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R-18_Abe-SeedDestiny-X_安部高和_27

Last-modified: 2007-11-09 (金) 20:45:48

ジェネシスから発射されたγ線が不自然に集束する。
原因は言わずもがな、インモラルガンダムがアナルで吸収しているからである。
この光景は別段不可思議な事ではない。彼は既に最初の大戦時に同じ事を平然とやってのけたので、
その頃に戦争に参加していなかった者以外は改めて驚きこそすれ「大丈夫なのか?」と不安に
思う者は誰一人としていなかった。
――インモラルに吸収させている阿部さん自身以外は。
(な、なんだ?なんかとてもヤな予感がするぞ・・・・・・?)
ケツでジェネシスを吸収する。これは阿部さんにとっては道下を誘う事よりも容易い事。
それなのに阿部は、言い知れぬ不安を覚えていた。何かが来る・・・・・・このままだとマズイッ!!
『隙だらけだよ、インモラル!』
不意に、男性の声。名指しで呼ばれた事にはっと振り返ると、大剣を携えたMSがこちらに向かって
突っ込んできていた。
「あの剣・・・・・・しかし、今は動けんッ!」
その剣に阿部は見覚えがあった。ちょこざいなピンクが用意したMSが持っていた剣・・・・・・そう、確か
ゲイをノンケに戻すとかなんとかいう、そんな剣だ。
無論冗談ではない。ノンケに戻るという事は女のアナルを掘り続けなければならないという事であり、
それは自らのアイデンティティを放棄する行いに他ならない。事故で女のアナルを掘った事があったが、
あの時の感覚を思い出すと今でも死にたくなってくる。
しかし避けようにも今は動けない。今動けば目の前にいる数多の戦艦がジェネシスを真正面から浴びる事に
なってしまい、夕方六時から放送出来ないような惨状になってしまうからである。放送されてたけどね。
「『ジェネシスを防ぎきる』、『あれをかわす』。両方やらなくっちゃあなら――」
『ふんっっ!!』
「ア ッ ー!!」
やれなかった。

ゆらゆらと全裸で宇宙を漂う阿部高和。
初体験だった。生身でなら幾度となく掘られて(掘らせて)ションベンまで流された(流させた)阿部さんだったが、
MSに乗った状態で掘られたのはこれが初めてだった。
(ああ・・・・・・この感じは・・・・・・)
この感じ――いや、この快楽はまさに、固い剣と引き締まったアナルが織り成す歯車的小宇宙!
視界一面に広がる輝く星々は皆一つ一つのアナル。そして知った。
自分もまた――一つのアナルなのだ。
(そうだ・・・・・・みんなアナルなんだ!)
児童も少年も青年も中年も老人も皆、アナルを持っている。それらはアナルと一括りにされるが、皆それぞれ違う。
アナルはその数だけ種類があり、同じアナルは一つとしてない。個人を構成する細胞が創り出したアナルは、
同じ人間がいないのと同じようにどれも違うのだ。
しかし、それでも同じものが一つだけある。
それは――入れられればキモチイイという事だ。どんな形の、どんな色のアナルでも、一たびそこに入れられれば
口から出るのは――生命の産声。
それは魂の叫び。魂が快楽を得て思わず口から出してしまう言葉。
そう――つまり人間はアナルなのだ。魂がキモチイイと感じたのならば魂はアナルであり、そして魂とは人間を人間
たらしめるもの・・・・・・人間は皆、アナル。
だが忘れてはならない。人間はアナルを持つと同時にもう一つ持っているものがある。
――そう、ペニス。アナルをアナルたらしめるもの、即ち人間を人間たらしめるのは、ペニスに他ならない。
アナルとペニスとの結合により生じた快楽はまさに、生命の誕生の起源とされるビッグバン。
ならばやる事は一つしかない。自分のアナルと他者のペニスによるビッグバンが起こったのなら、次にやる事は
決まっている。
(次は・・・・・・俺の番だ!!)
輝くアナルに向かって阿部は、固くて太いペニスを剥き出しに流星の如く突っ込んでいった。
――ちなみにこれは全て阿部さんの脳内での出来事です。

