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CCA-Seed_144◆BAcU0MCeFg氏_01

Last-modified: 2012-08-23 (木) 09:40:45

=第一話・ストライク、大地に立つ=

 
 

―――声が…聞こえる…

 

「ガン…ダム…?」

 

―――懐かしい、名だ…

 

「無茶苦茶だ!こんなOSでこれだけの機体を動かそうなんて!」

 

―――少年の…声…?

 

「システムを再構築…A.R?…登録しなきゃ、動かせないのか!」

 

―――急に、視界が開ける
まず目に入ったのは…ザク?いや、それよりもこの視線の高さは!
ザクらしきMSが発砲してくる
二度、三度…『僕』の体に着弾するが、大したダメージは無い
僅かに力が抜けていくような感覚があるだけだ
とはいえ、食らい続けるわけにはいかない
背中のスラスターに火を入れ上昇、次弾は避ける

 

「武器・・・あとは、アーマーシュナイダー?これだけか!」

 

また少年の声が聞こえると、それに応えるように『僕』は腰からナイフを取り出し、構える
即座に跳躍して前進、弾をかわしながら肉薄する
左のナイフを首の右側に
続けて右のナイフを逆側に突き刺す
モノアイから光が消え、だらりとザクらしきMSの腕が垂れ下がる
これで無力化出来たと思ったが、甘かったようだ
コックピットが開き、中からパイロットが飛び出していく

 

「まずいわ、ジンから離れて!」

 

すぐに聞こえる、切羽詰まった女性の声
次の瞬間、MSの体が爆発…『僕』は、炎に包まれた

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

膝を着いた僕の中から、少年が降り、別の少年たちに抱えられて女性が降りる
女性は気絶しているようだが…今のうちに、状況を整理しておこう
まず、この体…どう見ても、MSだ
それも、僕の記憶にあるガンダムとよく似ている…
今は灰色になってしまっているが、色までほとんど同じとは、悪い夢でも見ているような気分だ
次に、僕自身のこと
こうして意識はあるし体もあるが、どうにも変な感じだ
断片的な記憶はあるんだが…自分の名前も、自分が何者なのかも思い出せない
この機体に収められた、A.Rというコンピューターであることはわかるが、コンピューターが自我を持つなんてこと、あるわけがない
少しでも情報を求めて、この機体にあるデータを片っ端から閲覧してみる
……その結果わかったのは、ここの暦も、歴史も、そして国さえもが僕の知るものとは違うということ
こうなってくると、おかしいのは自分で、自分自身はコンピューターに発生したバグなんじゃないかと思えてくる
だが、それは違うと、自分が覚えてる最後の記憶が訴えかけてくる
地球に墜ちていくア???
それを押し返そうとする僕…ア??・??
そして、ア???を地球に落とそうと画策した、シ??
不完全な記憶だけど、あれが夢であるなどありえない
そうして思考に耽っていたからだろうか…
僕の中に、周りに少年たちが来ていたことに気づかなかった

 

「離れなさい!」

 

怒号とともに、銃声が響く
女性が少年達めがけ、威嚇射撃をしたらしい
彼女は少年達を並べると、名前を名乗らせ、自身も名乗った
僕を操縦していた少年は、キラ・ヤマトと言うらしい
その後も何か会話が為されていたが、彼らのやり取りを尻目に、僕は再び思考の海へと潜って行った

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

突如として、穏やかな時は破られた
コロニーの天井を貫き、一機のMSと戦闘機らしきもの…ここでは、あれがMAらしい、が現れたからだ
MSは明らかにこちらを狙っていた、がMAの横槍で一瞬の間が出来た
その隙に、キラ・ヤマトは僕の体にバックパックと武装モジュールを装着する
途端、一度は無くなったエネルギーが再び体に満ちていく
体の色も再び白と青に染まり、戦闘態勢が整う
その時、爆発とともに姿を現したのは…ホワイトベース?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次回、白い悪魔の決意
崩壊する大地を、踏みしめろガンダム

 
 

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