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CCA-Seed_787◆7fKQwZckPA氏_17.5

Last-modified: 2010-11-25 (木) 22:12:11
 
 

〜ダーダネルス海峡戦の数日前

 

地球連合軍第八一独立機動軍『ファントムペイン』が管轄する、ロドニア生物・遺伝子学研究所。
その中央管制室に、一人の女性が入っていく。
後ろには、研究所局長ロナルド・ハーヴェイが付き添い、
『研究対象』のプレゼンテーションを行っていたことが予想できる。
中央管制室には、防犯・監視装置他、
職員が退屈しないようにレクリエーションルームも併設されていた。
その中の最も大きなモニターを見つめて、女性は、
「これが『エクステンデッド』ですの?」
「はい。前大戦時の『ブーステッドマン』」のように凶暴性が発現するのを抑えるため、
薬物的な肉体改造は殆ど行っていません。そのため、デリケートな作戦も行えるようになっております。
その分、こうして幼少期から戦闘訓練を続けさせていますが……」
「そんな前置きはどうでもいいのです。コレは使えるんですか?
前大戦の《ジャンク》のように、クスリをちらつかせなければ反抗するようでは困ります」
「それは問題ありません。
『保護者』…貴方様なら『母親』になりましょうか。
誰かが精神的支柱になってやれば、その者のために積極的に働くでしょう」
ロアノーク隊という‘成功例’を挙げて、局長は嬉しげに語り、
女性はモニターの中で必死に戦闘訓練を続ける子供達に再び目をやった。
最低で九歳、最大で十五歳ほどだろう。
しかし、どの子供もその年齢からは想像できない身体能力を発揮しており、
(これは使えますわね……ウチの『シリーズ』程ではありませんが)
女性こと、ラクス・クラインがこのエクステンデッド養育施設へやって来たのは、
手駒の選定の為だったのだが、建前上の名目は〈処分〉である。
あの地域がどんどんZAFTによってプラント側へ転換していき、
ガルナハンが陥落したことにより東ユーラシアがZAFTの勢力圏となったのはつい先日。
施設の研究内容がZAFT側に渡る事を恐れたロード・ジブリールが処分を画策し、
息のかかった士官を派遣、…そこを狙ったのである。現地でその士官を拘束し、命令書を奪取。
名義を自分のものに書き換え施設に〈視察〉と通達して、堂々と正面から施設に入ったのである。
今頃、士官は自分の手のものが施設内に放り出していることだろう。
「母親……ですか? 私が?」
それにしても、新鮮な心地だ。自分が、まさか母と呼ばれようとは思ってなかった。
「ええ、先日連絡されましたとおり、
彼らにはすでに貴方を『母親』だと思うようすり込みをしておりますので」
ラクスは内心大笑いしそうになった。
流れは完全に自分の思い描いたレール通りになっている。

 

……自分はつくづく運の良い女だ

 

ラクスはそう思い、中央管制室に滞在する職員全てに、この部屋から出るよう言いつける。
局長始め、職員達は戸惑ったが、彼女の威圧感と命令には逆らえず、そそくさと部屋を後にした。
それを見やったラクスは、ケリーバッグから黒い携帯電話を取り出し、画面を確認する。

 

『緊急閉鎖プログラム変更完了。我ら脱出せり』

 

