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CEvsスペゴジ第01話

Last-modified: 2014-03-10 (月) 15:45:37

ちょっとしたネタを一つ







C.E77

ラクス・クラインによって終結した前大戦より4年…

地球に向けて接近する物体がプラントで観測される。

その物体の予測進路には、新たに作られた農業プラントがあり、統一連合最高評議会議長はその物体の破壊をザフト全軍に命じた。



この物体は当初、ただの隕石だと推測されていた。

しかし物体の速度は本来ならありえるはずの無い『光速の2倍』という隕石というには、あまりにも馬鹿げた速度だった。

そのため物体の破壊はおろか、プラントの軌道をずらすことも出来ず、農業プラントは物体によって破壊された。

奇しくも2月14日、血のバレンタインと同じ日にその悲劇は起こった。







だが、この悲劇は始まりに過ぎなかった。







プラントを破壊した物体は、そのまま地球へと到達。

到達地点は、平和の国・オーブ。しかもその首都の上空だった。

首都上空に現れた物体を見て、人々は我が目を疑った。

飛来した物体の正体はおびただしい数の結晶体に覆われた一匹の『生物』だったのだから。





巨大な生物の出現に、誰もが混乱していた。

あまりに出鱈目なことが起こったため呆然としている者

生物の巨大さに恐怖し我先にと逃げ出す者

生物を見て宇宙クジラのことを思い出すもの

他にも様々な反応があった。



そのような混乱の中、生物が空を裂かんばかりに甲高い雄叫びを上げた。

それと同時に無数の結晶体が大地から次々現れ、町を襲った。

現れた結晶体はビルを貫き、道路や木々を砕き、人々を天高く吹き飛ばした。

何の前触れも無く、突如として起こった惨劇によって人々の混乱がピークに達するのにさほど時間は掛からなかった。



足をくじき倒れた人間は我先に逃げ出すものたちに踏み潰される者

逃げようとした矢先に結晶体に吹き飛ばされ地上に叩きつけられ絶命する者

現場に居合わせた警察官の多くも事態の収拾よりも、恐怖によって混乱し我先にと逃げ出していた。

勇敢にも事態の収拾をつけようと奮戦するものも居るが、その数は圧倒的に少なく、無力だった。



やがて、オーブ軍が事態収拾のためにきた。それはあまりにも遅すぎた対応だった。

民衆を避難させるために来たが、彼らの使うMSをはじめとした機動兵器の多くが突如として機能しなくなった。

この場の彼らは分かっていないことだが、無数の結晶体を介し生物が膨大なエネルギーを何処からか取り込んでいるのだ。

その膨大なエネルギーが一種の強力なフィールドを発生させているのだ。

皮肉な話であるが、このフィールドによって事態収拾に来たオーブ軍も収拾をつけるどころか、混乱した兵によって

より混沌とした状況を作り出したのだ。

動かなくなったMSは邪魔者以外の何者でもなく、それによって避難経路が塞がれ民衆の非難が大幅に遅れていた。

軍が来てからの混乱は最初は民衆だけのときとたいした違いは無かったが、

一部の兵が生物に対し恐怖心のあまり発砲。それが引き金となり、生物は地上に居る人間たちに対し攻撃…と言うよりも虐殺行為を開始した。







ある群衆は生物の口から放たれた光条によって跡形もなく消し飛び

ある群衆は巨大な足にありの如く踏み潰され

ある群衆は突如として潰されてゆく

この虐殺行為の前に人々はなすすべも無く、ただ恐怖するしかなかった。



虐殺が起きてから十数分、わずかに生き残った軍はやはりわずかに残った民衆を連れ撤退。

生き残った人間は皆口々にこういったという。



     そら

『魔獣が宇宙から現れた』と





結晶の大地に変わった町には血の臭いしかせず、動くものと言えば空から降り立った生物だけだった。