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R-18_Abe-SeedDestiny_安部高和_05

Last-modified: 2007-11-06 (火) 21:35:19

阿部の活躍により、地球はユニウスセブン落下の憂き目を逃れた。
しかし、それで終わるほど世界は・・・・・・特に某ピンク様は甘くなかった。
ブルーコスモス盟主、ロード・ジブリールの元に、薄い包みが送られてきた。
「ありがとう」
愛猫である黒猫――通称ジブ猫から包みを受け取ったジブリールは、その包みを解いた。
そしてその中身を見るやいなや、ジブリールは仰天した。
「なっ、なんとっ!!?」
それは数枚の写真・・・・・・ユニウスセブンに核パルスエンジンを取り付ける、ザフト製MS――ジンHM2型
の姿が写っていた。
「ふっふっふ・・・・・・開戦だぞ、ジブ猫よ!!」
ジブ猫を撫でつつ叫ぶジブリール。ジブリールはすぐにこの写真の映像を各地に送った。
その包みの差出人名の欄には、『桃色女神』と記されていた――

オーブ首長国。
先の戦闘で損害を受けたミネルバは、カガリを送るついでに補給を受けていた。
「なぁ聞いたかシン!上陸許可が下りたんだって!!」
ミネルバ、レクリエーションルーム。
テンションを上げつつシンに声をかけたのはガングロの整備士。ヨウランかヴィーノのどっちかだ。
「知ってるよ・・・・・・」
対するシンは沈んでいた。
シンはオーブに寄航するという事で真っ先にマユに連絡を入れたのだが、
『ごめんねお兄ちゃん。マユ達は今旅行に行ってるんだ。だから会えないの』
こんな返事が返ってきたので、シンの気力は50だった。
「なぁなぁ、カラオケ行こうぜカラオケ!!」
「おお、いいなぁそれ!!」
ケチャップ頭の言葉にガングロは快く頷いた。どっちかがヨウランでどっちかがヴィーノである。
「シンも行くだろ!?」
「行かない。行ってらっさい」
ソファーの上で寝返りをうち、シンは気力150の二人に背中を向けた。
「ちぇっ、ノリわりぃなぁ。行こうぜヨウラン」
騒々しいのが出て行った。
するとその代わりに、また別の意味で騒々しいのが現れた。
「シン・・・・・・こんな所で何をしているんだ?」
アスランだった。アスランはもうザフトの一員なので、アスハ邸には戻る必要は無い。
当然指輪イベントも無いと言っておこう。
「見て分かりませんか?話し掛けられないようにケツを向けてるんですよ」
「ケツって・・・そんな無防備な!!!」
「は?無防備?」
「い、いや、なんでもない・・・」
シンは生粋のノンケなので、人にケツを向けるという事がどういう事なのかを全く知らなかった。

「それよりシン。暇なら付き合わないか?」
「暇じゃありません。俺はこれから今までのマユのメールを読み返すという任務があるのです」
だがシンはそんな事をする必要は全く無い。何故ならもう一語一句暗記しているから。
「それよりアスランさんこそやるべき事があるんじゃないんですか?」
「俺がやるべき事?」
「またルナに落とされたそうじゃないですか。アカデミートップの名が泣きますよ」
「いや、それは明らかにルナマリアが悪いだろ。常識的に考えて」
「味方の誤射を避けられないような人が赤を着る資格はないと思います」
「味方を撃つ奴こそ赤を着る資格はないだろ・・・・・・常識的に考えて」
話は平行線だった。しかしどう見てもアスランが正しかった。常識的に考えて。
「シン!こんな所にいたのか!?」
と、今度はレイがやってきた。上陸できるという事で、レイは目一杯おめかしをしていた。
タキシード姿だった。
「ってシン。何をしているんだ?」
「誰にも話し掛けられないようにケツを向けてるんだよ」
「ケツって・・・無防備だぞシン!!!」
「は?無防備?」
「い、いやっ、なんでもない」
慌てて訂正するレイ。横でアスランがニヤニヤしていた。
「さぁシン、そんな所で寝てないで出かけよう!レストランを予約してあるんだ」
「気が乗らないからパス。ルナとでも行ってきなよ」
「あいつはダメだ。信じられるか?ルナマリアは音を立ててスープを飲むんだぞ?」
「いや、俺も音立てるけど・・・」
「おまえはいいんだ。いやむしろおまえなら犬食いしても俺は許すぞ、シン」
「レイの境界線はイマイチ分からないけど・・・とにかくパス。アスランさんとでも行きなよ」
「シン!俺はアスランと飯を食べるくらいなら幼女の泥団子を食べる事を選ぶ男だぞ!!」
「・・・・・・」
アスランが涙した。
「泥団子って・・・別に普通じゃないか」
シンは幼い頃、マユとのおままごとで幾度となくマユお手製の泥団子を食べた男だった。
あまりに数多く食べたので、シンの消化器官は泥にも対応できるようになっていた。
「とにかく俺はパス」
そう言ってシンは、もう話す事はないよという意思表示を、ケツをもってレイに示した。
「シン・・・・・・」
やや欲情しながらも、レイは諦めて部屋を出た。
「アスラン!あなたもここを出るのです!あなたと二人きりにしておいては何をされるか分かったものではありません!」
「・・・はいはい」
多少呆れつつも、アスランはレイの後に続いた。