ソレを見てラクスは、中央管制室の、緊急用シャッター開閉スイッチを押した。
すると、中央管制室の扉と、施設の内外を繋ぐ入り口‘のみ’、防火シャッターが閉まる。
モニターに映っている職員達は、自分たちがこうして隔離されたことに現実に驚愕し、
後ろでシャッターを叩く音が聞こえるが、彼女は気にしなかった。
彼女は、館内放送用のマイクを手にとって、
「みんな、聞こえて? 『お母さん』ですよ……」
オーブでキラや子供達に接していたときのように、聖母のような声音で語りかける。
モニターの子供達は、局長の言ったとおり、すり込みで声にも反応するよう出来ていたらしい。
全員が、彼女の声がしたスピーカーを見上げている。
「いまからお母さんの言うことをよ〜く聞くんですよ。
お母さんは、運動が出来る子が大好きなの。みんなは、外に出てみたくない?」
外。この単語は、彼らにとって有効なワードだと確信していた。
興味を引きつけられた子供達の顔を見てラクスはほくそ笑む。
「でもお母さんはみんな一緒には連れて行けないの、ごめんなさい。
……だから、みんなの中で特に強い子だけ、お外に連れて行ってあげる」
ラクスはそう言って、研究所の入り口と、この管制室のシャッター以外の、
あらゆる部屋のドアを解錠する。研究室やデータ室は勿論、緊急時の『武器庫』も。
「そうですね、十人にしましょう。連れて行くのは、残った十人だけですよ。
……それでは、みんな、お母さん待ってるからね」
そう言い残し、ラクスは放送を切った。
彼女は、モニターの音声はつけたまま、隣のレクルームへ入っていく。
ドアを開けたままにして、彼女はレクルームの中央に目を留めた。
職員の趣味だったのだろう。ピアノが一台置かれている。…彼女はその前に座った。
そして、流れるようにその指が動き出し、ベートーヴェンの『ピアノソナタ第14番』を演奏し始めた。
後ろのモニターからは、子供達に襲われ応戦する職員や、同じ子供同士での凄惨な光景が見てとれる。
だが、ソレを振り返ることすらなかった。
彼女は、聞こえてくる銃声、悲鳴、何かが壊れていく音と、自らが奏でるピアノの音との交響曲に聞き入っていた。

 
 

機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第17.5話

 
 

