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Lnamaria-IF_X'mas Eve

Last-modified: 2010-11-11 (木) 00:25:38

ジムに入って、まずボディーシェイカーで10分。身体を温める。
それからストレッチに入る。
そしていつものメニューだ。
アブドミナルの時に左右に捻りを入れ、ウエストを絞る事も忘れない。
……ふとメイリンを思い出す。
ずっと前に見てしまったのだ。私のスカートを穿こうとして穿けずに下に叩き付けるのを。
もう、今では絶対に穿けないな。私のは。
ウエストを細くしたいのなら、努力すればいいのだ。私だってなんの苦労も無しにこのウエストを維持していない。
でも……あの子は食べる事に逃げるのよねぇ。
今ではすっかり太ったメイリン。ヴィーノやヨウランもすっかりお見限りじゃない。
3セット済ませると、私は冷水でプロテインを溶かし、飲む。お気に入りのストロベリーのフレーバーと甘みが心地よい。

次はスタジオでヨガの教室に参加する。
身体の筋が心地よい位の痛みと共に伸びる。
ああ、嫌だ。雑念が湧いてくる。メイリンの事だ。
メイリンが食事をどか食いするようになったのは、やっぱりアスランがオーブに帰ってしまってからだろう。
我が妹ながら、馬鹿な女だと思う。
なにが、「あたしを捨てるの!?」よ? アスラン本当に困ってたじゃない。
アスランは元々あんたと付き合ってる気なんか無かったってーのよ。
今では家に引き篭もって食べてばかり。
パパやママはメイリンの事が心配そうで私にも色々言ってくるけど、私はメイリンをさほど同情できない。
アスランがプラントにいた時の、いつもアスランにくっついて、勝ち誇ったような視線を向けて来たあの子を知っているから。

次は私の好きなアロマリラックスの時間だ。
簡単なストレッチの後、ヨガマットの上に横たわる。アロマの香りが漂ってくる。
今日は……樹木系の香りかな? 次第に暗くなる照明の中、私は頭を空にする。
……少し眠ってしまったようだ。
照明が明るくなり、今はミント系の香りが漂っている。
教室を出ると、手早くシャワーを浴びる。
いつもならゆっくり半身浴とかするんだけど、今日は用事があるのだ。

待ち合わせの場所に行くと、彼――シンはもう来ていた。
私が走って行くと、「遅いぞー」って笑う。私もごめんごめんって言いながらシンの腕に私の腕を絡める。
シンが、こんな風に笑うようになってくれて、本当によかった。
デュランダル議長とラクス様、どっちが良かったのか悪かったのか、私にはわからない。
でも、オーブの海岸の慰霊碑の前でラクス様達と仲直りした時から、シンは吹っ切れたようだった。
ラクス様が連れて来たキラさんって人の下で頑張って頑張って働いている。デュランダル議長側のスーパーエースだった事もあってか、シンのアスカ隊はザフトの部隊ではナンバー3には入るとも言われている。
でも、そんな事はいいんだ、私には。こうやって笑いかけてくれれば。
今日、これから私達は部屋を探しに行く。そう、二人で住む部屋。
私が、「家に帰るとメイリンが嫌な目付きで睨んで来るから帰りたくないなー」と愚痴ったら、「じゃあ、一緒に住むか?」と照れながら言ってくれたのだ。
うん、一緒に暮らすんだ。シンの腕をぎゅってする。
日曜の朝にはコーヒーを入れて、ゆっくり話そう。小さなロシアンブルーの子猫を育てよう。
もう、X’mas Eveも一人じゃない。

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