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R-18_Abe-SeedDestiny-X_安部高和_15

Last-modified: 2007-11-09 (金) 20:43:04

「と、いうわけなんだ助けてくれ!!」
ガモフ、ブリーフィングルーム。
ガルナハンに逃げ込んだと思われるヴェサリウスを捕獲するためにガルナハンを攻めようと
してるんだけどローエングリンゲートがあるから「このまま突っ込んだらやばくね?」って事で
とりあえずローエングリンの射線から外れたこの位置――渓谷の入り口的な場所――に停泊
していたガモフに一台のジープが走ってきて「なんだありゃ?」とそれを敵だと思った阿部さんが主砲を
向けると「私はガルナハンのレジスタンスだ!」という声が返ってきて「なんだ幼女か」と阿部さんが
改めて主砲を向けるとニコルが「まぁ話だけでも」って言うから仕方なくその幼女をブリーフィングルーム
に通したんだけど幼女ってか少女だよねコイツ。
ちなみに少女の名前はコニール。肌の色はディアッカ寄りで髪型はポニーテール、顔つきは「なんだかなぁ」
な感じの、人気投票でもやったら間違いなく下位どころか名前すら挙がらなそうな、取るに足らない少女だ。
種死のwikiにこいつの名前はなかったような気がした。
んで、「連合の兵士がある日突然やってきて」というなんだか出来の悪いラノベかエロゲの切り出しみたいな感じで
(『連合の兵士』を美少女辺りに置き換えると分かりやすいよ)話は始まり、かいつまんで言うと
ガルナハンの住人は強制的に労働させられてるんだってさ。
そういう事情でコニールは冒頭で「助けてくれ!」と阿部さん達に懇願したのだが、
「「「「「( ´_ゝ`)」」」」」
反応は芳しくなかった。
「な、なんだその目は・・・・・・はっ!?ま、まさかおまえ達、この美しくも背徳的な雰囲気の漂う美少女
コニールという名の青い果実をその下半身の汚らわしくグロテスクにそそり立つキノコ状のモノで犯そうと
考えているのでは――」
「「「「「ぶち殺すぞ」」」」」
「・・・・・・」
コニールのアフォな妄想はともかく。
この「( ´_ゝ`)」な反応にはそれぞれ理由がある。
まずは阿部さん。これは言わずもがな、彼がY染色体の頼みごとを聞くわけがないという事は一月の下旬辺り
からの読者ならお分かりだろう。
ニコルは晩ご飯の事を考えていた。話を聞こうと言い出したのはニコルだが彼女への興味はスデになく、
微妙に名前が似てるよねニコルとコニールって。
ディアッカはまぁ、なんだ。とにかく興味がないのだ。最近こいつの扱い酷くね?
アスランはキラ。
んでイザーク。幼女のシャトル撃ち落しに始まって「あれはザフトの艦だ!」という電波発言に終わった原作とは
似ても似つかないようなキャラになっているイザークでも、彼女の言葉には「( ´_ゝ`)」だった。
何故ならイザークは、ガルナハンの事情をスデに知っていたからだ。
「無給でも無休でもないのだろう?結構な事じゃないか」
その給料も一日働いてわずか350円といった悲惨なものではなく、休みだって完全週休二日である。
「そういう問題じゃない!働きたくない者を働かせるという事自体に問題があるんだ!」
「まるで親から就職を迫られたニートみたいな言い分だな・・・・・・」
実際その通りだから困る。

