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Lnamaria-IF_赤き月の鷹_第11話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 02:39:50

ローエングリンを討て!

僚艦のニーラゴンゴを失ったミネルバは、速度を上げ数日後にはペルシャ湾の奥、バスラ近郊のマハムール基地に到着した。

外に出るのも暑いしあたしたちはモビルスーツデッキで地上戦用の調整をしていた。

「あ、ザラ隊長!」

あたしは悩んでいるところをアスランにアドバイスしてもらった。

ヨウランとヴィーノが何か話してる。

「それに今度、衣装もな〜んかバリバリ?」
「そうそう!そしたらさぁ胸、けっこうあんのなあ。今度のあの衣装のポスター、俺絶対欲しい!」
「「ああッ! アスランさん!」」
「セイバーの整備ログは?」
「……ああっとこれです!」
「ありがとう」
「あっはは……」
「「はぁ……」」
「婚約者だもんなぁ。いいよなぁ」
「ちぇ。ケーブルの2,3本も引っこ抜いといてやろうか?セイバー」
「聞こえてるぞ二人とも」
「「あッ!!」」
「さっきのも全部」
「「あぁすいません!」」

まったく何やってるんだか! ……でも、そうだ。アスラン、ラクス・クラインの婚約者なんだよねぇ。
ふぅ。

夕方、あたしたちはようやく涼しくなって来た外の空気に触れに甲板に出ていた。

「んー、ようやく涼しくなったわね」
「ええ、夕焼けが鮮やかー!」
「なんかすごい大きく見えるな」
「この地域から文明が興ったのよね。観光で来て見たいわ」

「ここにいたのかシン」
「なんか用ですか? ザラ隊長」

シンは、まだちょっとつっかっかるような口調だ。癖って抜けないもんねぇ。

「……ふ。次の作戦は知ってるな?」
「はい。ガルナハンを落とすんでしょう?」
「落とすと言うか開放すると言うか、ま、そんな所だ。ガルナハンを開放すれば、スエズは孤立するし、ユーラシア西側の反乱勢力も息を吹き返す」
「それで?」
「次の作戦、お前が鍵だ」
「え?」
「頼りにしてるぞ」

そう言うと、ぽん、とシンの肩を叩いてアスランは艦内に入って行った。

「やったじゃん! シン」
「期待されてるんだ。頑張れよ」
「へへ」

シンもまんざらじゃなさそうに、にやけた。

◇◇◇

『パイロットはブリーフィングルームへ集合してください』

「これから、現地の協力員が来るんだって」
「けど、現地協力員て、つまりレジスタンス?」
「まあそういうことじゃない?連合に締め付けられて、だいぶ酷い状況らしいからね、ガルナハンの街は」

あたしたちは籍に着いた。
現地の協力員は、あたしたちより幼い少女だった。

「子供じゃん」
「シン!」
「着席。さあいよいよだぞ。ではこれよりラドル隊と合同で行う、ガルナハン・ローエングリンゲート突破作戦の詳細を説明する。だが知っての通り、この目標は難敵である。以前にもラドル隊が突破を試みたが…ぁぁ…結果は失敗に終わっている。そこで今回は、アスラン」
「え?」
「代わろう。どうぞ。あとは君から」
「ぁぁ…はい。ガルナハン・ローエングリンゲートと呼ばれる渓谷の状況だ。この断崖の向こうに街があり、その更に奥に火力プラントがある。こちら側からこの街にアプローチ可能なラインは、ここのみ。が、敵の陽電子砲台はこの高台に設置されており、渓谷全体をカバーしていて何処へ行こうが敵射程内に入り隠れられる場所はない。超長距離射撃で敵の砲台、もしくはその下の壁面を狙おうとしても、ここにはモビルスーツの他にも陽電子リフレクターを装備したモビルアーマーが配備されており、有効打撃は望めない。君達はオーブ沖で同様の装備のモビルアーマーと遭遇したということだが?」
「あ、はい!」
「そこで今回の作戦だが……」
「そのモビルアーマーをぶっ飛ばして、砲台をぶっ壊し、ガルナハンに入ればいいんでしょ?」
「それはそうだが、俺達は今どうしたらそうできるかを話してるんだぞ。シン」
「俺たちがモビルアーマーをやっつけた時の手は使えないんですか?」
「うん、そのモビルアーマーの護衛にも、多数のモビルスーツが確認されている。やれるかもしれないが、難しいだろう。今回は危ない橋は渡れない」
「そうか……」
「そこでだ、現地の協力員が、地元の人もあまり知らない坑道を教えてくれる。それは陽電子砲のすぐそばに通じている。出口はふさがっているが、ちょっと爆破すれば抜けられる。そこから奇襲をかける」
「全員で行くんですか?」
「いや、残念ながらその空洞は、モビルスーツが入れるほど大きくないんだ」
「じゃあ、どうやって……」
「シン、君のインパルスは航空機に分離できる。それならぎりぎり通過できる。俺達が正面で敵砲台を引き付け、モビルアーマーを引き離すから、お前はこの坑道を抜けてきて直接砲台を攻撃するんだ。」
「なるほど、それで俺が鍵か。やらせてもらいますよ」
「ああ。ただし、空洞内は真っ暗で視界が利かない。データが頼りだ。ミス・コニール」
「あ!はい」
「彼がそのパイロットだ。データを渡してやってくれ」
「……」

彼女は、シンの顔をじっと見つめた。

「子供って言ったな。でも、こんな子供でもなきゃ監視が厳しくて街を抜け出せないんだ。前にザフトが砲台を攻めた後、街は大変だったんだ。それと同時に街でも抵抗運動が起きたから。
「ぁ……」
「地球軍に逆らった人達は滅茶苦茶酷い目に遭わされた。殺された人だって沢山いる。今度だって失敗すればどんなことになるか判らない。だから、絶対やっつけて欲しいんだ!あの砲台、今度こそ! 失敗したら街のみんなだって今度こそマジ終わりなんだ! だから、頼むぞ!」
「……わかった。任せろ!」

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