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R-18_Abe-SeedDestiny-X_安部高和_05

Last-modified: 2007-11-06 (火) 21:39:39

「連合と
ザフトが
また戦争」
「おk把握」
アルテミス周辺宙域。モブ兵が三行で説明した通り、ここでは連合とザフトが戦闘を繰り広げていた。
「・・・・・・さて、どうしよ」
MSプレイを行う事は確定事項だが、問題はどっち側に着くか。阿部は軍人ではないのでどちらの味方という
わけではない。最初の大戦ではザフト、二度目の大戦では連合に着いていたので、まぁぶっちゃけ
どっちでもいいのだ。
「こういう時は運任せってね」
すると阿部はツナギのポケットからサイコロを取り出し、それをひょいっと振った。
「奇数ならザフト、偶数なら連合だ」
くるくる回りつつ宙を舞うサイコロ。
「・・・・・・」
くるくるくる
「・・・・・・・・・・・・」
くるくるくるくるくる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
くるくるくるくるくるくるくる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるkrkrkrkrkrkr
「・・・・・・ってここ宇宙じゃん」
筆者が『くる』を打つのが面倒になった時点で阿部は気付いた。
宇宙空間という場所は重力の類が存在しないので、いつまで経っても目は出ないという事に。
「つまり目無し、というわけか」
奇数ならザフト、偶数なら連合。さて、なら目無しの場合はどうなのかと言うと、
「・・・・・・喧嘩両成敗」
喧嘩両成敗。それは両者の間にあった是非を問題とせず、喧嘩という行為そのものを非として両者を
罰するというものなのだが、
「いっそ両方喰っちまうか」
阿部さんにとっては両軍を喰っちまう事への免罪符に過ぎなかった。
「とりあえずおまえからだフンッッ!!」
「ア

ー!!」
とりあえず阿部は三行で説明をしてくれたモブ兵を貫き、
「ンフフフフフフフフフ」
乱交パーティーの幕を開けた。
まぁ乱交とは言え、掘るのは阿部さんだけなんですけどね。

ヴェサリウス。
轟音と共に、この艦を大きな揺れが襲った。
「な、何事だ!?」
「わ、分かりません!!ですが、おそらく攻撃を受けたものと思われます!」
艦長の問いに操舵手がそう答える。実質クルーの命を預かる者としてはなんともお粗末な返答だったが、
それも仕方の無い事。ヴェサリウスが砲撃を受けた様子はなく、しかし今の揺れは何かしらの衝撃を受けたようにしか思えなかったので、操舵手はそう答えるしか出来なかった。
「なんだと!?まさか連合の新兵器か・・・!?」
要領を得ない操舵手の答えに、艦長はそう仮定する。不可解な事態を起こすのは決まって新兵器だ。
しかしこの揺れは新兵器の仕業などではない。この揺れは、今しがたブリッジに入ってきた者の仕業だった。
「艦長!ヴェサリウスのエンジンがやられました!」
入ってきたのは長身の緑服。双子なのに明らかに弟より老けて見える男、シャギア・フロスト。
「な、なんだと!?」
「消火も追いつかない状況です!退艦命令を!」
切羽詰った風な感じだが、もちろん腹の中ではニヤニヤしてますシャギア兄。
「そうか、よし、退艦だ!!」
物分りの非常に良い艦長はすぐに退艦命令を出した。
バタバタと慌ててブリッジから出て行くクルー。
「ふっ・・・・・・なんと容易い」
その様子を横目に、シャギアはニヤニヤしていた。

