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R-18_Abe-SeedDestiny-X_安部高和_04

Last-modified: 2007-11-06 (火) 21:39:29

サハラ砂漠。
その砂漠のど真ん中で、一人の男がシャベルで砂を掘っていた。
「どこやったっけな〜?」
穴を掘るツナギを着たその男性は、言わずと知れたみんなのヒーロー・阿部高和。
「ここでもない、と」
50メートルほど掘ったあたりで切り上げ、そしてまた別の場所を掘り始める。
既に砂漠の3分の1が阿部の手によって掘り返されていた。
何故阿部が砂漠を掘っているのかと言うと、それはもちろん戦争に参加するためである。
戦争と言えば合法的にMSプレイが出来るイベント。これを逃がす手はあるはずもなく、こうして阿部は
三度目の戦争に参加すべく穴を掘っていた。
しかし穴を掘る事と戦争に参加する事は何の繋がりもない。『穴を掘る』を『戦争に参加する』に繋げるためには、
もう一つのプロセスを挟まなければならない。
「どこに埋めたっけ・・・・・・インモラルガンダム」
それは『インモラルガンダムの発掘』である。
戦争が終わればMSは用済みなので、通常は各々の格納庫などに仕舞われる。
しかし阿部はザフトでも連合でもないので、自分でなんとかしなければならない。まさかMSを連れて街を歩く
わけにもいかないので、阿部は戦争が終わるとMSを誰の手にも届かない所に隠していた。
最初の大戦の後はピラミッドに隠しており、そして二度目の大戦の後もそうしようと思っていたのだが、
スフィンクス達から苦情が来たためにそれは不可能になった。
そして誰にも迷惑が掛からないであろうこのサハラ砂漠にインモラルを埋めたのだが、一体砂漠のどこに埋めた
のかを阿部はすっかり忘れてしまっていた。
一応地図は描いたのだが、のび太君が貯金箱を隠した時に描いたものと同じようなやつだったので、
全く役に立たなかった。
「ってかあちぃ」
頭上には暴力的な陽射しを降り注ぐ太陽。阿部はツナギを脱ぎ捨て、そして穴掘りを再開した。
「サソリうぜぇwww」
果たして阿部は戦争が終わるまでにインモラルを発掘出来るのか!?
――いや、出来なきゃ苦情来るぞマジで。

プラント最高評議会。
そこでは、いつものように会議が行われていた。
「では本日の議題『マスクをしたままくしゃみをしたら鼻水がマスクにくぁwせdfrtgyふじこlp;@』についてだが」
「その前によろしいでしょうか?」
クルーゼの言葉を遮り挙手をするラクス。数々の悪行を働いた彼女も今では立派な評議会の議員だった。
「なんだねラクス嬢?」
「実はプラントの子供達からお便りが届いております」
「ほう?青い果実からのお便りとな?いいだろう、読み上げたまえ」
「子供をイヤらしい表現で呼ばないでくださいな。ではまずはピエール君からのお便りです。
えー、『クルーゼさんの仮面の下はどうなってるの?』」
「ふっ、それは禁則事項だよピエール君。見えないからこそそそられる、というものがあるのだよこの世には。
どうだろう?今夜あたりそれを体験学習してみる気はないかねピエール?」
「子供を誘わないでください!それでは次のお便りにいきますわ。ジョナサン君からのお便り、
『クルーゼさんはテロメアが短いはずなのに、なんでピンピンしてるんですか?』」
「・・・・・・」
クルーゼさんは黙ってしまった。
「えー、次。『クルーゼさんはアルダ・フラガさんのクローンなのにムウさんとの接点ゼロですよね?
どうしてなんですか?』」
「・・・・・・・・・」
「次。『クルーゼさんのクローンであるレイ・ザ・バレルさんとの関係は?』」
「では本日の議題『コナン=新一』についてだが、意見のある者は――」
「話を逸らさないでください!しかもなんですかその議題は!?そんなバカな話あるわけないでしょう!?」
「あのような質問に答える義務を私は持ち合わせてはいないのだよラクス嬢。分かったらそのお便りを焼却するがいい」
「子供達がせっかくお便りを送ってきたのですよ?ここは答えてあげるべきではありませんか?」
「子供であるなら何をしても許されると思ったら大間違いだよラクス嬢。そういう子供を私はテレビで小動物が出る
たびに『キャーカワイイ〜』とかのたまう脳みそぱっぱらぱーなアホアイドルと同じくらい嫌悪する」
「な――!?あ、あなたに何が分かるんですか!?わたくしだって好きでウーパールーパーをカワイイと言っている
わけではありませんわ!芸能界で生き残るためにわたくし達は必死なのです!」
「では聞かせてもらおうか・・・・・・芸能界のしがらみとやらを!」
「ええ、いいですわ!芸能界で生き残る事がどれだけ厳しいかとくと論じて差し上げますわ!」
お便りはどこへやら、話はいつの間にかラクスの『芸能界での生存競争の厳しさ』にすりかわっていた。
「ふっ・・・こうも容易く話を逸らされるとは、まだまだ甘いなラクス嬢。そうクルーゼは心の中で呟いた」
「・・・・・・思ってる事が口に出てるあたり、あなたもまだまだ甘いようですが」
「くっ、謀ったなラクス嬢・・・・・・!」
「あなたが勝手に自滅しただけです。ではお聞かせ願いましょうか?子供達の質問について」
「くっ・・・・・・!」