「次は・・・・・・俺の番だ!!」
ガーベラストレートをケツに刺したまま、阿部は吠えた。
『なにっ!?まさかこいつ・・・・・・効いてないのか!?』
オルバは驚愕した。ゲイをノンケに戻すと言われた秘剣ガーベラストレート・・・・・・伝説の通りなら、今頃阿部は
ノンケに戻っているはずだからである。
しかし、そこには誤算があった。いや、落とし穴と言うべきか・・・・・・
言ってしまえばガーベラストレートは、ゲイをノンケに戻す剣ではない。
ガーベラストレートの効果とはその名の通り――性癖をストレートに戻すというものだ。
確かにゲイはストレートではない。よってガーベラストレートに貫かれゲイはノンケに戻る。これに矛盾はまったく無いし、
現にゲイとなったハイネはノンケに戻っている。
しかし考えて欲しい。もし貫かれた者の『ストレート』の概念が、『ゲイ』であったのなら。
結果は語るまでもない。現状が指している通りだ。阿部は最初から『ストレート』であり、そして今もなお『ゲイ』なのだ。
『ゲイ』は決してストレートではない・・・・・・この固定化された認識が、今の『単に阿部に快楽を与えただけ』という状況を
生み出してしまったのだ。
『・・・・・・、ふっ』
しかしオルバは、そんな状況下であるというのに不敵に笑った。
もし彼がAW世界と同じく兄以外の者と深く関わっていなかったのなら、この奇襲はこの時点で失敗に終わっていただろう。
こうして鼻で笑う事も出来ず、あっけなく阿部の餌食となっていたに違いない。
しかし今の彼には、もう一人仲間がいた。
――アビーである。そしてアビーは逆阿部さんとも言える性癖を持ち合わせている。同じようで、決定的に違う性癖――
しかし、その根ざすものは両者とも同じ。
そうであるが故に、アビーはこの状況をあらかじめ予測していた。
そして予測していたので彼女は――ガーベラストレートにある改良を施していたのだ。
『悦ぶのはまだ早いんだよ、インモラル!』
アシュタロンがガーベラストレートに付いている秘密のボタンをぽちっと押す。
「ほう?もっとえっちな事をしてくれるのかい?」
余裕の表情を浮かべる阿部だったが、その顔はすぐに凍りつく事となった。
「・・・・・・ん?」
さてそろそろアイツを掘ってしまおうかとレバーを動かした阿部だったが、インモラルの様子がいつもとは違った。
「動かない・・・・・・?」
ガチャガチャとレバーを操作するも、インモラルは一向に反応しない。
「故障か?」
いや、そんなはずはない。今のインモラルは故障するどころか、ジェネシスを吸収して最高にハイになっているはずだ。
故障したなどという事実は、望月ゆーまが男であるという事実よりもあり得ない。あり得ないんだよッ!!
『驚いているようだね。・・・・・・なに、ちょっとしたウイルスを送り込ませただけだよ』
「ウイ・・・・・・ルス?」
『じきに分かるさ』
阿部の頭上に「?」が浮かんだ。それもそのはず、如何なる攻撃にもびくともせず、数多の良い男によって造られた
このインモラルが、今更ウイルス如きで動かなくなるはずがない。ってか第三部も終盤なのに、今更ウイルス如きで
ピンチに陥っては盛り上がりに欠けるというものだ。
しかし次の瞬間、阿部はウイルスの意味を知った。
「・・・・・・!?」
ウイルスの影響か、インモラルのモニターに様々な画像が映し出されていく。
その画像・・・・・・インモラルを機能停止にまで追い込んだそのウイルスとは――
「ゲェ――ッ!!女の裸だァ――ッ!!」
シャギア専用数学定理解析フォルダ――早い話が、二次エロ画像だった。

