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CCA-Seed_125氏_第04話

Last-modified: 2007-11-10 (土) 19:08:08

カーペンタリア……とあるホテルの一室にて

薄暗い明かりの中、二人の男女がベッドを共にしていた。
タリアは性交渉の余韻を味わいつつ先ほどまでのことを思い出していた。
夕食のディナーを摂りつつ、お互いの話に花を咲かせた。タリアは純粋にうれしかった。
ミネルバのクルーの中では彼ぐらいしか気軽に話せる男はいなかった。
クルーの大半はまだ子供だし、副官のアーサーはまだまだ頼りない。なにより自分は艦長なのだ。クルーには泰然とした姿を見せなくては示しがつかない。
しかし、自分とて人間だ。己の感情を吐露したくなるときもある。だが、ここには夫もいない、ギルバートもいない。
そんな時にふと彼を、自分と同じ大人と呼べる彼を食事に誘ってみたのだ。

ただ、正直ここまでいくとはおもってなかった。タリアとしては自分の話を聞いてもらってお互いの理解を深める、それぐらいのつもりだった。
自分に世間一般の貞操観念があるとは思ってない。実際にギルバートとも関係を結んだ。それでも誰にでも身体を開くつもりはない。

しかし……そう、しかし

彼の…アムロ・レイの話を聞いてるうちにこうなってしまったのだ。
この……別世界から来たという(いまどきSF小説でもないような)男の話を……。

全てを聞いたわけでもない。わかっていることは、彼があちらの世界でもMSに乗っていたこと。
そして幾多の大戦を経験したこと。そして……彼がとても疲れていることだった。いや、絶望かもしれない。何でそう思ったのかはわからない。彼の話を聞いて、そのたびに目を閉じる彼の顔を見て自分でも気づかぬうちに彼の手に自分の手を重ね合わせていた。
それからはなし崩しだった。部屋をとって…情事に耽った。

そこまで思い出しながらふと横の彼を見ると彼もこちらをみていた。
「どうかした?」
「いや……気を使わせてしまったかなと思ってね、今更だけど」
「本当、今更ね。…気にしないで。私の意思でやったことよ」
「そういってもらえると…」
そこでタリアは寝返りを打ちアムロに向き直った。
「ねえ、あなたって年上の女性にもてるタイプでしょう」
「え、どうしてだい」
「なんとなく、よ。あなたって母性本能くすぐるタイプなのよ。なんていうかほっとけないって感じね」
「…確かに。もてたかどうかはわからないが、身に覚えはあるな」
苦笑しながらアムロは手を上げてタリアの髪をなでた。
「ルナマリアがそういうのに弱そうだから注意しなさい。あの子もああ見えて母性本能が強そうだからコロンときちゃうわよ。…そういえば、噂になってたわよ。貴方とルナマリアが徹夜で何かしてたって。ひょっとしてもう?」
今度こそアムロは笑いながら言った。
「彼女とはなんでもないさ。それは多分、彼女に付き合って色々戦術論とかシミュレーターとかを教えていたときのことだろう」
「そういえば、どうなのあの(くすくす)ハンマーは、使えるの?」
タリアはこの企画書に目を通したときのアーサー、整備員たちの呆気にとられた顔を思い出して笑いを堪えていた。
「いいはずだ。ルナマリアとの相性もいいし、出来も上々だし後は実戦あるのみだな」
「整備員の班長が言ってたわよ。よくこんなの思いつける、って」
「そんなに奇抜だったかな」
「まあ、敵にインパクトを与えるのは間違いないわね(下手すると、味方にもね)」

そんなこんなで夜は過ぎていった。タリアにとっては久しぶりの、アムロにとってはこの世界に来て初めての心穏やかな夜だった。明日からはまた命の取り合いがはじまる。明日は我が身、だからこそこの時間は二人にとって貴重なものとなった。アムロにとっては本当に………

「………頼みがあるんだが、いいかな」
「なぁに」
「今このときだけ、タリアと呼んでもいいかな」
「…それも今更よ、アムロ」
「ありがとう、そういってくれて……タリア」

自分の裸の乳房にに顔をうずめて眠るアムロの顔を見ながらタリアもまどろんでいると、アムロの顔に涙が光るのを見た。そんなアムロを更にぎゅっと抱きしめながらタリアも目を閉じる。

(本当、そんな顔を見せないほうがいいわよ。どんな女性でもまいっちゃうわ)

ミネルバのシミュレーションルームにて
ドガシャーーーーン!ドゴス!!ズガーーーーーーーン!!
なんともいえない音がシミュレーションルームにこだましていた。
メイリンが借りてきた子猫のようにビクビクしながらその機器に近付く。
「お、お姉ちゃん、もう夜も遅いんだしそろそろ……」
「・・・・・・・・・」
「あ、あの…」
「メイリン……」
なんともごっつい声音が返ってきた。
「ぴっ、な、なあに?」
「どうしてかしらね、なんだか今はとっても頭が冴えてるのよ…。
こう、頭の上に閃光が光りつづけてる感じね」ドゴーーーーーン!!!
「ふ、ふーん」
たしかに、記録を見ると姉の成績は右肩上がりでシンやレイにも迫る勢いだ。あ、所々で同点の所もある…。
そんなメイリンを尻目にルナマリアはさらにステージを進める。
ちなみに彼女が使ってる機体は赤ザクに例のハイパーハンマーだった。ヴィーノ達に即行でデータを入力させたのだ。
そんなハンマーを当たるを幸いとばかりに(いや実際に味方に当たりながら)ルナマリアは黙々と進めている。
そんな彼女をシンが後ろでこっそりみていた。例えシミュレーションとはいえ限りなく実戦に近いシロモノだ。ということは実際にもこうなる可能性が……ドガシャーーーーン!!!
それを考えながらシンは顔を青褪めさせてた。
(なんか、あのスクラップみたいに吹き飛んでる機体が自分の乗機に思えてくる……)

「お、お姉ちゃん。お腹減ってない!?ポッチー食べる!?ジュースもあるよ!」
「んーん、いらない」ドガシャーーーン!!!バラバラバラ…
「う、うわ〜い(涙目)」