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MONSTER_HUNTER_SEED_DESTINY_G-01

Last-modified: 2012-01-20 (金) 21:42:53

第1話「時空を超えし放浪者」

 

渓流・山岳付近

 

「はあああああああああああああ!!!」
「ウ〜、ファウファウファウファウ!!!」
狗竜ドスジャギィ、ジャギィの群れの長に新人ハンターが挑んでいた。目的は捕獲。新人用クエストでドスジャギィの捕獲が目標である。後方には新人ハンター研修用のシビレ罠がすでに配置されていた。
「シャア―!シャア―!」
長の号令で集結したジャギィ達。新人ハンターに対し集中攻撃を開始する。
「お前たち邪魔!どけっ!」
双剣で瞬く間にジャギィ達が駆逐されたが、ドスジャギィがタックル攻撃を仕掛けた。
「はっ!!」
新人ハンターはタックルを回避し、見事にドスジャギィをシビレ罠に誘導し、動きを封じたところを麻酔玉で眠らせた。
「はぁはぁはぁ・・・」
パチパチパチパチパチ
「あ、ワタル!」
「クエストクリア、上々だなステラ」
「そりゃ、ナルガシリーズにヒドゥガーなら、新人でも苦戦はしないニャ」
「罠は何個も無駄になちゃったがニャ」
新人ハンターはステラだった。ワタルが教官代わりに特別教習クエストを施しており、カイトとスコットはアシスタントだ。よく見るとステラの装備はナルガシリーズの防具に双剣ヒドゥガー、普通ならクラス3の装備で新人がすぐ装備できる品ではないが、ワタルがステラにプレゼントした品で既に相応の強化もしている。
「本当はこうゆうのは自分で揃えるものなんだが・・・俺の目に狂いはなかったようだな」
「ありがとう。この装備、軽くて丈夫だし双剣も最高だよ!」
「はははははは、な〜に上位装備はもっと強いさ。性能も機能も桁違いさね」
「へー。がんばって装備を上位にしてみせる!」
「でも・・・素材元のモンスターはあん時、お前を襲ったナルガクルガの原種だぞ?」
「うん。でも絶対に勝つ!だから、私はもっと強くなる!!」
(治療した甲斐があったな。ブロックワードも消せたし、傷の回復もいい感じだ。)

 
 