オーブ首長国、閣議室。
「ならん!オーブは中立国なのだぞ!!」
ウズミの怒鳴り声が部屋に響いた。
「しかしウズミ様。もはやそのような事を言っていられる状況ではないのです」
鼻にかかったような声でウズミに意を唱えたのは、パープルうんこことユウナ・ロマ・セイランだった。
「そうですぞ代表。プラントは地球を滅ぼそうとしたのですぞ!」
畳み掛けるように言ったのは、ウナト・エマ・セイラン。パトリックより悲惨な頭の持ち主である。
「しかし!!連合と条約を結んではオーブの理念に反するではないか!!」
オーブの理念とは、まぁ簡単に言えば『ウチは関係ないよん』である。
「今は地球が一丸となってプラントを討たねばならぬ時なのです!ご理解ください、ウズミ様」
「ぬぅ・・・」
ユウナの言う事にも一理あった。もしユニウスセブンが地球に落下していたら、オーブも甚大な被害を
被っていただろう。
「実はもう連合はオーブ近海まで来ているのですよ」
「なんだと!!?」
初耳だった。それはオーブ代表の自分は当然知るべき事であり、それを自分が知る前にユウナが知っていた
とあって、ウズミは声を張り上げた。
「何故黙っていた!!!」
「話してしまってはウズミ様は連合艦隊を追い返してしまわれるでしょう?それって結構、都合が悪いんですよ」
「ユウナ、貴様・・・!!」
ここ最近セイランの者は不審な動きを見せていたが、この言葉で決定的になった。
――セイランは、アスハに代わって実権を握ろうとしている。
そうなるとユウナの考え方が示すとおり、もはやオーブは中立ではなくなるだろう。
「ご理解ください、代表」
慇懃な態度で頭を下げるユウナ。セイランの者でなかったら血便しか出ない尻穴にしてやるのに・・・
そうウズミは思った。
「父上!カガリ・ユラ・アスハ、ただいま戻りました!!」
と、閣議室の空気を吹き飛ばすような元気な声が、開け放たれた扉から聞こえた。
「おおカガリ!無事だったか!」
「はい!ミネルバはとってもすごい戦艦でした!!」
「そうかそうか・・・」
アスハ親子の会話を聞いて、ユウナは軽く唇を歪めつつ呟いた。

「そのすごい戦艦も、もうじき沈みますけどね・・・」

「やってくれるわね、オーブも・・・!」
タリアはそう苦々しく呟いた。同時に艦が激しく揺れた。乳は揺れない。
ザフト軍新鋭戦艦、ミネルバ。
この艦は今、地球軍に囲まれていた――

「そういう事なんだ!すまない!!」
オーブで補給を受けるミネルバの元に、カガリがやってきた。
そしてカガリは事情を説明し、ミネルバの艦長であるタリアにそう謝罪したのだ。
「頭を上げてください。こちらとしては補給を受けさせて頂いただけでもありがたいのですから」
カガリの説明した事情とは、オーブは地球軍と手を組んだから、ザフトの艦であるミネルバが
ここにいると攻撃を受けるからさっさと出て行った方がいいよ、という内容だった。
もちろんマクロスバカなカガリ様がこんな説明など出来るワケが無く、
――「やばいから出ていってくれ!!」
の一言を、1年半余りを共に過ごしたアスランが必死に訳してその内容が明るみになったのだった。
「ほんとごめんな!代わりといってはなんだが、補給にかかった費用はアスハが持つぞ!!」
「それはありがたいです。先ほどミネルバ隊の予算でMSを一機購入したので、予算がギリギリだったのです」
タリアが予算で購入したMSとは、今まさに搬入されつつある赤いMSの事だった。
ZGMF-X23S セイバーガンダム
セイバーが剣を表すのか救出を表すのかサーヴァントを表すのかは分からないが、さきほど変換
したら出てきた『性バー』というなんともイヤラシイ意味を表すのでは断じてないと言えるだろう。
搭乗者はくじ引きの結果アスランに決まった。
「あれの事か!格好いいな!!全身が赤でたまに白か!!まるでダルマみたいな色使いだな!!」
「・・・カガリさん。あまり不吉な事言わないでください」
「・・・・・・。???」
「と、とにかく感謝します。それでは、本艦はさっそく出航いたします」
「ああ、元気でな!アスランの事頼むぞ!!あいつは良い奴だからな!!」

