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R-18_Abe-SeedDestiny_安部高和_06

Last-modified: 2007-11-06 (火) 21:35:28

CE72――ザフトアカデミー入学式。
黒髪の少年が携帯電話をいじっている。なかなかの美形であるが、手にしたピンクの携帯電話は
彼のその容姿には似つかわしくないものだった。

「ちょっとそこのアンタ。ケータイなんかいじってたら怒られるわよ?」
「今マユのメールチェックをしてるんだ。邪魔しないでくれないかマユ。・・・ってマユ?なんでここにマユが!?」
「何寝ぼけてるのよ。マユって誰?あなたの(脳内)彼女?私はルナマリアよ。ルナマリア・ホーク。よろしくね」
わからない人のために解説しよう。ルナマリアとマユは中の人が同じなのです。
クリリンとヤジロベーの関係と言えばピンと来るはず。あとは新一と怪盗キッドとか。
なのでいくらシスコンでもシンが間違うのも無理はない。
「ああ、よろしく・・・俺はシン・アスカだ。素敵な声だね。結婚してくれないか」
「へ?」
「あ、待った今のは無し。法律が変わればマユと結婚できるかもしれないし、キレイな身でいないといけないから。
悪いけど君の気持ちには応えられない」
「・・・・なんで初対面でいきなり私が振られたみたいになってるの?まあ別にいいけど、とにかくよろしく。
ねぇ、あなたが何を考えてようと私は構わないんだけど、どんな法律でも脳内彼女とは結婚できないわよ?」
「マユは脳内彼女じゃない!マユは天使なんだ!!」
「ヤバいのに話し掛けてしまった・・・・・・orz」

「でさぁ、そのときマユが『お兄ちゃんの意地悪〜』ってほっぺをふくらましたんだよ。わかる?『ぷ〜』って。
こんな感じで『ぷ〜』って。ぷ〜」
「はいはいわろすわろす」
ルナマリアは早くもアカデミーに入学したことを後悔し始めていた。こんな頭のネジが飛んでる人間に
話し掛けてしまった上に、まさか教室の席まで隣だったとは。
『ルナマリア、聞こえていたら君の不幸を呪うがいい。君は悪くないが話し掛ける相手がいけないのだよ』
池田秀一ボイスが頭の中に響く。憧れの大佐、ではなくデュランダル議長に近付ける第一歩だったのに。
こうなったら絶対に赤いザクを受領して、驚異的な射撃テクニックでエースパイロットを何度も落としてやるんだから。
そう誓ったルナマリアであった。その願いは思わぬ形で叶うことになるわけだが、それはまた別のお話。

「騒がしいな、少し静かにしてくれないか」
話し掛けてきたのは金髪のこれまた美形の少年。電王に出てくるモモタロスみたいな声だ。
ルナマリアの「いい男センサー(アホ毛)」がビンビンに反応する。こいつぁヤバいぜ。
「あら、ごめんなさい。彼がはしゃいじゃって・・・私はルナマリア・ホークよ。あなたは?」
「うわ女だ」
はいはい、初対面でこれですか。ルナマリアはもう幾度となくこういう反応をされてきたので慣れっこである。
ザフトでは有名なエース、アスラン・ザラやラウ・ル・クルーゼ、アンドリュー・バルトフェルドなどには
話に聞くだけで反応する、彼女自慢の「良い男センサー(アホ毛)」もあまりあてにならないのかもしれない。
けど、いつか立派な軍人になって、見返してやるんだから。
「あら、女がこんなところにいちゃ悪いかしら?これでも入学試験はトップクラスなのよ」
彼女はまだ気付いていない。試験の成績と軍人としての適正はあまり関係が無いということを。
――特に彼女の場合においては。
「いや、すまなかった。そういうつもりじゃないんだ。女が悪いわけじゃないっていうのはわかってる。
つい条件反射で・・・あの男のようにはならないと決めたのに。俺はレイ・ザ・バレル。よろしく」
「俺はシン・アスカだ。よろしくな、レイ!」
「――――!?シン・・・・アスカ・・・・・・・」
「どうしたの?この変態のこと知ってるの?」
「やっと・・・見付けた・・・・」
「「???」」
そう。彼は――レイはやっと見付けた。己がその命を賭して守るべきものを。
そして彼らの運命は回り出す。一年後・・・もう一つの運命、ある男との出会いへと向けて――。

JPジョーンズ。
ネオ率いるファントムペインと阿部の、地球での母艦だ。
「・・・・・・」
甲板に上がったステラは、海を眺めていた。その横顔はとても清楚かつ可憐で、ブロックワード発動時
における森下ステラとは似ても似つかなかった。
「・・・・・・」
それを遠くから眺める阿部。彼の胸の中は、
――ああ、蹴り飛ばしたい・・・
という思いで一杯だった。ちょいと蹴れば海へまっ逆さま。紅一点を抹殺するには絶好の機会と言えた。
しかしそれはネオに固く禁じられていた。ファントムペインが一人減ると、その責任は隊長であるネオに
全て降りかかってくるのだ。
一応は世話になっている身。阿部はぐっと我慢した。
と――
「ねぇねぇ、何してんの?」
JPジョーンズのクルーである連合兵がステラに声をかけた。その顔はイヤらしくニヤついており、
上手く丸め込んでステラをベッドに引きずり込もうという気が窺い知れた。
「・・・・・・?」
声をかけられて振り向くステラ。しかし、そこに兵士の姿はなかった――