「フンッッ!!」
「ア ッ ー!!」
掘る掘る掘る掘る掘る掘るhrhrhrhrhr――
「・・・・・・なんだかなぁ」
両軍を相手にMSプレイを行う阿部だったが、どうにも手ごたえを感じずにいた。
阿部は危険であればあるほど燃える男だ。こちらを落とさんとする相手の攻撃をかいくぐって貫く事を
無情の悦びとしていた。そしてその果てに自身の暴君で絶頂に導いた時など、これ以上ないくらいの快感だった。
しかし今回は、今までとは勝手が違った。
都合三度目となるこの戦争には、前大戦、前々大戦に参加していた兵士が多くいた。まぁ戦死者が出ていないので当たり前の事なのだが、それが阿部にとっては大問題だった。
過去の大戦に参加していた者の中には、当然阿部に貫かれた者が多数いる。その者達とはつまりインモラルの所業を知る者達であり、そして阿部によって絶頂に導かれた者達。彼らが受けた快楽は凄まじく、思わずゲイに目覚めてしまう程だった。
まぁつまりケツを自ら差し出してくるのだ、彼らは。あの快感をもう一度得たくて、彼らは戦う事を放棄していた。
これでは興ざめも甚だしい。戦わずして何がMSプレイか。戦場でお膳立てされたケツになど、阿部は大して興味を持っていなかった。まぁ掘るけど。
「こりゃ10年くらい待つべきかね」
10年もすれば兵も入れ替えられるだろう。どうでもいいがヤマジュン様が阿部さんの年齢を26歳と設定していたのなら、最初の大戦から4年経ってる今阿部さんは三十路という事になってしまう。もちろんそんな事を皆が許すはずもなく、阿部さんは永遠に良い男なのだが。「キラとかそろそろ二十歳じゃね?」とか「もはやニコルがショタの年齢を越えている」とかは禁句です。

そんなどうでもいい俺の思惑の中、阿部のコクピットに怒りを孕んだ声が聞こえた。
『阿部貴様!何をしている!!!?』
ドモンでありスネオであり宗介でありケンイチであるその声は、イザークのものだった。
「久しぶりじゃないのイザーク」
『何をのん気な事を!貴様は自分が何をしているか分かっているのか!?』
「アナルセックス」
『そういう事を訊いているんじゃない!貴様のその無節操さについて訊いている!!』
「節操?それは食べ物か何かかい?」
阿部が生まれてからまず最初した事・・・・・・それは、節操という概念をドブに捨てる事だった。
『貴様ァ!!いいか阿部!貴様がザフトを撃つというのならこちらにも考えがあるぞ!』
「おお怖い怖・・・・・・ん?いや、むしろイイなそれ」
その時、阿部に閃きが。
『何をごちゃごちゃと言っている!!貴様はどっちの味方だ!!』
激昂するイザークに向かって、阿部はこう言った。
「・・・・・・来いよイザーク。一緒に燃え上がろうぜ!」

――「全員脱出艇に乗り込んだよ、兄さん」
――「そうか。ではブリッジに上がってきてくれ」
ヴェサリウス。
フロスト兄弟の手により退艦命令が出され、今やこのヴェサリウスには既存のクルーは誰一人としていなかった。
ほどなくしてオルバがブリッジに到着。シャギアは既に艦長席に座っていた。
「オルバよ。艦の被害はどれほどだ?」
「ほとんどないよ、兄さん。元々艦を揺らすだけのものだったし、航行になんら支障はないよ」
「そうか。後は脱出艇が出るのを待つだけだな」
「こうもあっさり乗っ取れるなんてね。こんなスゴイ作戦を思いつくなんて、流石だよ兄さん」
「ふっ、そう褒めるなオルバよ。思わずニヤついてしまうではないか」
「ここには誰もいないから思う存分ニヤつくといいよ、兄さん」
「そうか、では遠慮なく・・・・・・ニヤニヤ」
艦が撃沈されたと見せ掛けクルーを追い出し、がら空きになった艦を乗っ取る・・・・・・これがシャギアの考えた策だった。
MSの運搬、整備に必要な母艦を手に入れる事――悪事の第一段階はこれでほぼ達成された。
「後は頃合を見計らって戦場から去るのみだ」
ニヤニヤしながら、シャギアはそう呟いた。