そうして送り出されたのだが、待っていたのは海上一杯に展開する連合の艦隊だった。
後ろにはオーブ艦隊。戻ろうとすれば即発砲してくるだろう。
「シン、レイ、ルナマリア、アスラン!近付く敵を片っ端から落としなさい!!」

「そうは、言われても!!」
アホみたいな数のウィンダムにビームライフルを撃ち込むシン。今日はフォースインパルスで出撃していた。
『泣き言を言うな、シン!ここで落とされるわけにはいかないんだ!』
『だけど、この数はシャレになってないわよ・・・!』
言いつつ、ファイヤビーとオルトロスをウィンダム隊に撃ち込む両者。普段は当たらないルナマリアの
砲撃も、敵の数が半端じゃないために撃てば誰かしらに当たるという具合になっていた。
『アスラン!あなたはいつまで遊んでいるのですか!?』
上空を飛ぶセイバーに向かって叫ぶレイ。
アスランの乗るセイバーは、空中で変形→変形解除→変形を繰り返していた。
『ちょwwこのOS、バグってるwww』
OSがメイド・イン・いかがわしい国なのか、セイバーは出撃直後にバグに見舞われていた。
『アスラン!さっさと再起動してください!正直困ります!!』
『わ、分かっ・・・おえぇ』
思わずゲロを吐きそうになるアスラン。それでもなんとか堪え、スタートメニューから再起動を選び出した。
『こ、これで・・・おえぇ』
直らなかった。
『もう帰還してください!迷惑です!!』
『り、了解・・・・・・おえぇ』
セイバーガンダムは、初陣にしてブザマな姿を晒してしまった。

各所に損害を受けながらも、なんとか連合艦隊を抜ける目処が立った時。
「敵戦艦より、MS反応!・・・・・・い、いえ、これは!」
「・・・・・・MA?」
敵戦艦から発進してきたのは、今まで見たどの機体とも似つかないシロモノ・・・
連合艦隊の切り札、ザムザザーだった。
「アーサー!タンホイザー起動!!」
アレがただものではないという事をいち早く察したタリアは、アーサーにそう命じた。
「えぇぇ!?し、しかしタンホイザーは大気圏内では――」
「早くしなさい!沈みたいの!?」
「は、はいぃぃいいえ!!」

「た、タンホイザーだって!?」
数えるのも面倒な数のウィンダムを落としつつ、シンは聞き返した。
『はい!ですから射線上から離れてください!!』
「了解!!」
そしてシンが引くと同時に、ミネルバ必殺の陽電子砲『タンホイザー』が巨大MAに向かって放たれた。

「タンホイザー、直撃しました!!」
メイリンが言うまでもなく、ブリッジにはその光景ははっきりと映っていた。
「や、やったぁ!!」
煙が晴れる前に喜ぶアーサー。往々にして、この状況で喜びの声を上げると結果はよろしくないもの
になるのだが・・・
「て、敵MA・・・・・・健在!!」
「え、えぇぇ!!!?」
敵MAは、前面にシールドを展開していた。陽電子リフレクターと呼ばれるそれに、必殺のタンホイザーは
完全に防がれてしまったのだ。
「か、艦長!!?」
うろたえるアーサー。同時にブリッジに広がる混乱正直。
「・・・・・・」
タリアは何も言わなかった。
その無言は、もう打開策が無いという事を示していた・・・