JPジョーンズ、ブリッジ。
ファントムペインのメンバーは、ネオに招集されていた。
「よし、今回の任務だが・・・・・・って、阿部は?」
「さぁ?知らねーよ」
「そういやさっき兵士二人を抱えてトイレに行ってたな」
「阿部・・・・・・便秘・・・・・・」
「ったく、しょーがねぇなぁ、あいつは・・・」
「悪い、遅くなった」
と、ここで阿部さん登場。相変わらず全裸であり、暴君はついさっきまでナニかに入れていたような
感じになっていた。
「おいおい、一体なにしてたんだ?」
「いやなに、ちょっと殺意を性欲に変換しててね」
ケツから白濁液を垂れ流して気を失う兵士二人が発見されるのは、もう少し後の事だった。
「・・・まぁ、深くは追及せん。で、次の任務だが、ついにミネルバを捕捉した」
「へぇ。それはそれは・・・」
「待ってました!!今度こそ討ってやるよ、あいつら!!」
「あの赤かったり緑だったりする奴・・・・・・見てろよ!」
「うぇ〜い」
「作戦決行は15分後。各員、コクピットで待機だ!」
「「「了解!」」」
「うぇ〜い」

ミネルバ、MSデッキ。
「・・・・・・よし、出来た!」
アスランは、ようやくセイバーのOSの書き換えを完了した。
「さて、そろそろ飯に――」
「はいアスランさん!サンドイッチです!」
コクピットから出ようとした矢先に、サンドイッチが差し出された。
「あ、ありがとうシン・・・」
「いいえぇ、これくらいお安い御用ですよ♪それじゃ、MSの整備がありますので!」
「・・・・・・」
先日の一件以来、シンはうざいくらいに舞い上がっていた。
マユと結婚が出来る・・・・・・シンにとっては、これ以上ないってくらい幸せな事だった。
「・・・・・・なぁレイ、ホントの事言った方がいいんじゃないか?」
同じくコクピットに座って作業をするレイに通信を入れた。
『そんな事をしたらシンに殺されます。ここは騙しとおすのです』
「いや、だけどなぁ。おまえだっていいのか?シンに嘘をついているんだぞ?」
『その点は何ら心配いりません。シンが自分に振り向けばマユ・アスカの事などどうでもいいと感じるでしょうから』
「そ、そうか・・・・・・」
何気なくコクピットの外に視線を向けると、ルナマリアとシンが話をしていた。
「や、ルナ!今日も良いアホ毛だな♪」
「・・・・・・。随分と舞い上がってるわね、シン」
「そりゃもう♪だってマユと結婚できるんだぜ!?」
「あ、それだけどね。それ言ったの――」
「「フンッッ!!」」
ルナマリアの頭に、アスランとレイの放ったスパナが直撃した。

「阿部高和、インモラル出るよ!」
阿部を先頭に、JPジョーンズからMS部隊が発進した。
インモラル、カオス、アビス、そして大多数のウィンダム。ガイアは飛べないので、艦の守りについた。
『ステラも行きたい・・・』
『ダメだよ。ガイアって飛べねーじゃん』
『今回はおとなしく待ってろ。な?』
「待ちすぎて発狂して死ね」
『背中から撃つわよアンタ!?』
『おいおいケンカはやめてくれ――おいステラ!ウィンダムを撃つな!!作中ではヤラレメカだけど
一機いくらすると思ってんだ!?』
『どうせ280円くらいでしょ!!』
『んなワケあるか!!いいからやめるんだ!!俺が怒られる!!』

『相変わらず酷い数よね・・・・・・』
敵部隊を見たルナマリアは、先日と同じ感想を口にした。ちなみにルナマリアは頭にでっかい絆創膏を貼っていた。
『いや、今回は昨日とは違うぞ』
大多数のウィンダムの中に、異色が混じっていた。
緑と肉色。それは、宇宙で交戦したガンダムだった。
「あ、あの肉色は!?」
そう呟くと、シンはインパルスをインモラルに向かわせた。
『シン!よすんだ!アレは普通じゃない!!』
追いかけようにも、レイのザクに飛行能力はない。
『俺に任せてくれ!生まれ変わったセイバーでシンを援護してやる!』
『頼みます!』
セイバーに乗ったアスランがシンの援護に入った。
『私達はいつもどおり、か。なんか退屈ね』
『気を抜くなルナマリア。それに、何か見落としている気がする・・・』
レイの懸念は当たっていた。

