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Lnamaria-IF_赤き月の鷹_第24話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 02:50:37

あしたは消えない

ステーション1にはアークエンジェルとエターナルの2艦しか来なかった。だけど、アスランの言ったとおり、エターナルから発進したミーティアにより防衛隊は多大な被害を蒙っていた。

発進したそこでは、すでにフリーダムとインパルスが戦っていた。

「アスラン! こいつ、キラ・ヤマトじゃない! 戦い方がまるで違う! 強い!」
「落ち着けシン! そうだとしても、俺たちがやって来た特訓は無駄じゃないだろう!」
「フリーダム! 覚悟!」

あたしは左腕のビームシールドを構えて突っ込む!

――! 衝撃が走る! フリーダムは左腕のビームシールド発生装置にアーマーシュナイダーを突き立てていた。どうやって? そうか! アロンダイトの様に対ビームコーティングされてるんだ!
とっさにこんな事するなんて!

「くっ!」

右腕のスレイヤーウィップを振るう! あっさりフリーダムにかわされる。強い! 確かにキラ・ヤマトとは違う!

「「ルナ!」」

レジェンドとカオスがフリーダムにオールレンジ攻撃を仕掛ける!
あたしはアロンダイトを構えると急加速で突進! フリーダムのビームサーベルと切り結ぶ!
インパルスもエクスカリバーを構え突っ込んでくる! その隙に!

「狙いはこっちよ!」

アロンダイトから左手を離し、左腕のスレイヤーウィップを振るいフリーダムの右手に巻き付かせる! 再びアロンダイトを手にして加速! こちらの機体を押し付けながらスレイヤーウィップでフリーダムの右手を引き付け! 右腕を切り飛ばす!

「シン! レイ! フリーダムは任せていいか! こっちはミーティアを叩く!」
「了解。任せろ、もう慣れてきた」

冷静な声でシンは言う。任せていいかな。
あたしとアスランはミーティアへ向かう!

『こちらはエターナル。ラクス・クラインです。中継ステーションを護衛するザフト軍兵士に通告いたします。わたくし達はこれより、その無用な大量破壊兵器の排除を開始します。それは人が守らねばならないものでも、戦うのために必要なものでもありません。平和のためにとその軍服を纏った誇りがまだその身にあるのなら、道を空けなさい!』
「何を! そっちこそ良くぞ今まで、平和を誓ったはずのユニウス条約破りの大量破壊兵器を隠し持っていたものね!」
『それは、このような事態に備えるためです。想いだけでも、力だけでもだめなのです。アスラン、ルナマリアさん、あなた方もフェイスならご自分の胸で考えてください。今のデュランダル議長の方針が正しいのかを』
「つまり、他人の武器は汚い武器、ご自分の大量破壊兵器はきれいな破壊兵器って訳ね。毎度毎度ご自分だけきれいに糊塗して。反吐が出るわ!」

あたしたちの前に見知らぬ黒い重厚なモズルスーツが三機、道を塞ぐ。
あたしはビーム速射砲で、アスランは突撃ビーム機動砲で攻撃する!
――あれは!

「アスラン! あれはビームシールドです!」
「ああ、あれは確かMSコンペティションでザクに負けた機体だ! 改造を加えたのか?」

相手は一列になってあたしに向かってくる!
相手のバズーカの弾がシールドで弾ける!

「――邪魔を、するなー!」

両腕を振る! スレイヤーウィップ!
右手のはビームシールドで防がれたけど、左手のスレイヤーウィップは見事に、先頭の相手のビームサーベルをぶち切る!
アスランはオールレンジ攻撃でビームシールドの無い後ろ側から一機撃破していた。

「ハイネ! 後任せていいか?」
「OK! 任せなさいって! ゲイル、ショーン、散開して行くぞ!」
「あいよ!」
「おう!」

とうとうアスランとあたしだけになったけど、負けられない!

相手はミーティアを切り離す!

……あれは……フリーダム?のような? 何か違う? ――! この攻撃!

「気をつけろ! ルナ! おそらくフリーダムの新型だ! レジェンドと同じドラグーン攻撃だ!」
「はい!」
「ドラグーンはレジェンドのドラグーンで抑える。行け!」
「はい!」

あたしはビームシールドを構えて突っ込む! 新フリーダムもビームシールドを構える!