『おいおいイザーク、それマジかよ!?』
『そんな事って・・・・・・』
アルテミス周辺宙域。
イザークの通信を受け取ったディアッカとニコルは、その内容をにわかには信じられなかった。
『ごちゃごちゃうるさい!あいつは敵だ!なんとしても落とすんだ!!』
イザークの伝えた命令・・・・・・それは、阿部の撃墜だった。
『で、でもなぁ・・・昔の仲間を撃つってのはちょっと・・・・・・』
『そうですよ。話せばきっと分かってくれますって、阿部さんも』
『甘いぞ貴様ら!そんな事ではこの先生きのこ――そっちに行ったぞニコル!!』
『え――』
ニコルが気付いた時には、既に肉色のインモラルさんは彼のMSの眼前にいた。
「ようニコル。手合わせ願おうか」
『あ、阿部さん!?どうしてなんですか!?どうして僕達が戦わなければならないんですか!?』
「ニコル。己の欲求を満たさんとする時、そこに道理は存在し得ないんだ」
『それレイパーの考え方ですよ阿部さん』
「何パーでもいいさ。とにかく俺は今、おまえ達とMSプレイをしたいって事だ!」
『その猪突猛進なところ、嫌いじゃありませんよ・・・・・・でも!』
「そう!おまえ達はザフトを代表する部隊だ!ならこんな所で俺にヤられるわけにはいかないだろう?」
『その通りです。どうやら話しても分からないようですね・・・なら!』
「そうだニコル。手加減などしたら承知しないぞ!」
その言葉を皮切りに、両者が激突する。
『覚悟してください!』
ビームソードを抜き放ち、ニコルの乗る黒いグフイグナイテッドはインモラルに斬りかかった。
その動きは従来のグフとは段違いであり、よく見れば武装も若干異なっていた。
「どうやらそんじょそこらのグフとは違うみたいだな・・・・・・」
ニコルのグフにはスレイヤーウィップが装備されておらず、代わりにブリッツのものと同じアンカー、
グレイプニールが装備されていた。
『そこいらのグフと同じだと思っていると痛い目を見ますよ?』
「ふっ、アンカーで捕まえてくれるのはこっちにとっては好都合なんだぜ?」
『重々承知ですよ、阿部さん。このアンカーはこう使うんです!』
するとニコルはアンカーにビームソードをくわえさせ、そしてワイヤーを垂らした。
そしてグフが腕を振ると、ビームソードの付いたアンカーはまるで鞭のような動きでインモラルに襲い掛かった。
「おおっと!?・・・・・・やるじゃないのニコル!」
グフの弱点である射程の短さを、ニコルはアンカーを用いて補っていた。空間を縦横無尽に駆け巡るビームソードは、
不用意に近付く者を容赦なく斬り捨てる。
「だが、まだまだだ!」
そのワイヤーの隙間を縫ってグフに接近するインモラル。
「伸ばした分だけ懐ががら空きだ!」
『――それも承知の上です!』
インモラルが至近距離にまで近付いた時、グフの腿の部分がぱかっと開いた。
そこから突き出ているのは、槍状のミサイル、ランサーダート。敵機をびりびり痺れさすアレである。
距離が近い上に、不意の出来事。阿部にそれをかわす術はなかった。