「とにかく助けてくれ!このままではみんなが労働の喜びに目覚めてしまう!!」
「結構な事じゃないか・・・・・・」
「もちろんタダでとは言わない!おまえ達はあの艦・・・・・・ヴェサリウなんとかってのを取り戻したいんだろ!?」
「その通りだが・・・・・・よく知ってるな」
「基地に潜入している仲間のレジスタンスがいるんだ。よくサボるけどな。だけどおまえ達はローエングリンゲート
に阻まれて進軍出来ないでいる・・・・・・違うか?」
「いや別に」
「そうだろう。そこで、だ。ローエングリンゲート突破に向けて有益な情報が・・・・・・えぇっ!?」
別に彼らは攻めあぐねているわけではなかった。確かにガモフごと進軍すれば渓谷にてローエングリンであぼん
は確実だったが、だったらガモフを置いていけばいいだけの話。
早い話、インモラルがいればローエングリンなど物の数ではないのだ。だってあいつレクイエム蹴っ飛ばしたし。
故にMSが一機通れるかどうかっていう嫌がらせのような狭い隠し通路を使う必要は全くないのだ。
「そういうわけだから、別に貴様の情報になど頼る必要はない。分かったら帰ってクソして寝る事だな」
そしてイザークの目的はあくまでヴェサリウスである。連合軍をどうこうしようという気はないし、コニールの
頼み事を聞く気もない。まぁ本当の意味での強制労働が課せられていたら話は違ってくるのだが。
「な、なんて冷たい奴らなんだ・・・!?」
「貴様達が自堕落過ぎるだけだと思うが・・・・・・」
「ええい、もう頼まん!私一人であいつらをなんとかしてやる!!」
微妙な死亡フラグっぽいセリフを残して、コニールはガモフを降りた。

「さて、ついでだ。明朝ヴェサリウスを取り戻すためにガルナハンを攻めるに当たっての作戦を立てる」
どうせ集まったのだからと、イザークはそのままブリーフィングに以降した。
「もちろん戦闘を仕掛けるつもりはないが、相手からしたら話は別だ。俺達が渓谷に侵入したら間違いなく
奴らはローエングリンを撃ってくるだろう。そこで阿部、貴様に任せたいのだが」
「オーケィ、ローエングリンとやらを潰せばいいんだな?」
作戦、という程のものではない。要はローエングリンさえ潰してしまえば、それに頼っていた分
ガルナハンは丸裸も同然なのだ。
そこでインモラルガンダムである。ぱぱーっと出てフンッッ!!とゲートを潰してしまえば、もう勝ったも同然だ。
ゲルなんとかズゲーさんも問題ないでしょう。
「よし。それじゃあ明日は早いからもう――」
「いや、待て」
イザークが解散を告げようとした時、ある男の声が割って入った。
「・・・・・・なんだ、アスラン」
アスラン・ザラ。ちょっぴり暴走気味なストーカーで、現在イザークと微妙な仲である男だ。
「阿部。おまえはガモフの防衛に専念してくれ」
「別に構わないが・・・・・・いいのかい?俺はローエングリンゲートでも喰っちまう男なんだぜ?」
「いいんだ。ゲートを落とすのは・・・・・・俺とイザークでやる」
「――!?な、なんだと!?」
アスランの言葉に、思わずイザークは声を荒げた。
当然である。原作においてはバビやらザクやらが悟飯の超かめはめ波を喰らったセルのように「バ・・・バカな!」
な感じにされたローエングリンである。それをグフとガズウートの二機でどうにかしようとアスランは言ったのだ。
「アスラン貴様!突然何を言い出す!?」
「俺に考えがある。だからここは俺の言う通りにしてくれイザーク・・・・・・」
「なんだ?その考えとは?」
「それは今は言えない。しかし大事な事なんだ」
「・・・・・・。まぁ、いいだろう。そもそもローエングリン程度、俺一人で十分だしな」
自信過剰も甚だしいが、とりあえずそんな感じでブリーフィングは終わった。