クルーゼが窮地に追いやられたその時、議会場の扉が勢いよく開かれた。
「大変です!!」
入ってきたのはザフトの兵士。ボブ・ヒューストンという名だが、覚えても全くの無意味です。
「何事ですの?そんなに慌てて」
「はっ!つい先ほど哨戒中の兵から入電がありまして、その・・・・・・」
言いよどむボブ。それもそのはず、彼が口にしようとしている事は、あってはならない事の火蓋であった。
「はっきり言いなさい!それでも軍人ですの!?」
「も、申し訳ありません!その、実は・・・・・・」
そして彼が次に口にした言葉で、議会場は緊迫したムードに包まれた。
「――連合軍が攻めてきました!!」

「くそっ、どういう事だこれは!!」
アルテミス周辺宙域。
既に両軍共にMSを展開させており、そしてそれらは至る所で火花を散らしていた。
『勧告もなしに突然攻めてくるなんて・・・!』
呟きつつストライクダガーを両断するニコル。困惑しているためか、動きがやや鈍かった。
『グゥレイト!数だけは多いぜ!!』
オルトロスを撃ちながら、ディアッカ。ディアッカの言う通り相手の数は半端ではなく、まさに撃てば誰かしらに
当たるといった状況だった。
「おい貴様ら!どういうつもりだ!!」
そう相手パイロットに通信を入れるイザークだったが、返ってきた答えは全く要領の得ないものだった。
『それはこちらのセリフだ!アルザッヘルを襲撃しておいて、よくそんな事が言える!!』
「な、なんだと!?ふざけるな!誰がそんな事を!!」
『しらばっくれるな!貴様らザフトに決まっているだろ!よくも我々を蛆虫扱いしてくれたな!!』
「何かの間違いだ!だからまずは矛を収めろ!!」
『避難民のシャトルを撃ち落しそうな男が、そんな世迷言を!!』
「人が気にしている事を!!!」
とりつくシマもなく、イザークはそのストライクダガーを斬り裂いた。
「一体何が起こっているというのだ!!」

ヴェサリウス、客室。
「上手くいったようだね、兄さん」
「ああ。しかし乗せやすいな、ここの人間は。そんなに戦争が好きなのかね?」
ナチュラルとコーディネーターの確執は海よりも深いのです。
彼らの危うい均衡は、まさに突けばあっさり弾けるようなものだった。
「僕の挑発にこうもあっさり乗ってくれるなんて、驚きだよ兄さん」
救助されたオルバはここに通され、そしてその見張りにシャギアが任命されていた。MSがまだ届いていないが故の
事だったが、これは取り返しのつかないミスだった。
この兄弟を二人っきりにするという事は、キラとアスランを同じ部屋に閉じ込めるのと同じくらい危険なものなのだ。
「さて、ではオルバよ。そろそろ仕上げに移ろうか」
「そうだね、兄さん。準備は出来てる?」
「もちろんだともオルバよ。既にそれっぽい所にコレを仕掛けておいてある」
そう言ってシャギアが指したのは爆薬。今のヴェサリウスには、至る所にこの爆薬が仕掛けられていた。
「――では、そろそろ第一段階の幕を閉じるとしよう」
そしてシャギアは、爆薬の起爆スイッチを押した。

「あ、あった」
サハラ砂漠。
阿部はようやくインモラルを見つけた。
既にサハラ砂漠はその面積の3分の2が掘り返されていた。その間にちょくちょく水源を掘り当てていたので、
砂漠を渡る者にとっては実に喜ばしい事になっていた。
「今度から砂漠に埋めるのはやめよう。サソリが鬱陶しくてしょうがない」
刺された箇所をぽりぽり掻く阿部。ムヒを持ってくればよかったなと心から後悔していた。
「んじゃ、さっそく行くとしますか」
阿部はコクピットに乗り込み、そしてインモラルを起動させた。
「久しぶりのこの感覚・・・・・・燃えてきたじゃないの!」
自然と暴君は上を向き、阿部とインモラルのボルテージは上がっていった。
しかし――
ガ ガ ガ ガ ガ
「って、反応が鈍いじゃないの」
関節からイヤな音を発するインモラル。阿部は何事かとコクピットを降り、機体を調べた。
「・・・・・・やっぱり砂漠はまずかったか」
インモラルの関節には、大量の砂が詰まっていた。まぁそもそもMSを埋める事自体論外なわけだし。
埋めれば砂が詰まるのも必然だった。
「が、ここで慌てないのが阿部さんだ」
すると阿部は再びコクピットに乗り込み、そして己の暴君をしごき始めた。
「射精に伴う絶頂感が、インモラルにパワーを与える・・・・・・!!」
今まで出会った良い男達を思い浮かべつつ自慰に耽り、そして程なくして射精――
「フンッッ!!」
すると絶頂と同時にインモラルが全身から気を放ち、関節に詰まった砂を悉く弾き飛ばした。
「ようし、これで完璧だ」
何度か素振り(ゲイ・ボルグで貫く動作)をして動作に問題がないのを確認した阿部は、インモラルに
その身を屈ませた。
「ゆくぞインモラル!宇宙の良い男のために!!」
――跳躍。
インモラルガンダムの姿は、瞬く間に空に消えた。

宇宙空間。
「お?やってるやってる」
さくっと大気圏離脱を行った阿部は遠めに戦闘の光りを確認し、その方角にインモラルを向かわせる。
音速を越えし者インモラルはあっという間に戦場に到着し、そして阿部は手近なMSに通信を入れた。
「今北産業」
この戦場は、間もなく阿部の阿部による阿部の為のハッテン場となる――

機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第四話〜砂漠で全裸は大変危険ですので、決して真似をしないでください〜