「貴様!何故ヴェサリウスに乗っている!答えろ!!」
イザークが声を荒げる。
その怒声の矛先はもちろん、ヴェサリウスに乗っている者――即ち、アビーだ。
「おいイザーク!突然何を言い出すんだ!」
「アスラン!貴様はこの状況をなんとも思わんのか!?」
「この状況って・・・・・・」
ガモフと対峙するヴェサリウス。互いに砲身を向け合い、まさに撃ち合い五秒前といったところ。
「別にどこもおかしくないぞ」
「貴様、何を言っているか分かっているのか!?ヴェサリウスがあそこにあって、そして砲身を向けているのだぞ!?
しかもワケの分からない武装まで施してあって!!」
主にテンタクラーロッドがワケ分からなかった。
「いや、だからそれのどこがおかしい――」
アスランの言う通り、別におかしな状況ではない。ヴェサリウスはシャギアとかいう者に奪われて、そしてそれを
奪還すべくガモフ隊が結成された。
だからこの状況は決しておかしいものではなく、むしろようやく決着が着けられるとイザークなら喜びそうな状況だ。
それを十分理解していたアスランだったが、しかし次の瞬間にはイザークと同じような顔をしてこう言った。
「・・・・・・え?な、なぁニコル・・・・・・あれはなんだ?」
まるで信じられないような物を見るような目でヴェサリウスを凝視するアスラン。
「ぼ、僕にも分かりませんよ・・・・・・」
そして尋ねられたニコルも、同じような表情をしていた。あとディアッカも。
「非グレイトォ!?扱いがぞんざいだぜ・・・・・・」
彼らの思考は、たった一つの疑問に支配されていた。
――何故、あそこにヴェサリウスがあるのか。
自分達の(アスラン除く)母艦がこちらを落とそうと武装を展開する様を目の当たりにして、彼らは皆混乱の極みだった。
「と、とにかく迎撃だ!何故かは分からんがこちらに砲を向けている以上、奴を敵と認識する!!」
しかしそんな中でもイザークは、艦長としてそう命令を下した。

(何を言っているのか分からない・・・・・・イカれているのですか?この状況で・・・・・・)
アビーもまた、少なからず困惑していた。
イザークの問い・・・・・・この状況下でその問いは、どう贔屓目に見ても頭がイカれているとしか思えなかった。
(まぁいいでしょう。向こうが何を考えているかは分かりませんが、ガモフを落とすという決定に変わりはありません)
考える必要なしと判断して、アビーは主砲をガモフに向けて発射した。
「インモラルがいなければ単なる旧型艦・・・・・・あなた達とのクサレ縁もここまでですね」
無情に呟きながら、アビーは放火を浴びせていった。
――頭の片隅で、「これの次はどうするかな・・・・・・?」と意識せずに考えながら。

ガモフは防戦一方だった。
当然だ。阿部が一晩で改修したとはいえガモフは所詮旧型艦。同じく阿部が改修し、そして更にアビーによって改良
が施された高速戦艦に敵う道理はない。
致命傷は避けているものの、沈むのは時間の問題だった。
「非グレイトォ!色々な箇所が火を吹いてるぜ!」
「消化班急げ!!」
「僕達しかいませんよ、この艦には!」
「イザーク!ミサイル20!!」
「迎撃しろ!!」
こんな感じで、ガモフは未だヴェサリウスに傷一つとして負わせていなかった。
「くそっ!こんな時に――」
阿部がいれば――そう言いかけて、イザークは口をつぐんだ。
(――だめだだめだ!何を考えている、俺は!!)
阿部は確かに強い。阿部がいれば今頃ヴェサリウスはとっくに無力化されているはずだ。
だが、それがいけない。阿部があまりにも規格外であるが故に、自分は知らず知らずの内に阿部に頼りきりに
なっているのではないか。どんなピンチでも阿部がいればなんとかなる――実際なんとかなっているのだが、
いつまでもそういう精神ではいけない。阿部に頼りきりでは、自分はいつまでたっても成長しない。
(俺だってザフトの白を着る男、いつまでも阿部に頼ってはいられん!!探すんだ・・・・・・阿部の力を使わずに
この状況を打破する方法を・・・・・・!)
ガモフの命はもはや風前の灯火。このままでは潰えるのは時間の問題であり、決定された未来。
(せめて逃げる時間だけでも・・・・・・!?)
そこでイザークは思い出した。
――自分が何であるのかを。
「ディアッカ!!ここから離脱するのにどれくらい掛かる!?」
「五分もあれば味方と合流出来るけど・・・・・・この状況じゃ無理だぜイザーク!!」
「五分か・・・・・・分かった!!」
そう言うとイザークはドアに向かった。
「イザーク!どこに行くつもりだ!?」
「グフで出る!!俺が時間を稼ぐからその隙に離脱しろ!!これは命令だ!反故にする事は断じて許さんぞ!!」
「な、何を――ってイザーク!」
ディアッカの返事を待たず、イザークはMSデッキに向かった。
――そう、自分は艦長である前に、MSのパイロットなのだ。