「く、アスラン! 君だろう! なぜこんな事を!」
「――やはりキラか! 俺の声は届かなかったようだな。もうお前は、敵でしかない! 投降しろキラ!」

速射砲のビームとフリーダムのビームシールドがぶつかり合う!

「やめろ! アスラン! 俺たちはお前のために、この機体を用意してまで待っていたんだぞ!」
「――バルトフェルドさん……! なぜ止めなかったんです! キラを! ラクスを! こんな事を!」

あれは……ジャスティス?に似た機体――新型?
その後から! カオスにインパルス!

「シン! レイ!」
「ルナ! ジャスティスは任せろ! アスランとルナはフリーダムの新型を!」
「フリーダムは殺ったの?」
「ああ、シンががばっちりとな。 見違えるような動きだった」
「了解!」

アスランが新フリーダムのドラグーンを止めているうちに!
――! 新フリーダムの胸部が光る! とっさにビームシールドを広げると光の奔流がデスティニーを包み込む!
あたしも左肩のビーム速射砲を放つ! フラッシュエッジ2ビームブーメランを投げつける! 新フリーダムは左腕のビームシールドを張る。

「――それを狙っていたのよ!」

あたしはアロンダイトを抜き放つ! ビームコーティングされたアロンダイトはビームシールドを貫き! ビームシールド越しに新フリーダムの左腕を切り飛ばす!

「――だけど! ここで僕たちが負けたら、世界は!」
「良くなる! より良き世界にしてみせる!」
「さよならだ……キラ!」
「ぐぅぅぅ!」

アスランは着実に新フリーダムのドラグーンを一基ずつ仕留め、とうとうレジェンドのドラグーンが新フリーダムへの攻撃に参加してきた!

「止まった! 今だルナ!」
「貰った!」

新フリーダムは右腕のビームシールドを張る。それじゃあ、さっきの繰り返しよ!
あたしがアロンダイトで切り裂こうとすると、とっさに新フリーダムはビームサーベルで受け止めた!
相手の勢いそのまま新フリーダムの胴体を引き付け! 左掌をコクピットに押し付けパルマフィオキーナを放った――!

後は――エターナル!

「やめろ! エターナルはザフトの艦だ!」

いきなりドラウプニルを撃って割って入ったグフがいた! 誰!?
あたしはそのグフに向き直る。

「その声はイザークか!? 血迷ったか!?」

ええ!? あの名高いエースのイザーク・ジュール!?

「ルナ! かまうな! エターナルに行け!」
「了解!」
「アスラン、貴様ぁわかっているのか! エターナルにはラクス・クラインが乗っているんだぞ!」
「わかっているさ! 彼女がもう戻れないところに行ってしまった事も!」

次の瞬間、アスランのオールレンジ攻撃でイザーク・ジュールのグフは四肢をもがれた。
あたしはそれを後ろ目にエターナルの艦橋のラクス・クラインに相対する。

「エターナル! これが最後よ! 降伏しなさい!」
「……キラ、キラが……ルナマリアさん、まだわからないのですか!? デュランダル議長に従う事は、このままでは世界は終わりです!」
「……さよなら」

あたしはアロンダイトを艦橋に突き刺した。

「仇は取ったわ、父さん……」

次にアークエンジェルに向かおうとした時、全周波数で通信が入った。

『こちらはプラントのデュランダル評議会議長だ。オーブ宇宙軍、そしてザフト全軍にに告ぐ。オーブ本国よりオーブ首長国連合代表代行のユウナ・ロマ・セイランより和平の申し出があった。戦うのをやめよ。和平こそが私の意志である』

その声が一分遅れていたとすれば、アスランの知人はさらに多数、この世から姿を消していただろう。ダイダロス基地を攻めたオーブ宇宙軍等は、エターナル、アークエンジェルの助勢はとうとう来ず、戦力差のまま、壊滅への道を辿っていたのだから。アークエンジェルの艦橋にはショーンとゲイルが、テンペストを突きつけていたのだから。そしてアンドリュー・バルトフェルドは、コクピットで、動くこともできずに、血の臭気に包まれながら、スピーカーから流れ出る声を聴いたのだと言う。

『……戦うのをやめよ! 和平こそが私の意志である』

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