『ど、どうしようレイ!?』
その混乱はパイロット達にも伝播していた。
『あ、そうだ!また前みたくシンが超強くなれば――』
「それは無理だ、ルナマリア。マユ・アスカの学校は今日は遠足の日だ。携帯電話を使う事はできない」
『そ、そう・・・・・・って、だからなんで知ってるの?』
「気にするな。俺は気にしない」
『そ、そう・・・・・・でも、じゃあどうすれば・・・』
「・・・・・・策は、ある」

MSデッキ。
帰還したアスランは、OSの再調整を行っていた。
「くそっ、これじゃあ立つ瀬がないじゃないか・・・!!」
カタカタとキーボードを打つアスラン。
すると、レイからの通信が届いた。
「レイ!どうしたんだ!?戦闘中じゃないのか!?」
『ええ。しかし敵MAの出現によりミネルバはピンチなのです。このままではミネルバは沈むでしょう』
「な、なんだってー!!」
『ですが打開策はあります。・・・・・・シンです。シンは妹のマユ・アスカからの電話によってパワーアップする
という事はご存知でしょう。それに期待するのです』
「し、しかしそう都合良く電話が来るとは――」
『ええ。マユ・アスカは遠足に出かけています。着信は期待出来ないでしょう』
「じゃあどうすると言うんだ、レイ!?」
『・・・・・・これです。届きましたか?』
すると、コクピット内のモニターにある映像が映った。
――『マユたんとお電話しましょ♪』

「こ、これは!?」
『マユ・アスカの声帯を調べ、そして作り上げた声帯生成プログラムです。キーボードで打ち込んだ言葉を
マユ・アスカの声で喋ってくれるという優れものです』
「そ、そんな物が!?・・・って、おまえはどうやってシンの妹の声帯を調べたんだ?」
『時代は進んでいるのです、アスラン。今や電話からの声一つで調べ上げる事も可能なのです』
「いや、そうじゃなくて・・・どうやって電話からの声を調べたんだ?聞き耳立ててたのか?」
『人聞きの悪い事を言わないでください、アスラン。ただ自分はシンの携帯に盗聴器を仕掛けただけです』
「そっちの方が悪いじゃないか!!」
『何を言っているのです!!もしシンに脅迫電話がかかってきたらどうするのです!発信元を調べ上げ、
脅迫者を速やかに始末するために必要な措置なのです!!』
「そういう理屈なら仕方ないな」
かつてアスランも、キラに送ったハロの中に盗聴器と隠しカメラを仕掛けていた。もちろんキラを外敵から
守るため、である。
『ご理解いただけて何よりです。つきましては、ミネルバ1お暇なアスランに頼みたいのですが』
「・・・言い方は引っかかるが、何をだ?」
『決まっています・・・・・・マユ・アスカをです』

「くそっ、こいつ!!」
新たに出現したMAにビームを撃ち込むシン。しかし、その全てが陽電子リフレクターの前に霧散した。
「くっそぉ、どうすれば――」
ぴりりりり ぴりりりり
「――!?ま、マユからだ!!」
ピッ
「もしもし、マユか!?」
『マユだよ。お兄ちゃん、元気?』
「ああ!兄はすごい元気だぞ!!」
このマユはもちろん、『マユたんとお電話しましょ♪』で作られたマユである。あまりの完成度の高さに、
シンは一片の疑いも持たなかった。
「それで、今日はどうしたんだ?」
『マユのパンツ、今日は白なんだよ』
「え、えぇぇ!!!?」

『アスラン!何をやっているのです!!』
様子を窺っていたレイから叱責が届いた。
「こ、こうすれば興奮するんじゃないのか!?」
『バカな真似はやめてください!もっと自然に!でないと疑われます!』
「だ、だけど俺はマユの事なんて知らないんだぞ!?」
『普通の女の子を演じればいいんです!漫画くらい読んだ事はあるでしょう!そんな感じでやればいいんです!』
「わ、分かった・・・」

『ごめんねお兄ちゃん。今のはおちゃめな冗談だよ』
「そ、そう、だよな!マユがそんな事言うはずないもんな!」
『うん。それでね・・・マユ、彼氏が出来たんだ!』
「な、なにぃぃぃぃ!!!???!!??」

『アスラン!シンを殺す気ですか!!!』
「いやっ、女ってこんな感じの会話をするんじゃないのか?」
『すぐに訂正してください!シンは手首を切り兼ねません!!』
「わ、分かった!」