「廃棄施設の探索任務……でありますか?」
「そうだ。軍本部から下りてきた情報なら、
現地住民が付近に連合の研究施設があると言っているらしい」
「そこへ我々が捜索に向かうわけですね?」
シン・アスカとレイ・ザ・バレルは、
シャアにブリーフィングルームに呼び出され任務の内容を告げられていた。
シャアはパネルに映し出された地図の中で、旧トルコと旧ブルガリア国境線、
エーゲ海とマルマラ海の中間当たりに点滅する光点を指さした。
「今現在は静かだそうだが、以前までは頻繁に車両やMSの出入りがあるほどの施設だったとの情報だ。」
「ですが隊長。そんな辺鄙な場所にわざわざMSで行く必要があるんですか? 今は連合の連中はいないんでしょ?」
「今は静かであっても、まだ使用されているかもしれん。
重要な施設だったとすれば、重要な情報がそこから得られるかもわからん」
シンはそんな所に行きたくないという気分全開であったが、シャアとレイ二人に睨まれたらうんと言わざるをえなかった。
三十分後、シャアとシン、そしてレイはその地点に向けて出発した。
マルマラ海南方を海沿いに飛んで行く中、シンは目下の海を見下ろして、
太陽の光が反射してきらめく海の美しさに、一瞬見とれていた。
自分が今、MSに乗っていると言う事実すら忘れさせる、雄大な自然の美。
「綺麗だよな……」
「ああ……」
やがて、旧世紀の面影を残す市街の上空を越え、ゆっくりと山岳地帯へ入っていく。
うっそうと茂る森と、彼方此方に見える岩肌は、人の存在を感じさせない不気味さを放っていた。
「見えたぞ」
シャアが眼前の施設を見て後ろの二人に、ザクのマニピュレータで降下する事をサインで伝え、
施設にほど近い森の中に機体を下ろしていく。
攻撃される気配すらなかった。むしろ……
「隊長……」
「何だ、シン」
「俺……ここ、入っちゃ行けない気がします」
「私も……そう思います」
シンとレイの背中を、何者かが引きずりもどすような悪寒が走り抜けた。
ここに入っては行けない。元に戻れなくなる。
そう感じさせるほどの『死』の匂いが、施設全体に漂っている。
それは、シャアとて勘づいていた。しかし、この研究施設から感じるものに、彼には心当たりがあった。
(……このザラザラとした感覚は強化人間のものか)
「だがこの施設の安全性を確かめねば、後顧の憂いになることもあり得る」
シャアはそう言って、アサルトライフルを小脇に抱えて、正面ゲートの脇に回り込む。
この中に感じる強化人間の感覚は、シャア自身気持ち悪さを感じたが、
それだけに、中は是非とも確認しておかねばならないとも思った。
シンとレイも、悪寒を抑えながら彼に追従する。
正面ゲートは、シャッターが閉じられた痕跡があり、破壊しようと試みた跡があった。
「内部からだと?」
不思議だ。こういう施設なら、普通外部からの攻撃で突破されたりするのだが、
この痕跡は内部からつけられたものだ。
シンが反対側に廻り、ゲートの中に石を投げ込んでみた。
カッカッ…と、アスファルトの上を跳ねていき、金属製の箱に当たって大きな音がしたが、何の反応もない。
その段階になって、三人は施設の中に足を踏み入れた。
奥に見える、居並ぶ白い建造物を囲むように、訓練場と思しき広場があった。
「……これでは研究施設と言うより軍事施設だな」
レイがそう漏らす。シャアは正解だと言いたかったが、我慢した。
白い建造物や訓練場は、廃棄されたにしては妙に小綺麗だった。
あまり時間が経っていないのか、それとも……
ずっと使われていなかったのではなく、使われなくなったのがつい最近だっただけか?
白い建物の中で最も大きな施設へ、三人は近づいていく。
施設内部に繋がる階段を、ゆっくりと下りて、
下へ向かうたびに『プレッシャー』が大きくなっていく気がした。
「ハァ…ハァ…」
シン、そしてレイは、どんどん息苦しくなっていくのを実感していた。
ここには何かがいる。そして、其奴は自分たちを見つめていて、押しつぶそうとしている。
そう感じていた。
シャアは、このプレッシャーに覚えがあった。しかし、即座に否定する。
(奴らは死んだのだ! 何故ここでソレを感じるのだ!?)
階段を降り立ち、正面のドアのロックを解除し、扉を開いた瞬間、
「……うぅっ!」
彼らの鼻を突いたのは、強烈な悪臭だった。
鼻の奥をつくアンモニアの刺激臭に、ものの腐敗していく臭い。
正確に言えば、死後数日経った死体が作り出す腐敗臭と、
死体から垂れ流しになった糞尿の臭いが混じり合い、それが施設の薬品類の臭気と混じり合っていたのだ。
シャア、シン、レイは即座にヘルメットを着用し、酸素を大きく吸い込んで深呼吸した。
ごく普通の空気がこんなに美味いと思うのは初めてだった。
シンはふと、横目に見える人間だったものに目をやる。
壮年の男性だった。しかし、何かがおかしい。……お腹が異様にふくらんでいるのだ。
まるで妊婦のようだと思いながら、シンはライフルの先で男性のお腹を小突いてみようとした。
シャアは、シンがやろうとしていることを見て青ざめ、
「よせっ! シン!」
叫ぶが、遅かった。

 

 ぶすんっ

 

