Ace-Seed_626氏_第18A話

Last-modified: 2013-12-25 (水) 21:33:04

この話しには暴力シーンやグロテスク表現が含まれています。

CERO15といったところです


L4はずれのアヴァロンからX−BO"フレスベルク"が飛び立った
ミラージュコロイドを纏いつつの慣性航行のため、近くのアルテミスに気付かれることはない

目的地はオーブ:アカツキ島
世界が平和の象徴の島と謡い、マルキオ等の新興宗教家らは自らの"救世主"が降臨した地。
そう崇め、称えている場所を叩き潰すために

そして、脅威といえる"円卓の鬼神"が眠るヴァレー中空基地を攻撃後、プラントの破壊。これが"フレスベルク"の任務であった
メンバーは"エスパーダ隊"と高速戦闘を得意とする者たち――そして、"片羽の妖精"

"片羽"はオーブ攻撃開始の数時間前に別行動をとる
新型機で大気圏突入、用事を済ませた後にブースターを積んだそれで単独で"アヴァロン"へ帰還という予定――
本来、このようなことは許されることではないが、その"用事"が何かを知っている"国境なき世界"上層部はそれを認めた

"フレスベルク"カタパルトで、"片羽"は発進シークエンスに入っている
現存する機体の利点すべて組み合わせ、さらには試作武器を装備した
この機体をたった三ヶ月で乗りこなしている――それはある種の執念というものを感じるものだった

「さて、そろそろ俺はいくよ。管制官、鬼神にこの伝言を頼む――」
≪――ふ、それは死に逝く"鬼神"への手向けか?≫
「まあ、そういったところだ」

そういって"片羽の妖精"は地球に下りていった――"フレスベルク"襲撃の2時間前のこと…

その頃――オーブ:アカツキ島

二人の人影が終戦条約締結の記念碑の前で佇んでいる

「カガリ、今日もここにくるって……好きなんだね、ここが」
「ああ、ここに来るたびにいつも、平和を守らなくてはならないという意志が沸く。
 それにお父様の言葉が聞こえる気がする」

オーブ国家元首カガリ・ユラ・アスハと、オーブ軍中将キラ・ヤマト。公には姉弟とはいえない二人――

「すまない、ラクスと一緒に居たいだろうが、こっちに来て貰って……」
「気にしないで……僕はオーブの中将だから、出来るだけこっちにいなくちゃね。
 プラントにはアスランとシン君がいるし、ラクスもそういってるし……。
 何より、僕達はオーブ軍の再編と復興、世界を平和にしないといけないんだから。僕だけわがまま言ってられないよ」

そういいながら、本島に戻るための船に戻る道を歩く――しばらく歩いているとキラはふと立ち止まり遠くを凝視する

「キラ?」
「……マルキオ導師の孤島のほうに何かが飛んでいったように見えたんだ」
「あの人も平和のために活動しているから、その関係者じゃないのか?気になるならそっちに行けるよう手配するか?」
「いや、いいよ、きっと気のせいさ。それに、もしそうならお邪魔しちゃまずいでしょ?」

日課となったアカツキ島への参拝を終え二人はオーブ本島へと戻っていった

――マルキオの孤児院

子供たちは外で遊んでいる。"片羽の妖精"ラリー・フォルクはそんな中、施設の長マルキオと対面していた

「これがいままでの報酬から、此処の孤児院に寄付するお金です。どうぞ……」
「ありがとうラリー、あなたのおかげであの子達を餓えさせずにすみます」

そういいながら目の前の男、マルキオは外に顔を向ける。ここに来た時に見た子供の人数は、前来た時から見て増えていない。
気にしていないときは、子供を育てるにはこのくらいの金が必要なのか。
そんな程度で考えていたが、金を何に使っているかを知った今となっては――。

時計を見る――時間だ

目の前で金の勘定をしている男の両肩を、もってきた拳銃で撃つ。
銃にはサイレンサーをつけているため発砲音はしない。
肩から大きく腕が吹き飛び、男が叫び声を上げるがそんなもの気にせず、何か仕込んでいるであろう杖を蹴飛ばし、
両足大腿部さらに撃ち抜く――さらに叫び声が響く――それを聞きつけて入ってきた、ヤマトと名乗った女を殴り気絶させる。
――ここまで1分

「ラリー……あなたは何を――」

苦悶の表情を浮かべつつ、この期に及んで白沢の仮面をかぶり続けるものにあきれつつ口を開く

「なあ、導師様、俺はなハーフコーディの俺を引き取ってくれた、あんたのことを信じて戦ってきた。
 あんたが示すものと共に戦えば平和になると――だが、もう信じない。俺が渡した金、各国の御布施、それを何に使った?
 俺は"SEEDを持つもの"なんてもののために、戦って……生きてきたわけじゃないんだよ」
「な、何が……私の道具の癖に……"救世主"のための捨て駒が……私の島でこれだけのことをして無事に出れると……」

"導師様"の本性なのだろう。その戯言を聞き流しつつ、テレビをつける。映るのは超大型の戦艦が攻撃している光景だった。
音声からでもその光景が想像できるほどだ――そのニュースを聞いたマルキオは愕然とした表情を浮かべる
『ビービービー』うるさい――音源を探ると杖がビーコンを発していた。なるほど、オーブ軍を呼ぶためのものだろう……

「聞いてのとおりだ、頼みのオーブ軍は忙しくてこれない。"国境なき世界"が全てを叩き潰す。――じゃあな」

――十数分後、芋虫のようになったマルキオが失血死をしているのを、気絶から覚めたカリダ・ヤマトに発見される
その死に顔は絶望の色を映していた。
デュランダルと同じように、自らの手で"救世主"を立てようとした宗教家の哀れな死だった――

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