(あれは・・・・・・MS?)
ガモフから飛び出した一筋の白い光。
見紛う事なきそれは、MSのバーニアから噴出する光の尾だった。
そしてそれを見たアビーは一瞬身を固くし、そして安堵した。
(インモラルではないようですね・・・・・・)
もうジェネシスから戻ってきたのかと肝を冷やしたアビーだったが、相手が単なるグフと知るとすぐに平静を取り戻した。
「なんのつもりかは分かりませんが・・・・・・どうって事はありませんね」
ガモフに対する砲撃の手を緩めずに、テンタクラーロッドをグフに向かわせるアビー。
MS一機程度なら片手間に落とせる・・・・・・アビーはそう考えており、そしてそれは事実だった。

「この、化け物め!!」
かつての母艦にそう毒づき、テンタクラーロッドを斬り裂くイザーク。
しかし一本斬ったからといってどうにもならない。ロッドはそれこそ無数にあり、剣一本しか持たないグフでは到底
捌ききれるものではなかった。相手もそれを理解しているからこそ、ガモフへの砲撃は一向に止まない。
「くそっ!!」
半ばヤケクソ気味にロッドを斬っていくイザーク。
(五分だけでいい・・・・・・五分だけこちらに意識を集中させる!!)
しかしイザークの意気込みとは裏腹に、状況は一点たりとも変わらない。ガモフは相変わらず砲撃を受けているし、
相手の意識は自分には向けられていない。
「――しまった!?」
グフの右足が絡め取られる。
そしてそれを断ち斬ろうとサーベルを振り上げたのだが――その手も絡め取られてしまった。
「くそっ!!」
既に四肢を絡め取られてしまっているので、いくらレバーを動かしてもグフは身動き一つ取れない。
『イザーク!!』
『アスラン!イザークを!!』
『分かってるッ!ミサイルを全弾叩き込む!!』
仲間の声が聞こえる。逃げろと言ったはずなのに何故そこにいるのか、何故自分を助けようとしているのか・・・・・・
本来なら咎めるところなのだが、イザークの頭は自分への怒りでいっぱいだった。
(俺は・・・・・・時間を稼ぐ事すら出来んというのかッ!!)
自らの不甲斐なさにレバーを拳で叩くイザーク。そんな事をしてもどうにもならないと知りつつも、イザークは
憤りを抑えられなかった。
――しかしその時、グフが動いた。
「なにっ!?」
戸惑いつつも今まさにコクピットに向かっていたロッドを回避する。
「一体なにが・・・・・・!?」
そこでイザークは気付いた。
ロッドが・・・・・・いや、ヴェサリウスが何者かに砲撃を受けている事に。
「ガモフか!?」
そう思ったイザークだったが、この角度からの砲撃は明らかにガモフからのものではない。ガモフからのミサイルは
全て撃ち落されている。
では誰が、と視線を巡らせると、信じられない光景がイザークの目に映った。
「馬鹿な・・・・・・連合の艦隊だと!?」
連合艦隊。どこかで見覚えのある艦を筆頭に、彼らはヴェサリウスに砲撃を浴びせていた。
まったくもってワケの分からないイザークに、その艦隊の旗艦から通信が届いた。
『やれやれ、なんとか間に合ったようだな』
初老の男の声だった。なんとなく定年間近っぽい。
「だ、誰だ貴様は!?いや、それよりも何故俺を助けた!?」
『名乗るのは初めてだな。・・・・・・ワシはデュエイン・ハルバートン。前に貴殿に助けられた者だ・・・・・・大気圏でな』
「大気圏・・・・・・まさか、あの時の!?」
そしてイザークは思い出した。あの艦隊を引き連れている艦の名が、メネラオスであるという事を。
『そしてどうして助けたかという問いだが・・・・・・簡単だ。単なる恩返しだよ』