たまった空気が抜けていく音と共に、男性の腹が破裂した。
死体から発生するガスが、行き場を失って内部にたまっていたのである。
「げぇっ!」
シンは、目の前で人の腹が破裂し、
『中にあったもの』が飛び散る瞬間を目の当たりにしてしまったのだ。
シンはこみ上げてくる吐き気をこらえ、シャアに手を引かれ施設の奥で、
死体が無い部屋の中まで避難する。
「馬鹿か貴様は!」
「す……すいませ……ぐぇ…」
シャアはうすぼんやりとした部屋の中でシンに怒鳴りつける。
そして、シンがこらえきれなくなったのを見るとメットをとってやり、
シンは部屋の隅っこに駆けていきげえげえと戻してしまった。あんなものをみればそうなるのもわかる。
シャアはやれやれとメットを取る。……ここには、死臭が漂っていなかった。
それに、こんな不気味な場所に不釣り合いな、美しい音色が響いていることに気づく。
「ピアノの音?」
シンとレイも気づいたらしい。
シャアはゆっくりと、その部屋を通り過ぎ、ガラスケースに挟まれた廊下を、警戒しながら進んでいく。
ガラスケースには、計器類がまだこうこうと光が点滅し、システムが生きている事を示していた。
『研究所管制室』のパネルがかけられたフロアにたどり着き、レイが進み出てドアロックを外し、開けた。
すると、先程まで暗がりの中にいたからか、中からの光に三人は一瞬目を閉じる。……ここだけ、明かりが付いていたのだ。
モニターは施設全体を映し出し、部屋の奥にある扉から、ピアノの音が漏れている事に気が付いた。
音を立てぬようにして、その部屋へと近づいていくが、
シンも、レイも、そしてシャアも、自らにからみつくようなプレッシャーが強くなっていくのを感じる。
間違いない。あの感覚の主はここにいる。
「……誰だ!」
シンが、部屋の中に銃を構えて飛び込み、部屋の中央にいた人影に銃口を向けた。
シャアとレイが続き、同じように銃を構える。

 

「……あんたは!?」

 

シンは、その後ろ姿に見覚えがあった。
この間、ディオキアでコンサートをやっていた……
アスランと、朝っぱらからちちくりあっていた……
「人の演奏中に、無粋だとは思わないのですか?」
「こんなおぞましい場所で、
悠々とピアノを弾いている貴方の方が、おかしくはありませんか……ラクス・クライン」
中にいた人間…ラクス・クラインは、レイのキツイ問いかけに微笑みで返すと、
ゆっくりとシンの方へ近づいていく。
「う、動くな!」
シンの警告も無視し、ラクスはシンの間近まで迫ると、
彼の首筋に顔を近づけて、においを嗅いだ。
シンは女性にここまで接近された事が無かったのか、顔を赤らめ、後ずさる。
「……死臭がしますわ。あなた、『おなかをつっついた』んですの?」
「黙りたまえ、ラクス・クライン。
……このような場所にいた以上、君を連れて行かねばならん」
シャアは彼女のこめかみに銃を突きつけた。
ラクスは今度は、それを自分の顔におしつけたままシャアへ振り向き、
銃口が額に当たっていてもなお、笑っていた。
「あなたが、シャア・アズナブル……」
だんだん、目の前の女の目が熱を帯びてきていることに気が付く。
シャアは、この期におよんで撃つのをためらった。
この女は何者だ!? なぜこの女は私をそう言う目で見る!?
ラクスは、シャアの頬に両手を伸ばして、艶っぽい声で言った。
「……会いたかった」

 

その時、シャアはこの感覚が“誰のもの”だったか思い出した。

 

〜『シャアからそう頼まれるというのは嬉しいよ……』
〜『貴様は、まだその手に世界を欲しがっているだろう』
〜『人類がそれほど賢い存在だと思っているのか! 愚劣な!』
〜『天才の足を引っ張る事しかできない俗人共に何が出来る!』

 

「……やめろ!」
シャアは思わず、目の前の不気味な存在を突き飛ばしていた。
一瞬意識を持って行かれそうになった事をシャアは恥じた。
そして、ラクスの挙動に戸惑っていたシンとレイ両名と共に彼女に銃を向け、
彼女自身は、今だシャアに目を向けたままだ。
「……説明してもらおう。
この施設は何だ!? 何故君がこのような所にいる!」
「……私が教える必要はありませんわ」
ラクスは、管制室のコンソールを指し示し、シンがそちらに近づいて、
いくつかボタンをいじってみる。
すると、巨大モニターに映し出されたのは、ガラスの円柱が並ぶ巨大な部屋であった。
中は液体で満たされ、そのなかにぼんやりと何かが……
シャアがそれが何なのか気づく前に、シンが同僚の異変を感じ取っていた。
「レイ!」
「……何!? レイ! どうした!」
レイが、銃を取り落とし、モニターを見つめて、がくがくと体を震わせ始めたのだ。
恐怖。その一語が彼を支配している。
過呼吸気味にせわしなく息をつき、
顔は青ざめ生気がなくなり、涙を流し始めていた。
「あぁ、あああ!」

