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LOWE IF_vKFms9BQYk_ダブルキラ(サイ)

Last-modified: 2007-11-11 (日) 21:36:41

ダブルキラ(サイ)

 今日はトールの命日。
 友を誘いトールが眠る場所へと向かう。
「サイ、もう1年が立つのか…」
「そうだなカズィ」
 花束を持つ手が強くなるのを感じる。
 途中ミリアリアと合流し、墓地へと向かう。
「ミリアリア、キラはどうした?」
 カズィがキラの事を聞いた。
「来ると行っていたわよ」
「そうか」
 ここで会話が続かなくなる。
 沈黙のまま目的の場所に着いた。
 墓地の入り口にオーブの公用車が止まっていた。
「なんであんな車が?」
「分かんないわ」
 俺達が墓地の前で話している、車のドアが開いた。
 中からアスラン・ザラが出てきた。
「なんでここに?」
 カズィは驚きの声を上げた。
「キラはもうここに?」
 俺はアスランに質問をした。
「ああ、中で待っているだろう」
 すぐに答えが返ってきた。
「お前はどうすんだ」
 カズィがアスランに聞いた。
 アスランが顔色が変わった。
「俺は車の中で待っている」
 アスランは小さな声で言うとそのまま車の中に戻った。
「カズィ、ミリアリアもう行くぞ」
 俺達は車を通り過ぎ墓地の中に入っていった。
「カズイ」
「何だサイ?」
 俺は先程の事でカズイに話しかける。
「お前さ、自分が殺した相手の墓参りってできるか?」
 俺の言葉にカズィは何も答えない。
 声を何とか絞り出して何かを言おうとした。
「その立場になって見ないと分からないけど、できないかもしれない」
「あの人は今、そんな立場にいるって事よ」
 ミリアリアの言葉にさらに雰囲気が暗くなった。

 墓の前では、アークエンジェルのクルーが集まっていた。
 その中にピンク色の髪の女の子が見えた。
 キラの横に当たり前のように立っていた。
 なぜここにいるんだ!?ラクス・クライン
 貴方だけ…。貴方以外エターナルのクルーはいないのに。
 俺はこの日の為に、艦長と話し合いアークエンジェルのクルーだけで行こうと話し合ったのに。
 艦長の話では、バルフェルドさん達は了承したと聞いたのに。
 俺が至らない事を考えていると横からミリアリアが小突いてきた。
「サイ、花束を…」
 俺はその事に気付き、花束を手向けた。
 黙祷が終わると皆が墓地の外へと向かって歩き出した。
「じゃあ、僕はここで」
 キラは止めてあった車に乗り込んだ。
 皆は墓地の外で解散した。
 ミリアリアは艦長と、カズィはマードックさん達と一緒に行動するようだ。
 俺は一人になりたいと断った。
 近くにある喫茶店に入って物思いにふける。
 ふと顔を上げると目の前を、ザフトの白い軍服着た男が通り過ぎるのが目に入った。
 俺はその後を追った。
 男は先程の墓地に向かっいるようだ。
 男はトールの墓の前で止まった。墓に花束を添えた。
 一体なぜ、ザフトの軍人がトールの墓に?
 ザフトの軍人がこちらを向いた。
 仮面をしている?怪しい…。
「サイ…」
 俺はその言葉に驚いた。軍人から俺の名前が…。
 しかも今の声キラと同じ声…。しかしキラよりも背が高い。
 軍人が俺の横を通り過ぎていく。
「おい…」
 後を追おうとすると足がもつれた。
 倒れそうになった俺を軍人が受け止めてくれた。
 その際顔に付けていた仮面に手が当り仮面が飛んでいった。
 俺はその顔を見て言葉を失った。
 どう見てもキラなのだから。
 目の前のキラは仮面をもう一度見に付けた。
「サイ」
「お前は一体…」
「この事は自分の胸のうちに閉まっていたほうが言い。
 無駄に口外すると消されるぞ。親友が死ぬのはもう嫌なんだ」
 ラクス・クラインの横にいるキラは誰なんだ?
 目の前の男は一体誰なんだ?
「フレイは死んだんだよな…」
 この男はナゼ、フレイの事まで知っているんだ?
「あの時、フレイの父親が乗っていた艦が落とされなかったら」
 仮面の男がすまないねと言ってきた。
 そうだな。もう終わったことだ。
 俺は仮面の男の顔を見る。
「困惑しているようだな…」
 目の前の男の言葉に俺は頷く。
「なら、ラクス・クラインの横にいる男に…」
 男に…。
「初恋の相手を聞いてみるんだな」
 なぜそんな事を…。
「答えは、フレイ・アルスターだ」
 教えてくれるんだ。
「また会いたいと思うなら、来年のこの日私はまた来る」
 男がそのまま墓地から出て行く。
 お前が誰だが分からない。来年必ず会って全てを聞いてやる。
 
 今からラクス・クラインのキラに会い行こう。
 真実を知るために。


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