ガルナハンへと続く渓谷。
既に陽の落ちた渓谷を、一台のジープが走っていた。
「まったく、ザフトというのはケチなんだな」
そんな不満を洩らしつつ、コニールは町へ帰るべく車を走らせていた。
「このままじゃいずれ私も働く事に――!?」
そうして半分程の道のりを進んだ後――
突如車を衝撃が襲った。
最初は落石かとも思ったが、違う。
その“車に衝撃を与えたモノ”は、ボンネットに張り付いたまま、鋭い双眼でコニールを見据えていた。
「ひ――!?」
たまらずハンドルを切るコニール。車はそのまま崖に衝突し、煙を吹いて動かなくなる。
「や、やば――」
慌ててコニールは車から離れ、そして次の瞬間に車は爆発、炎上した。
「な、なんだったんだ、さっきのは・・・・・・」
なんらかの生き物であろう事は間違いなかった。しかしこの辺りにあんな生き物はいたか・・・?
「随分と荒い運転ですね」
「――!?」
燃え盛る炎の中。
ゆらゆらと陽炎のように、“彼女”は炎の中から姿を現した。
「初めまして。アビー・ウィンザーと申します」
彼女はコニールをずっと尾行しており、そして頃合を見計らってコニールの前に姿を見せたのだ。
自己紹介と共にアビーは仰々しくお辞儀をし、そして頭を上げると――
「・・・・・・なんのつもりですか?」
銃を向けられていた。まぁあんな風に登場したら当然だけど。
「お、おまえは何者だ!?」
「アビー・ウィンザーと申したはずですが」
「その制服・・・・・・連合軍だな!?」
「それが何か?」
「なら今すぐガルナハンを出て行け!おまえ達が来たせいで町は滅茶苦茶になったんだ!!」
「とても良い方向に向かっていると思うのですが」
「うるさい!もし出て行かないと言うのなら・・・・・・!!」
「無駄です。そのようなものでは私を止める事は出来ません」
そう言うとアビーは、懐からコンバットナイフを取り出した。
「は・・・ははっ!そ、そんなナイフで何が出来るって言うんだ!」
「色々出来ますよ・・・・・・そう、色々ね」
含みのある笑みを浮かべるアビー。その笑みに込められた意味を少女であるコニールは理解出来なかったが、
背筋に走ったのは間違いなく悪寒だった。
「む、無駄な抵抗はするなよ!?さもないとこいつが火を吹くぞ!」
「お好きにどうぞ・・・・・・やれるものなら」
ナイフを逆手に持ったアビーは、ゆっくりとコニールに近付いていく。まるで逃げ場を失った獲物に歩み寄る
肉食獣のように。

「こ・・・・・・こいつっ!!」
銃声。
威嚇射撃のつもりだった。足元に数発撃ち込めば足も止まるだろうと考えて、コニールは地面に向けて発砲した。
しかしそれがいけなかった。威嚇射撃など言うなれば弾丸と時間の無駄遣いに他ならない。相手の意思がはっきり
している以上、威嚇などという行為は時間稼ぎにすらならない。コニールはアビーを殺すつもりで撃たなければ
ならなかったのだ。
もっとも、どう撃ったところで結果は同じだっただろうが。
「――!?」
一発目の銃声の直後、コニールの銃が三つに“解体”されていた。銃身、弾倉、グリップの三つに分けられた銃は、
もはやオブジェとしての価値すら失われた。
「だから言ったでしょう?無駄です、と」
アビーの声。いつの間にか彼女はコニールの背後にいた。
「な――」
ばっと振り返るコニール。
しかし、アビーが“斬った”のは拳銃だけではなかった。
「・・・・・・?あ・・・・・・え?――な、なんで!?」
なんだか涼しいな――そう思ったコニールだったが、当然だ。
何しろ彼女の上半身は、一糸纏わぬ姿だったから。
すれ違いざまにアビーは、彼女の服をも斬っていた。肌は一切傷付けず、下着ごと彼女の服を『17分割』した。
「な、ななななな!?」
腕で胸を隠しその場にしゃがみ込むコニール。
そんな彼女に、アビーはまたもゆっくりと近付いて行った。
――制服のボタンを外しながら。
「な、何を――」
「大丈夫です・・・・・・ゆっくりと、丁寧に、一つ一つ教えて差し上げます」
「――!?」
そしてコニールは悟った。
これから自分が『ナニ』をされようとしているのかを。
そして読者は悟った。
阿部種世界では変態ほど異常な戦闘力を持っているのだなぁ、と。

機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第十五話〜いやこれ以上はX指定っスから〜