 

「……いつの日か貴方を手に入れますわ、シャア」

 

「…………!?」
シャアは、この時あの女から視線を逸らしたことに気づき、
自らの間抜けぶりを悔やんだ。
「くそっ!」
振り返ったとき、このレクリエーションルームにラクス・クラインの姿はなかった。
レイをシンに任せ見回してみると、壁という壁に人が脱出できる穴はない。
そして、床に奇妙な跡があるのに目がいった。
金属製の床が一部へこんでいるのだ。まるで、強烈な力がかけられたような……
「……まさか!?」
シャアは嫌な予感がして、天井を見上げてみると、的中した。
天井が突き破られていたのである。
「シン、ミネルバに連絡を取るぞ。ここを脱出する!」
シャアは、一刻も早くこの不気味な場所から立ち去りたい気分になっていた。

 

「はい、検査終了。もう起きても良いぞ」
軍医に声をかけられ、シンは目を開けた。
ミネルバへ緊急通信を行い、修理中にもかかわらず一時中断してきてもらうはめになったシン達は、
医務室で、強制的に寝かされ検査を受けていた。
「まぁ、建物や周辺からガス・ウィルスの類は検出されてないから、
そう心配することも無いはずだ。
……それにしても、あの隊長さんは元気だねぇ」
全くだ。シンはそう思った。
シャアは、医務室の検査で異常が見られなかった事を聞くや、
外に飛び出しタリアらと合流したのだ。あの人も精神的に辛いはずなのに……
「シン、大丈夫なの!?」
見舞いに来ていたルナマリアが、涙目でシンの左手を握り言う。
このところ、ルナマリアはオーバー過ぎる気がする。
過度に心配するし、このあいだステラという少女と仲良くしたときは、
ミネルバに帰った後大変だった。彼だけ拘束され、一緒に寝て欲しいとせがまれたのである。
十七歳の少女の体に密着したときは思わず暴走する所であった。
(このところ戦いばっかで不安なんだろう……)
そうめどを付けていたので、さして気にはしなかったが。

 

「内部チェックは終了。
……自爆装置は撤去、バイオハザードは認められず」
「ご苦労様」
タリアは、施設近くの仮設テントで、ハイネの報告を聞いていた。
広大な訓練場の真ん中にミネルバを着陸させ、先程レイに変調があったとの報告を聞き、
中でバイオハザードが起きたのかと危惧し調べさせたのだが、何の異常もなかった。
今現在、兵の多くを動員して、内部の状態を詳しく調べさせている。
「こんな事になるなら、あなた達だけ行かせるべきではなかったわ、ごめんなさい」
「いえ、気になさらないでください、艦長」
しかし、レイの異常が汚染でないとわかっただけに、何故ああも動揺したのか……
タリアとシャア、ハイネらが調査経過のデータに目を通していると、
ブリッジに待機していたメイリンから、

 

「艦長。アスランさんのセイバーが帰投し……!? ア、アークエンジェルが一緒です!」

 

「「「……何!?」」」
三人は驚き立ち上がると、轟音が聞こえ始めた方向に目をやる。
赤い航空機と、その後ろの山の向こうから、
白い巨躯がヌッとその姿を現すのが目に入る。
シャアは、あの姿に既視感を覚えた。
「‘ホワイトベース’か!」
『アークエンジェル』〜前大戦で、一躍名を馳せた戦艦だと聞いていたが、
その姿形までもが、自分の知る伝説的戦艦と似通っていることに、シャアは驚愕していた。

 
 

第17.5話〜完〜

 
 

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