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CCA-Seed_125氏_第09話

Last-modified: 2007-11-10 (土) 19:09:21

ミネルバ艦内

「あっれ、おかしいなー」
食堂でシンとレイが食事をしているとルナマリアがキョロキョロしながら入ってきた。
「おーい、ルナ」
「あっ、シン。ちょうどよかったわ、アムロさん見かけなかった?」
「大尉?さあ、俺は見てないけど」
「そう…レイは?」
「……いや、俺も見ていない」
「そう…。う〜〜ん困ったなぁ」
ルナマリアはそう呟くとレイの隣の席に腰を下ろす。
レイはそんなルナマリアを横目でちらりと見た後、ぽつりと呟く。
「いまは久々の休息だ。外の町にでも行ったんじゃないか」
「えっ、そうなの!?しまったなぁ、先に声かけとくんだったわ…」
「なんか用事でもあったのか?ルナ」
「・・・私のハンマー、前回の戦闘で爆砕しちゃったでしょ?だから補充が来るまで昨日話して、どうしようかって…」
そういうとルナマリアは、はぁっとため息をつく。
一方、あのときの恐怖(?)を思い出したシンは顔をこわらばせた。
そんなシンを横目でちらりと見るとレイは、
「それで、アムロ大尉はなんと言ったんだ?」
「鎖がそのまま残ってるからあれを使おうと思うのよ。そしたらアムロ大尉が…『なら鎖の先端にビーム発生器を取り付けてみるのはどうか』って。他にも…『鎖で敵を絡めとって電流を流す、という手もある』とか……『いっそのこと、爆導鎖にするのも手だ』だって」
「「・・・・・・・・・・・・」」

とある町にて

アムロは久々の休息(といっても半日くらいだが)をもらい、いままで洋上に居たということもあり近くの町に散策に来ていた。
戦時下ということもあり、そこかしこに兵隊がいるがそれでも町は一応の活気に満ちていた。
特になにか目的があるというのでもなくブラブラと散歩していると……
「アムロさん!!」
と道路を挟んだ反対の歩道から元気な声がしてきた。
この世界に自分を知っている者など数えるほどしかいないのに、と思いながら声の方向に向くと活動的な格好に身を包んだまだ若い女がこちらに手を振っていた。
「…ミリアリア?…ミリアリア・ハウか!?」
その女性…ミリアリア・ハウ(アムロから見れば少女ともいえる)とはアムロが地球に降りて最初に出会い親しくなったヒトだった。

立ち話もなんだからと近くのカフェテラスに移動し腰を下ろす。
「でも本当に久し振り!…心配してたんですよ、あれから」
ミリアリアは嬉しそうにアムロを見つめながら話す。
アムロも苦笑しつつ、
「それはこっちの台詞だよ、あれから暫らくしてユニウスセブンの事件があったんだ。無事かどうかずっと気になってた…。だが、その様子じゃ何事もなかったようだな」
「あら、アムロさんに心配してもらうなんて……喜ぶべきなのかな?」
ミリアリアも満更でもなさそうに笑いながら返す。
「心配もするさ。君の仕事を考えればね。……まだ、戦場カメラマンを?」
椅子の下に置いてあるショルダーバックにちらりと目をやる。
「まあ、一応は……。いまではユニウスセブン落下の爪跡を撮ってまわってるんだけどね」
口にコーヒーを持ってきつつ、悪戯そうな目をアムロに向ける。
「私のことなんかより!!アムロさんはどうなんです?あれからいったいどうしてたんですか?」
「ああ、僕かい……。僕のほうは色々あってね、いまはザフトに身を置いてるんだ」
「……え?」

ミリアリアは予想外、といった風に目を見開いてアムロを見つめる。
目の前にいる男性が軍隊、それもザフトに?
正直、全然想像つかなかった。だって……このアムロ・レイという人と戦場なんて結びつかなかったからだ。
なんていうんだろう、軍人特有の覇気が感じられない。
見た目はそれこそどこにでもいそうな優しげで…少し儚そうな風貌なのに。
そういえば・・・この人と初めて会ったときも、そんな印象だったけ。

私とアムロが出会ったのは数ヶ月前・・・久々にオーブに行って旧友たちに会おうとしていたときだった。
オーブ行きの船の上でのんびり休んでいるとベンチに腰掛けた一人の青年が空を見上げているのが視界に入った。
何故かは自分でもわからないが、どういうわけか気になった。
そして一度気になるともう・・・、遂にはその人に話しかけるのにそう時間はかからなかった。

「あの・・なに見てるんですか…?」
我ながらもう少し洒落た声のかけ方は無いものか、と思いながらも彼に近づいて話しかけた
「・・えっ?」
相手はひどくビックリしたようだった。
「あっ、御免なさい!驚かせるつもりはなかったんだけど…」
「あ、ああ…いやこっちこそすまない。まさか話しかけられるとは思ってなかったから……」
「…お一人…ですか?」
私の問いにその人は苦笑しながら、
「ひとり・・・か、そうだな、いまは独り・・だな」
と呟いた。
隣に座っても?と聞くとどうぞ、ときたので遠慮なく座り先ほどの質問をした所・・・
「そらを見ていたんだ。・・・地球からソラを見上げるのは久し振りだったからね」
「へぇ、いままで宇宙にいたんですか?」
「まあ、ね。ここのところコロニーを廻ってばかりだったから」
遠い目をしながら喋る彼を見ながら、誰かに似てると思った。誰か、はその時はわからなかったけど・・・・・・・
「そういう君はいいのかい?」
「……えっ?わたし?」
「こんなところを彼氏に見られたら・・・・」
「あ、やだ!私は一人旅ですよーー!!彼氏なんていません!!!」
と『あいつ』には内心舌を出しながら答える(・・この時はまだ振ってなかったのよねえ)。
その後はお互いの自己紹介をして会話に花を咲かせて・・・目的地が一緒という事が分かると旅は道連れ、ということでオーブに着くまで一緒にいることにした。