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DEMONBANE-SEED_ですべのひと_04_1

Last-modified: 2013-12-22 (日) 19:24:57

「『衝動(インパルス)とデモンベイン アーカムシティに新たなる嵐の種』……か」

「これ、リリィが書いたんだよな」

「そうよ、今回は特に気合い入れたんだから!」

あるカフェの一角、そこに俺達はいた。

リリィが書いた記事が載ったということで、俺達にも報告に来たそうだ。

「うちの社長からも凄く感謝されてね。

 今回あれ程の写真を取れたのはデイリーアーカムだけだ、って」

「うむ、それはよかったな。おかわり」

「そこで生返事はないだろ、アル。あ、俺もおかわり」

「あなた達ねぇ……」

「……」

二人とアルがわいわいしてる中で、俺は一人複雑だった。

原因は……

「「…………」」

あの時突然出てきたこいつらだ。

アルの話だと、ロイガーとツァールの断章のひとつの形だとか。

本体が特定できず回収できないというのは、ある意味では心強く、ある意味では疲れる。

今は人形のように窓際に置いてあるけど。

誤解されないようにリリィの席寄りに置いてる。

まあ、ちゃんと人形らしくしてるから今のところは大丈夫だろう。

「……ちょっと、聞いてる? 今回の主役さん」

「ああ、悪い」

いけね、ボーッとしているようにとられたか。

「それで、九郎は探偵で、シンは九郎の仲間でしょ?

 だから、いざって時には手を組んだりしないかって話。

 三人寄ればなんとやらって言うじゃない?」

「妾は数に入っておるのか?」

お前を入れるとロイガーとツァールがややこしくなる。

「そうだな。こっちとしても新聞記者の友達がいると助かるし」

「まともな依頼はなかなか来ないけどな」

「痛いとこ衝くな、そこ」

たわいもない会話が重なる。



こうやって、この世界にも居場所ができて。

世界との繋がりができて。

それはいいことだと思う、絶対に。

そうして、時は過ぎていく。

いつしか、俺もこの街が、アーカムシティが好きになっていたのかもしれない。

好きになっていくのかもしれない。



機神咆吼デスティニーベイン

  PHASE-4「PRIDE」



「ドクター。貴方は一体何をしていたのかね」

「そ、それが。あの大十字九郎をあと一歩まで追い詰めたのであるが、

 想定外の増援により……」



「…………」

どうしよう。

僕、キラ・ヤマトは、こんなところまで来てしまいました。

というか、ここはどこですか。

あのスーツ着た黒い人は誰。

あの妙に露出した服を着ているのは誰。

僕はどうすればいいの?

身の危険ばかりがひしひしと伝わってくるんですが。

助けてください。

その思いが伝わったのか、けだるそうにしていた露出の人が顔を上げる。

「そろそろやめにしないか、アウグストゥス、ドクター。

 余はこの者と少々話がしたい、貴公らは下がれ」

「よろしいのですか、大導師」

……グランドマスター?

どうやらこの中では露出の人が一番偉いみたいだ。

「余は下がれと言っている」

「……はっ」

少し不満そうながら、黒人は下がる。

「で、では我輩も。

 少年よ、事が終わったら我輩の研究所に顔を出すのであるぞ?」

といって、キ○○○博士も退室する。

正直勘弁してほしい。やめてよね。

あのテンションの渦中に僕が飛込むなんて、SAN値がもたないじゃない?

後に残されたのは、僕と大導師さんの二人。

あ、膝元に女の子がいるから三人か。

「さて……先ずは一つ貴公に忠告をしてやろう。

 この『夢幻心母』からは一人で出ようとはしないことだ。

 でなければ、貴公の命の保証はない」

さあピンチですよキラ。

どうする? どうすんのよ!

「ときに貴公」

「は、はいぃ!!」

「異なる時空から来たそうだな。

 あの機体も、現在の技術とは思えん」

「そ、そうみたいです」

しかし、声が裏返る程ガチガチの僕は。

「丁度退屈していたところだ。貴公の世界の話を聞きたい」

そのあまりに唐突で拍子抜けな発言に、思考を暫く停止させてしまった。

「……どうしたの?」

静かな声は、少女の方から聞こえてきた。

「ごっ、ごめんなさい。ちょっとどこから話そうか迷っていただけで」

「マスター、このパターンは27人目です」

聞かなかったことにしよう、僕の理解力はとっくに限界だ。

「またかなり珍しいものを連れてきたようだな。

 時間は問わない、適当なところからでよい。始めてくれ」

「わ、わかりました」

結局、ヘリオポリスにいた頃の話をした。

サイやトール、ミリィにカズイ。あと、フレイ。

戦争が、どこか遠いところの話だった頃に皆と過ごした、

ちっぽけな、でも幸せな日々。

そして、僕たちを襲った戦渦。

旧友、アスランのこと。

あの時は、皆を助けようと無我夢中だった。

友達を守る。その一心が、

今思えば僕に信じられない程の力を与えてきたのかもしれない。

今は、多分―――。



「よい、感謝する。だが、今日はここまでにしてはくれないか。

 数少ない機会だ、一気に全て聞いてしまうのはもったいない」

「は、はい」

最初に感じた威圧感は、不思議と感じられない。

退屈なのは、余程だったんだろうか。

「そうだな……ときにキラ・ヤマト」

「何ですか、大導師」

「貴公、女を抱いた経験は?」

這い寄る混沌水吹いた。

最近よく思考停止するんですが気のせいですか?

「ああ、は、はい、先に話したフレイと少しだけです。それからは、めっきり」

しかしいきなり何を言い出すんですか、あなたは。

「そうか」

言った本人は涼しげだしさ。

なんて非常識かつ破廉恥な。

一応、ここからは人によって不快な描写に突入するかもです。ご注意を。

って、何を言っているんだ僕は。

「……エセルドレーダ、客人をもてなす。相手をしてやれ」

「イエス、マスター。マスターは如何なさりますか?」

「余も加わる。前回の客人の時は暇で仕方がなかったのでな」

え、何の話?

とかやりとりしてる間にエセルなんとかって子が抱きついてきてそれでqあwせdrftgyふじこlp



アッー





「ああよかった、大導師殿とナコト写本のお気に召したようだ」

闇が、危険な笑みを浮かべた。

別の意味で。

「おっと。読者の方、検閲気味な話はここまでだ。

 僕もこれ以降引きずっていくのもどうかと思うし」

カメラ目線で誰に喋っているのだろうか。









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