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Lnamaria-IF_赤き月の鷹_第03話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 02:34:02

オーブの姫

あたしたちはミネルバに帰還した。

「ルナ、大丈夫か?」
「ありがと、ヴィーノ。さすがに疲れたわぁ。グフはやっぱり砲戦用MSと組まないとだめね」
「お疲れさん、とりあえず休んできなよ」
「ありがと、ヨウラン。あれ? あれはガイア? なんでここにあるの?」
「それがさぁ、とりあえず安全な場所にって事で運び込まれたんだよ。それに、驚くなよ? なんとデュランダル議長とオーブのアスハ代表まで、安全だってんでこの船に乗り込んできちまったんだ!」
「えーーーー!? ――! 何!?」

あたしが驚くのと同時に、艦が揺れた。

「何だ!」
「被弾したぁ!?」

しばらく経って艦内放送があった。

『全艦に通達する。本艦は此より更なるボギーワンの追撃戦を開始する。突然の状況から思いもかけぬ初陣となったが、これは非常に重大な任務である。各員、日頃の訓練の成果を存分に発揮できるよう努めよ』

「やれやれ、とんだ事になったわね。じゃあ、エイブスさんたち、MSの整備お願いね」
「任せとけ! あ、そういや報告するの忘れてたな」
「え、何を?」
「いやー、オーブのアスハ代表が乗り込んでるって事をさ」

そう言うとエイブスさんは艦内通話装置でブリッジを呼び出した。

「艦長!」
『どうしたの?』
「戦闘中のこともありご報告が遅れました。本艦発進時に格納庫にてザクに搭乗した2名の民間人を発見。これを拘束したところ2名は……オーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハとその随員と名乗り、デュランダル議長への面会を希望致しました」
『オーブの……』
「僭越ながら独断で、今士官室でお休みいただいておりますが……」

「ルナ、ここはいいから休んできなよ」
「ルナは今は休むのが仕事だからな、しっかり休んどけよ」
「ありがと。じゃ!」

……

あたしは、パイロットスーツを脱いでシャワーを浴びる。戦闘で汗ばんだ体に熱い湯が心地いい。ひとしきり汗を洗い流すと、熱い湯と冷水を交互に浴び、肌を引き締めて終わる。

食堂で軽食を取ると30分ばかり仮眠する。

……

うーん! 目覚めて伸びをする。のどが渇いたぁ。
あたしはドリンクを手にモビルスーツデッキへ向かった。

「あ、シン! 聞いた? この船にデュランダル議長とオーブのアスハ代表が乗ってるんだって!」
「ああ、知ってる。議長の方はさっきレイが案内してたな」
「アスハ代表ってどんな人だろうね。前大戦時の英雄って言われてるけど」
「知るかよ!」
「あ、ごめん、シン……」
「いや……」

ヨウランとシンとMSの設定を調整してると、上部デッキに議長が入ってきた! じゃあ、あの金髪の女の子がアスハ代表? 若いなー。

「だが! ではこのたびの事はどうお考えになる!」

何? 突然アスハ代表? の声が大きくなりモビルスーツデッキへ響く。みんなが議長たちを注目する。

「あのたった3機の新型モビルスーツのために、貴国が被ったあの被害のことは!?」

「そもそも何故必要なのだ!そんなものが今更!」

「我々は誓ったはずだ!もう悲劇は繰り返さない!互いに手を取って歩む道を選ぶと!」

なんなのこのお姫様? もう我慢できない。言うべきだ! ここで働いているみんなのためにも!

「さすが綺麗事はアスハの…「お話の途中申し訳ございませんがお聞きします!」
「ルナ!」
「何だ !今いいところなのに!」
「あなたの国の理念は『他国の争いに介入せず』なのですよね? ならば、何故約二年前にはあれほどの戦力を保持していらしたのですか?それに今も軍備を充実させていらっしゃる。なぜザフトは軍備を整えてはいけないのでしょうか?」
「あれは自衛目的のための軍備だ! それに、強すぎる力は争いを呼ぶ!」
「ザフトの軍備も自衛目的です! まさか攻撃目的とでも言いますか!? それに、なんですか? 強すぎると言いますが誰がそれを決める権利があるのですか? なぜプラントの軍備に対してプラント市民でもないあなたが言うのですか? オーブの軍備は強すぎる力だから減らせとあたしが言ったらあなたはそうしますか!? あなたのおっしゃる事は、プラントを守ろうと命を懸けて働いている皆に対しての侮辱です!」

言っちゃった……

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