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CB550第02話

Last-modified: 2007-11-09 (金) 23:23:47

第2話クロスボーンガンダム

その場にいた誰もがあっけに取られていた。
そして誰もが横取りしに来た宇宙海賊だと思っていた。
否、1人を除いては…

「よかったな樹里、助けがきたぞ。」
「そんなわけ無いでしょ!バカー――!」

的外れとしか思えないロウの発言に思わず突っ込む樹里。

「見てよ、あのモビルスーツ!どうみても海賊じゃないの!」

という樹里の意見に、

「じゃあ良い海賊なんだろ?きっと」

と言い返すロウに樹里が言い返そうとするとロウが「みろよ」と言いモビルスーツを指差す。

「あのとんでもなくイカしたモビルスーツに乗ってるような奴が悪者なわけねぇ」

と自身満々にいうロウに樹里は力が抜けたように膝を着いて思い切り泣き出し、やれやれと笑みを見せるリーアムとプロフェッサー、そして「同意見」だと『8』が画面に文字が現れる。

「それにもしアイツが悪もんだったとしても、俺は大人しく荷を渡してもいいと思うぜ。」

というロウの言葉に一同が意外そうな顔でロウを見ると、ロウは更にこう言った。

「だってあのモビルスーツが間近で見れるんだ。安いもんだとおもうぜ、俺は。」

そして、ロウの口上が終わるのを待っていたかのように、海賊モビルスーツがダガーを足から引き抜きジンの群れに突撃した。

キンケドゥが光の見えた場所に到着したのは海賊たちが戦闘を止め仰々しく通告していたときだった。

「まったく、人の事は言えんが正義気取りの海賊とは始末が悪いな。」

図らずもプロフェッサーと同じ意見のキンケドゥ、
まぁそんなことは置いておいてキンケドゥは目の前の事態に少々考え込んでいた。
とりあえず襲われている人たちを助けるのは既に決めているのだが敵の使っているモビルスーツが今までみたことも無いものだったからだ。
通常モビルスーツという物は作った企業や勢力によってなにかしらの癖のようなものがある、例えばジオンが1つ目なら連邦は2つ目といった具合に、
だが連中の使っているモビルスーツはまったくと言っていいほど心当たりがなかった。
普段のキンケドゥなら別に疑問に感じることでもないのだが、妙な光に包まれたと思ったら気がつくと宇宙を漂っており近くには見たことも無い廃コロニー、そんな数々の異常な光景を見たキンケドゥには自分が根本的な所でずれている様な気がしてならなかった。
そんな時だった海賊にロウが返答を言い放ったのは。
気持ちのいい台詞だった、思わず笑みがこぼれる。

(ずいぶん面白い奴だ)

と内心思うと同時にモビルスーツが剣を振りかざし船に向かうのを見たキンケドゥは左足からヒートダガーを取り出し投擲した。
モビルスーツは気付く間もなくダガーが突き刺さり爆発した。
ここでようやくこちらに気付いたのか4機のモビルスーツがこちらに向かってくるのが見える。

(まぁ、ここは一つ)

と心の中で呟き右足からもう一本のダガーを引き抜き

「派手に行こうか」

と言い放ち敵に突貫した。

2体のジンがフォーメーションを組みながらマシンガンを放つも

「遅い!」

とX1は流れるようにマシンガンを苦も無くかわし、恐ろしいまでの加速で近づき一閃、ダガーの一撃で一機撃墜、
それに恐れをなしたのか慌てて後方に下がろうとするジン、だが突然何かに捕まったかのように機体がつんのめる。
否、捕まったのだった。X1の腰部から射出されたシザーアンカーに引き戻され交差した瞬間、蹴りを食らった。それだけなら耐え切れたはずだった。X1の足から隠し刃が飛び出ていなければ。

「あと3機!」

一瞬で2機ものジンが落とされたことで警戒したのか、残りの2体のジンは遠巻きにバズーカを打ち込んでくるが、やはり圧倒的な技量と機体の性能差の前に瞬時に間合いを詰められ、

「甘い!」

腰部より取り出したムチ、スクリューウィップで2体まとめて撃破していた。
シグーに乗っていた海賊の頭目はもはや恐慌状態に陥っていた。無理も無い圧倒的優勢だったはずがものの数十秒で自分だけ、まさに悪夢を見ているようだった。

(ど、ド、ど、どうする!!???こうなったらアレを使うしか…、そうだ!あれを使えば恐れるものなど何も無い!!!そうだ!きっとそうだ!)

と自分に言い聞かせるようにして秘密兵器をとりだした。

ロウ達も目の前の光景に見入っていた。まるで白い流星が飛んでいるかのごとき圧倒的スピードで、瞬く間にすべてのジンを撃破してしまった。これ程の乗り手と機体ならば残るシグーも敵ではない…
そんな時シグーから通信が届いたどうやら海賊モビルスーツに向けてのものらしいがロウたちにも届いていた。
海賊モビルスーツもシグーと船の間に立つようにして通信を聞く
降伏か?と皆が思ったが内容は震える声であったものの勝ち誇る内容だった。

「はーっはっは!なかなかやるではないか。白い奴!だが!これでどうだ!」

とシグーの肩にでかい大砲が担がれる。
あれは!とプロフェッサーが身を乗り出して大砲を凝視する。

(あれは、まさか…)

と、プロフェッサーが驚愕の表情を浮かべる。

「ほう、ジャンク屋わかるかこれが」

と大砲を船と海賊モビルスーツに向けて高らかに言う

「そう!これが私の秘密兵器!」

「 ビ ー ム 兵 器 だ ! 」

Ω ΩΩΩ□<な、なんだってー

と、ジャンク屋たちは驚く、無理も無いビーム兵器はザフトでも最新兵器なのだ。なんでこんな海賊が持ってるんだ。と皆は内心思う。

「さあ!我が正義の一撃を受けるがいい!白い奴!」

と勝利を確信する頭目、だがその言葉に海賊モビルスーツは懐から武器を取り出すことで答えた。
その武器は刀身の無い柄だけの剣だった。

「ヴぁ――――っハッハ!なんだそれは!命乞いなら聞いてやってもいいがなぁ!」

海賊モビルスーツはその問いにクイっと手招きするように挑発することで答えた。

「おのれぃ!おのれーーーーーー!」
と怒りを露にしてビームを発射する、が敵を倒すはずの閃光は更なる閃光に切り裂かれた。

「あ、あれは!」

ロウたちも呆然として目の前の光景を見る、

「まさか…、」

頭目はもはや泣き出しそうな顔で刃を展開させた迫り来る白い奴に

「ビームサーベルとでも言うのかぁ!」

と最後の言葉を言い宇宙に散った。

「違うな、」

と、キンケドゥは頭目の間違いを正すように行った

「これは、サーベルじゃない、ビームザンバーだ。」

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