『なーんちゃって。今のも冗談だよ』
「そ、そうだよな・・・・・・」
シンはカッターナイフをしまった。
『お兄ちゃん、パイロットをやってるのよね?』
「ああ!お兄ちゃんは強いんだぞ!?それこそ、あのアスランさんよりも!」
『・・・・・・。それはないんじゃないかな?』
「・・・・・・え?」
『お兄ちゃん、ちょっと調子に乗りすぎだよ。アスランさんって大先輩でしょ?もっと尊敬しなくちゃ』
「な、何をいきなり言い出すんだマユ!?」
『大体ガンダムを任されたからってそれで強くなった気でいちゃダメだぞ。おまえはまだ経験が浅いんだ。
ここは大先輩である俺の言う事をよく聞いて、もっと高い所を目指すんだ。そうだな・・・差し当たっては
夜に訓練なんかどうだ?手取り足取り教えてやるぞ?』

『アスラン!!あなたはマクロス級の大馬鹿です!!それにどさくさに紛れて何を言っているのですか!?』
「す、すまん!つい熱くなって・・・」
『もう結構です!自分がやります!!』
そう言って、レイは『マユたんとお電話しましょ♪』のコントロールを自身に移した。

『ごめんねお兄ちゃん。ちょっと電波が悪くって・・・』
「そんなレベルじゃなかったけど・・・」
『気にしないで。私は気にしないわ。それよりお兄ちゃん、今敵と戦ってるんでしょ?』
「あ、ああ。って、なんで分かったんだ?」
『お兄ちゃんの事はなんでも分かるの。うふ♪』
「そ、そうか!お兄ちゃん嬉しいぞ!」
『それで、今はどんな感じなの?』
「それが結構苦戦してて・・・・・・アスランさんは速攻で帰っちゃったし、レイとルナも頑張ってはいるけど・・・」
『そうなんだ。ところでレイさんってとっても頼りになるよね?』
「まぁね。あいつのおかげで死なずにすんでるって部分もあるし」
『そうだよね!レイさんってとっても頼りになるよね!?』

「・・・・・・もしかしてマユ、おまえレイの事が・・・!?」
『う、ううん、そんなんじゃないよ!ただ、レイさんみたいなお兄さんがいたらなぁって・・・』
「ま、マユは俺が兄だと不満なのか!?」
『違う番う!ただお兄ちゃんとレイさんってとっても仲がいいから、二人がお兄ちゃんだったらいいなぁ
って思っただけだよ!』
「そうか。だけどそれは無理だな。何せ血が繋がってないし」
『じゃあ結婚しちゃえば?』
「いやいやマユ。男同士じゃ結婚できないんだよ」
『大丈夫だよ!愛さえあれば性別の垣根なんか越えられえるよ!だからお兄ちゃんはレイさんと結婚するの!
そうしてくれたらマユ、お兄ちゃんになんでもしてあげちゃう!』
「ま、マユ?今日はなんかオカシクないか!?」

「レイ!おまえも何を言い出しているんだ!?」
『・・・・・・ちょっと熱くなってしまいました』
「これじゃあバレるのも時間の問題だぞ!どうするんだ!!」
『まさか、マユ・アスカを演じるのがこんなに難しいとは・・・』
『なにコソコソやってんのよ、二人とも!』
と、ここでルナマリアからの通信が入った。
「ルナマリア!?い、いや、別に・・・・・・なぁレイ?」
『・・・・・・いや。ルナマリア、おまえに頼みがある』
「な、何よやぶからぼうに・・・」

『お兄ちゃん♪』
「マユ、大丈夫か?熱とかあるんじゃないのか?」
『お兄ちゃん・・・・・・結婚しよ♪』
「え・・・・・・?」
『私気付いたの・・・・・・誰が一番好きかって事に。それで、その・・・お兄ちゃんが一番大切だって
気付いたから、マユ・・・』
「ま、マユ・・・・・・」
『だからお兄ちゃん、マユと結婚してください!』
「マユと・・・・・・結婚・・・・・・」
シンの様子が変化した!
「マユと――結婚!!」
ぱりーん

『どう?すごいもんでしょ!?』
「いや、確かに効果はあったが・・・」
種割れしたシンの手によって、連合艦隊は撤退を余儀なくされた。
それはいい。しかし、同時に新たな問題を抱える事になった。
『なぁレイ!マユに似合うのはやっぱウェディングドレスだよな!?』
『そ、そうだな・・・』
『式にはみんな呼ぶから、絶対に来てくれよな!!』
シンは、非常に舞い上がってしまっていた。

「次にマユに会った時、あいつ自殺しかねないな・・・・・・」