「――!?」
そしてランサーダートは、インモラルの体に突き刺さった。
『え――!?』
――かに見えた。
「ふぅ、危ないところだった」
至近距離で放たれたランサーダートを、阿部はなんと関節で受け止めていた。
「やるじゃないの二コル。しかし詰めが甘かったな」
このランサーダートは至近距離での運用が前提だったので、刺さった相手を痺れさすだけで爆発はしない。
故に、このように受け止められたら非常に無力なのだ。まぁこのように受け止めるのはインモラルだけだけど。
『そ、そんな――』
「その呆け、戦場では命取りだぞ!!」
『しまった――!?』
二コルが気付いた時には、既にインモラルは背後に回っていた。
「なかなか楽しめたぜ二コル・・・・・・フンッッ!!」
『さ、さすがです阿部さア ッ ー!!』
まず一人。二コルのグフは力なく宙を漂う。
そして次のターゲットに、阿部はザクを選んだ。
「その機体はディアッカかい?」
『お手柔らかに頼むぜ、阿部さんよ!』
言うが早いか、ディアッカはオルトロスをインモラルに向けた。
彼のザクも若干の改良が施されていた。彼のザクが持つオルトロスは抱えて撃つタイプのものではなく、
両肩にガンキャノンのように装着されたものだった。オルトロス一本一本は従来のものよりも威力が低いが、
二門合わさればその威力は従来のものを遥かに凌ぐ。
『――って、アレェーーーッ!?』
しかしエネルギー効率が悪いため、すぐにエネルギー切れを起こしてしまうのが難点だ。
――そう、まさに今のように。
「・・・・・・」
『・・・・・・』
「・・・・・・とりあえずふんっ」
『ア ッ ー!!』
でっかいおもちゃに成り下がったディアッカのザクにとりあえずゲイ・ボルグを突き立てた。
「おまえ未だに迂闊で残念なのな」
『だからこそ未だに緑なんだぜ、俺は!!』
「胸を張って言う事か、フンッッ!!」
『ちょ、二発目はキツイぜア ッ ー!!』
と、そんななんともまったりしたムードの中、
『もらったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
イザークのグフが突っ込んできた。

「次はイザークか・・・・・・って、動かないじゃないの」
阿部は迎え撃とうとするも、インモラルは何者かにがっちりと拘束され、身動きが取れなかった。
『良いトコなしってんじゃカッコつかないからね!』
ザクだった。ディアッカのザクが、いつの間にかインモラルに組み付いていた。
『いいぞディアッカ!二階級特進だ!』
『ちょwww俺ごと斬るの!?』
「阿部さんピーンチ!!」
『覚悟しろ阿部ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
そしてグフのビームソードが、インモラルのケツに突き刺さった。
『やった!どうだ阿部、貫かれた感想は!?』
『俺、セーフ!!』
勝利を確信するイザークと、インモラルごと斬られなくて安堵するディアッカ。
そんな彼らの耳に、信じ難い言葉が届いた。
「阿部さんもセーフ!!」
『『――!?』』
インモラルのケツに突き刺さったビームソード。
しかしよく見ると、先端の部分しか刺さっていなかった。
『ば、バカな!?何故!?』
「ケツを締めただけさ」
アナルにビームソードの先端が触れた瞬間、阿部は自分のアナルをきゅうっと締めた。
するとそれに呼応するかのようにインモラルもケツを締め、ビームソードを止めたのだ。
『そ、そんな事で!?』
「良い男に不可能はないのさ」
ケツをアホアホ星人のようにぷりっと振って刺さったビームソードを真っ二つに折ったインモラルは
素早くグフの背後に回り、そしていつもの必殺技を繰り出した。
『ア ッ ー!!』

「くそっ、相変わらずの化け物め・・・・・・!」
戦場は既に静まり返っていた。阿部の手により、この宙域にはもう動けるMSは存在してなかった。
「仕方ない、帰還するか。ヴェサリウス、聞こえるかヴェサリウス!」
ヴェサリウスに通信を入れるイザーク。
しかし返ってきた声は、ヴェサリウスの通信士のものではなかった。
『何か御用ですかな、ジュール隊長?』
「その声・・・・・・シャギアか!?何故貴様がそこにいる!?」
応対に出たのは、新入りのザフト兵シャギア・フロストだった。
『何故、と申されましても・・・・・・この艦の責任者ですからねぇ、私は』
「責任者だと!?貴様、何を言っている!?」
『ふっ、察しが悪いなイザーク・・・・・・つまりこういう事だ。このヴェサリウスは、我らフロスト兄弟が乗っ取った』
「な、なんだと!?」
『短い付き合いだったがな・・・さらばだイザーク。また会える日を楽しみにしているよ』
そしてヴェサリウスは転身し、この戦場から去っていった。
「・・・・・・」
イザークはその様子を、呆気に取られた表情で見送っていた。
そしてしばらく後に気付く。
――トンだ失態だよね、と。

機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第五話〜一行を三つに分割しただけなのに三行で説明した気になってる奴なんなの?〜