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Lnamaria-IF_赤き月の鷹_第09話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 02:39:01

英雄の帰還

カーペンタリア、入港!
みんなわくわくしてる

「オーブもよかったけどさ、やっぱり違うよな、ルナ」
「そうよね。味方に囲まれてるっていいなぁ!」
「海の色も、オーブに負けないくらいきれいよね」

上陸が許された。なにしようかな。

「ルナー、買い物行かない?」
「行く行く! メイリン、行くでしょ?」
「うん! 色々補充したい物があるし」

「メイリン、そんなに買うの?」
「だってさあ、ミネルバの修理ってもうじき終わるんでしょ?」
「ああ、まあね」
「じゃあ、いつ出航命令出るか分かんないじゃない。やっぱ今のうちに買っときゃなきゃ」
「はぁ……あっそ。何が何でそんなにいるんだか知らないけど」
「ぅ…悪かったわね」
「メイリン、忠告よ」
「な、なんですか、ゲイルさん?」
「ダイエットサプリメントなんかより、規則正しい運動よ! なにしろメイリンは座ってるのが仕事なんだから運動不足になりやすいのよ」
「ぅぅ……」

……

ミネルバに帰ると、ザクウォーリアが搬入されていた。もう旧式化してきたゲイツRが降ろされる。ザクウォーリアにはショーンさんが乗ることになる。

「やっぱりいいなぁ。新型は。正直、ゲイツじゃきつく感じてたんだ」
「激戦続きだったですからね」
「ウィザードシステムもあたしのザクファントムと共有できるし、運用もしやすくなるそうよ」

その時、一機の赤いMSが、ミネルバのカタパルトに降りてきた。

「何なのこの新型。一体誰? エイブスさん聞いてる?」
「いや」

パイロットが降りてきて、ヘルメットを脱ぐ。

「あぁ! アスラン!」
「認識番号285002、特務隊フェイス所属アスラン・ザラ。乗艦許可を」
「ねえさっきの……あんた! なんだよこれは? 一体どういう事だ!」
「もう! シン、口の利き方に気を付けなさい!彼はフェイスよ」
「えぇ? 何であんたが……」
「シン!」
「あ……」

シンは荷物を置くとあわてて敬礼した。
アスランも、皆に答礼する。

「ふ。艦長は艦橋ですか?」
「ああ、はい。だと思います」
「確認して御案内します」
「ありがとう。ルナマリア」

私達が歩き出すと、シンがアスランに話しかけた。

「ザフトに戻ったんですか?」
「そういうことに、なるね、シン」
「何でです?」
「…ふ…」

アスランはシンに微笑むと再び歩き出した。

艦長は艦長室にいると言う事だった。

「でも、なんで急に復隊されたんですか?」
「え?」
「な〜んて、とっても聞いてみたいんですけど、いいですか?」
「……復隊したというか、まあうん、ちょっとプラントに行って議長にお会いして……」
「え?」
「それより、ミネルバはいつオーブを出たんだ?俺、何も知らなくて」
「オーブへ行かれたんですか!?」
「ああ」
「大丈夫でした!? あの国、今はもう……」
「スクランブルかけられたよ」
「なんだかシンが怒るのもちょっと解る気がします。滅茶苦茶ですよあの国。オーブ出る時、私達がどんな目に遭ったと思います?」
「ん?」
「カーペンタリアを包囲していたはずの地球軍の艦隊に待ち伏せされて、ほんと死ぬとこだったわ。もうちょっとで沈んでました、ミネルバ」
「けどカガリがそんな……」
「でも私、失礼だけど馬鹿姫様だと思ってたんですけどね。見直しましたよ。なかなかの狸じゃないですか。出航前にミネルバに来て大西洋連邦と同盟組むこと知らせて謝って油断させたり。そういえば、ミネルバが出航した後結婚したらしいですよ」
「結婚!?」
「ええ…ちょっと前に…そうニュースで……」
「ぁ……」

あ、アスラン、固まっちゃった。

「あのぉ……」
「ぇ?ぁ……」
「あの! でも、式の時だか後だかに攫われちゃって、今は行方不明……」
「ええ!?」
「とかって話も聞きました。良く解らないんですけど。済みません」
「ぁ……」

もっと話したかったけど、残念ながら艦長室に着いてしまった。
でもいいや。これから話す機会はいくらでもあるだろうから!