事をさかのぼること数週間前・・・
ステラを保護したワタルはオトモアイルー達も総動員で治療を行った。ベルリン戦のだけでなくナルガクルガ亜種の攻撃による怪我もひどく、エクステンデットでなければ死亡していたに違いない。かなり備蓄していたいにしえの秘薬を10個も使用し、傷口には回復薬グレートやはちみつを塗り、さらに知り合いの行商人に頼んで腕利きの医者を呼んでもらい骨や内臓の状態を調べてもらった。だがここで大きな障害に当たる。治療中で「死」という言葉に反応し、発作や急に暴れだすことがあり、たびたび治療が中止していた。
「まいったな」
「まいったなじゃないニャ!」
「この調子じゃ治療を進められないニャ!」
医療知識があり、治療の中心であるオトモアイルーのクランクとミングが怒り心頭でワタルに問い詰める。
「・・・おそらくあれは、あの子のブロックワードが「死」じゃねぇのか?」
「??」
「ブロックワードってなんニャ?」
「おそらくあの子はエクステンデットって言ういわば一種の強化人間だ。反抗されないよう、またはコントロールのためにああゆう言葉で枷をかけているんだ」
「じゃ、どうすればいいのかニャ?」
「精神面は俺に任せろ。ほかのみんなは休んでよしと伝えてくれ」
「わ、分かったニャ・・・」
ワタルの異様な自信に首をかしげつつ引き下がるクランクとミング。なぜ彼は異世界の知識を持っているのか。それにはワタルの過去を知る必要がある。今、ワタルの過去を知るのは古参のカイト、スコットを含めて村長とこの村のギルドマネージャー、そしてギルド本部の上層部のみ。この事についてはおいおい話すとして・・・
ワタルはステラを寝せてるベットの方に向かう。
「ドクター、容体は?」
「だいぶ落ち着いたようだ。なんとか外傷はほとんど手を施せたよ。骨折や内臓の損傷もないし」
「・・・精神のほうは?」
「こればかりは私は専門外でね。申し訳ない」
「・・・分かりました。後はこちらでなんとか」
「うむ、ではお大事に」
ドクターが去った後、食事の用意をするワタル。ドスファルゴの肉に特産マツタケなどをふんだんに使った特製マグマキムチ鍋(はちみつ大量投入)を用意した。運んでくるとステラは目を覚ましていた。
「お、お目覚めか」
「・・・誰?」
「俺はワタル。この家の主だ。ここいらでは有名なハンターさ」
「はんたー?」
ワタルは特製のキムチ鍋を近くのテーブルに置き、ステラの横に座る
「知らんか?まいったな〜。雷狼殺しのワタルで名が通っているのに・・・」
「・・・・・・?」
「おっと、これは失礼。で、あんたの名は?」
「・・・ステラ・・・ステラ・ルーチェ・・・」
「やはり、ドンピシャか」
「えっ?」
「いまからあんたの枷を外すが、あんたに思い人はいるかい?」
「思い人?」
「簡単に言うと好きな人の事。いるの?」
「いる・・・シン・・・」
「シン・・・シン・アスカか。思った通りだ」
「知っているの?シンのこと知っているの?!」
「まあ、名ぐらいはな。俺の治療を受けたら詳し事を話してもいいが?」
「うん!分かった!」
「よーし、いい子だ。」
気休めか、本能かワタルはステラの頭を撫でる。ステラも今のワタルが顔も知らない父のように見えた。
「それではさっそく始めよう。まずは目をつぶって、呼吸を整える」
「んっ・・・」
「そうだ。すぐ終わるからな」
するとワタルは両手の人差し指をステラのこめかみに置いて、自身も2,3回深呼吸し・・・
「むん!!」
キーーーーーーーーーーン
「くっ!!」
ステラの頭に電気が走ったような感覚が起きた。
「はい、これでおしまい」
「え?もう終わり?」
「怪我の治療もしたし、キムチ鍋でも食べるか?」
「え、う・・うん」
ワタルは器に肉に野菜にスープもたっぷり載せた
「はい、召し上がれ」
「ありがとう・・・」
ステラは見るからに危ないスープを見て
「これ・・・食べれるの?」
「大丈夫でって。死にはせん」
「ひぃ!」
ステラはブロックワードを聞き、一瞬恐怖した。だがいつも襲てくる頭痛や苦痛が感じない。
「え?どうして・・・」
「いったろ、枷を外すって。これで完全に自由だ」
「自由・・・」
「さ、熱い内に食べた食べた!」
「う、うん・・・」
このときのキムチ鍋は辛くて甘くて、そしてなぜか優しかった・・・

 
 

それから、回復したステラは行く当てもなくワタルの家に住むことになった。そしてワタルはステラにハンターのいろはを教え始めた。武器や防具の事、モンスターの事、アイテムの合成や使い方など。
ほかにも家事や言葉、数学などワタルが教えれる事すべてを教えた。この時からステラの本来の性格かはきはきとしてきて口数も多くなり、明るい少女になっていった。今ではめきめきとハンターとして成長している。

 
 

再び、渓流・集落跡

 

クエストを終え、帰路に着く一行。ステラはワタルに質問した。
「ねぇ、ワタル?」
「なんだ?」
「ジンオウガって強いの?」
「強いさ。今日捕獲したドスジャギィやこの前のドスファルゴとは比べものにもならん。圧倒的なスピードにパワー、それにテクニシャンでもある」
「へー」
「そうだな・・・卒業クエストはそいつに挑んでもらおうかな?」
「え?本当?」
「たぶん、旦那の事ニャ。本当ニャ」
「最悪、殺させはしニャいから安心するニャ」
「あはははははは・・・」
さすがのステラもこればかりは苦笑である。
「んっ?」
突如、ステラの足が止まる。
「どうしたステラ?なんか見つけたか?」
「・・・懐かしいにおい・・・もしかして!!」
「ちょ、おいステラ!待ちんしゃい!!」
崩れかけている廃墟の家の近くに誰か二人倒れている。よくみるとザフトのパイロットスーツだ。しかも赤い。ステラはすぐに一人のザフト兵が誰か分かった。
「シン!シいいいいン!!!」
シン・アスカとルナマリア・ホーク、ザフトレットの二人であった。

 
 
 

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