「恩返し、だと・・・・・・?」
『貴殿は自分の身を顧みず我々を助けてくれた。ならばその恩義に報いるのは当然の話だ』
「し、しかし!ザフトを助けてはそちらの身が危ういのではないか!?」
敵軍の者を助ける・・・・・・当然ながら、磔刑に処されても文句の言えない重罪だ。何故なら敵を助けるという事は、
間接的にしろ直接的にしろ味方に損害を与える行為に他ならないからである。
イザークも連合軍を何度か助けたが、それは開戦前の話。今の彼とは状況が違う。
『その点なら問題はない。何故ならワシらが攻撃を仕掛けているのはザフトの艦なのだからな』
「あ・・・・・・」
ガモフと交戦しているとはいえ、ヴェサリウスはれっきとしたザフトの艦だ。
『ワシらは“所属不明のザフト製の艦”に攻撃を仕掛けているだけ・・・・・・なんの問題もなかろう?』
「・・・・・・」
彼の言葉を聞いて、イザークは胸が詰まる思いだった。
――自分がしてきた事は決して無駄な事ではなかった。プラントと地球はいつか・・・・・・本当に手を取り合える。
イザークは涙が出そうになるのを必死に堪え、そして一言だけ言った。
「・・・・・・感謝する」
『礼には及ばんよ。貴殿と同じ事をしただけだからの』
「それでも、感謝する」
――“手を取り合える”という可能性を証明してくれた事に。

アビーは酷く困惑していた。
当然だ。何せ今彼女は、味方からの砲火に晒されているのだから。
「こちらはヴェサリウス。これはいったい何のマネですか?」
通信を送る。これは明確な反逆罪であり、然るべき報いを受ける行為だ。しかもこの状況で・・・・・・一万回磔刑にしても
十分にお釣りが来る。
しかし返ってきた答えは、アビーの困惑を更に加速させた。
『何を言っている。ザフトの艦を叩くのは当然の行為だ!』
馬鹿な、とアビーは思った。確かにヴェサリウスはザフトの艦だが、今は連合に所属している。それは周知の事実であり、
その証拠にヴェサリウスは今まで何度も連合の基地に赴いては補給やら命令を受けたりやらしていた。
――もしかしてまだ情報が伝わっていない部隊があった?
軍の常識では考えられない事だったがそれしか要因は見当たらず、仕方なしにアビーは自身の身分を証明するデータを
その艦に送ろうと試みた。
――そして自分達のデータを呼び出そうとしたところで、アビーは固まった。
「そんな・・・・・・そんな馬鹿な!」
アビー、シャギア、オルバに関するデータが、ごっそりとなくなっていた。
誰かが間違って消した、などという生易しいものではない。彼らが少しでも関与していたデータ全てが、削り取られたように
なくなっているのだ。
「いったい何が起こっているというのですか、これは・・・・・・!」
得体の知れない何かが起こっている。
「・・・・・・!?まさか・・・・・・」
自身における最悪の事態を直感したアビーは、ガモフを諦めてシャギア、オルバの元へと艦を動かした。

機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十七話〜DSが始まり過ぎている件について〜