あたしはモビルスーツデッキに戻ると、セイバーと言うMSを見上げていた。外見は、インパルスやガイアと似ている。
あ、アスラン!
……なんか心ここにあらずと言う感じで歩いて来てセイバーのコクピットに上がろうとした。

「ちょっと、無視しないで下さいよぉ」
「え? ああ、いやそんなつもりはなかったけど……なんかいろいろあったんでちょっとボーっとしてただけだ」
「そんなにショックだったんですか? アスハ代表の結婚」
「ぅ!いや、まぁ、あれは……」
でも思いっきり政略結婚ですもんねえ。しょうがないと言うか。あたしだったらそんなの絶対嫌だけど」
「で、ルナマリア、何? 何か用?」

やっぱり相当ショックだったらしい。あまり触れられたくない話題みたいだ。話題を変えよう。

「この機体は? 最新鋭ですよねえ? 変形機構を持ってるって聞きましたけどぉ」
「ああ……」
「うわぁ!やっぱりグフとは全然違う!インパルス、って言うかカオスとかと同じ?」
「座ってみたいか?」
「いいんですか!?」
「ああ、どうぞ。でも動かすなよ」
「解ってますよ。ああ、モードセレクタのパネルが違うんだぁ。あ! 新しいプラグインですね?」
「ああ、うん」

その時、艦内放送で、明朝の出航が告げられ、あたしもグフの調整に戻った。

アスランとは楽しく会話できた、かな?でも、やっぱりアスランはなんかいまいち心あらずと言う感じだった。
早く立ち直って欲しいと思う。明日からまた実戦の日々なのだから。

◇◇◇

翌朝、あたしたちは出航した。ボズゴロフ級潜水母艦のニーラゴンゴも一緒だ。

「なに窓にへばりついて見てんだ?」
「シンこそ、なにこんな時に雑誌なんか見てるのよ」
「いいだろ別に」
「しっかり見ておきたいのよ。ここは、また来たい場所の一つになったから。それに、ニーラゴンゴの姿も。僚艦がいるっていいわね」

ジブラルタルへ向かえ。現在スエズ攻略を行っている駐留軍を支援せよ。と言うのがミネルバに与えられた指令だ。連合に組した赤道連合は、俗に言うブレイク・ザ・ワールドで大きな被害を受けたと言う。他人の不幸を喜ぶようだけど、たぶんこちらに手を出す余裕がないだろう事はありがたい。

その期待は裏切られた。網を張られていたのだろう。インド洋に入った時だった。

『コンディションレッド発令。コンディションレッド発令。パイロットは搭乗機にて待機せよ』

『インパルス、セイバー、グフ発進願います。ザクは別命あるまで待機。』

『インパルス、フォースシルエット装着。発進スタンバイ。全システムオンラインを確認しました。気密シャッターを閉鎖します。カタパルトスタンバイ確認』
『X23Sセイバー、アスラン機、発進スタンバイ。全システムオンラインを確認しました。気密シャッターを閉鎖します。カタパルトスタンバイ確認』
『グフイグナイテッド、発進スタンバイ。全システムオンラインを確認しました。気密シャッターを閉鎖します。カタパルトスタンバイ確認』

発進シークエンスが次々に進んで行く。あたしは気が楽だった。なんと言ってもアスラン、セイバーの存在が心強い。

「ルナマリア、シン」
「はい」
「ん?はい」
「発進後の戦闘指揮は俺が執ることになった」
「了解しました!」
「え?」
「シン、いいな?」
「……はい」

「シン・アスカ、コアスプレンダー行きます!」
「アスラン・ザラ、セイバー発進する!」
「ルナマリア・ホーク、グフイグナイテッド、出るわよ!」

あたしたちは次々に大空へ飛び立った!

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