「あっはっはぁ!!ごめんねぇ、強くってさぁ!!」
バラエーナ、カリドゥスの一斉発射で、迫り来るグーンを蹴散らすアウル。
ここは海中。海からミネルバを沈めようと、アビスは皆とは別行動を取っていた。
ちなみにアウルはああ言ったが、GATシリーズを遥かに超えるスペックを持つザクよりも強いアビスに、
GATシリーズ全盛期より雑魚メカ扱いされていたグーンが太刀打ちできるはずもなく、ここはむしろ
グーンが「ごめんねぇ、弱くってさぁ!!」と言うべき場面である。
それはともかくとして。
ミネルバ護衛艦のクストーは大騒ぎだった。
「艦長!我らがグーンが蹴散らされました!!」
「なんだと!!??」
そう言ったのは、クストー艦長のマルコ・モラシム氏。相変わらずの髭ダンディーである。
「こうなったらワシ自らがやってやる!!」
そう意気込み、モラシムはMSデッキへ向かった。

「さぁて、お次はどいつだ!?」
敵を探すアウル。しかし、グーンは軒並みボコされ帰還していた。
「なんだよ、もう終わりか・・・・・・いや、来た来た」
クストーから、グーンとは違うMSが発進された。
UMF-5 ゾノ様
腐ったゆで卵に手足が付いたようなこのMSこそ、前作で出番のなかったモラシムの愛機、ゾノである。
『ワシがクストー艦長、マルコ・モラシムである!!』
「へぇ、面白そーじゃん。ほら、かかってこいよ!!」
『言わずもがな!くらえ小僧!!』
そう叫ぶとモラシムはゾノを回転させ、まっすぐアビスに向かわせた。それはブランカのローリングアタックに
酷似していて、身も蓋もない言い方をすれば前格闘である。
「へっ、そんなん当たるかよ!!」
『ぬおぉぉぉぉぉぉぉ!!』
ひょい、と回避するアビス。
しかしそれでも回転は止まない。高速回転しているのでモラシムは前がよく見えず、まだ相手に届いて
いないのだと勘違いをしていた。
「ってオイ、どこ行くんだよ!!」
そのままゾノ様は、海上へ向かった。

「肉色さん!!」
並み居るウィンダムを蹴散らしつつ、シンはインモラルの元へ向かった。
『俺を呼んだのはおまえかい?』
「はい!あの、あなたはオーブで俺の家族を助けてくれた人ですよね!?」
『オーブ?・・・・・・ああ、あの時の少年か!?』
偶然助ける形になった、山道を駆けていた家族。あと二年もすれば良い男になるだろうと、阿部が目を
つけていた少年だった。
「はい!あの、一言お礼を言いたくて」
『そうか・・・・・・じゃあ、お礼は体で頂こうかな?』
「え――?」
シンの背筋に悪寒が走った。
と、同時に、海中から何かが飛び出してきた。
「に、肉色さん!?」
『フンッッ!!』
飛び出してきた『何か』を咄嗟に掴み、ゲイ・ボルグで突くインモラル。
『ア ッ ー !』
そして、いつもの嬌声が聞こえた。
『・・・と、つい貫いてしまったが、この感じは――』
『ぬふぅ・・・・・・この感じ、おまえはもしや・・・阿部か!?』
『ああ、阿部さんだ。奇遇だなマルコ、こんな所で』
『そんな事よりワシの部屋に行こう。な!』
『そうしたいのはやまやまだが・・・・・・あいにくと今は連合に身を置いているんでね』

『なんと!?・・・・・・そうか、良い男を見つけたのだな』
『さすがマルコ、察しがいいじゃないの』
『そういう事情なら仕方がない。事はおまえの用が終わってからにしよう』
『ああ、そうだな。いつか必ずな』
『んじゃ、ワシ仕事あるから』
そう言って、モラシムは海の中へと帰っていった。
『さて、さっきの続きだが――』
「・・・・・・な、なんなんだよアンタ」
シンは一部始終を見ていた。阿部が貫くところも、おっさんパイロットとただならぬ関係である事も――
『なんなんだって・・・・・・阿部さんだけど』
「恩人だと思っていた人が、変態だったなんて・・・・・・」
シンはショックを受けていた。それは腑抜けたアスランを見た時の比ではない。
家族を救ってくれた恩人が、ヒーローみたく思っていた恩人が・・・
――変態だったのだ。
「アンタは一体、なんなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「まずい!アスラン、何をしているのです!早くシンの援護に向かってください!!」
『そうしたいのはやまやまだが、敵もなかなか・・・!!』
アスランはカオスと交戦していた。技量はどっこいどっこいらしく、なかなか決定打を浴びせられないでいた。
「ちっ!こうなったら『マユたんとお電話しましょ♪』で――」
レイは『マユたんとお電話しましょ♪』を立ち上げ、シンの携帯電話に発信した。

ぴるるるる ぴるるるる
「あ、ちょっとタンマ」
『よかろう』
ピッ
「もしもし、マユか!?」
『フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ』
「ま、マユ!!!!???」

「いかん、ウイルスにやられたか・・・!?」
セイバーに送った際にウイルスに感染してしまったらしく、『マユたんとお電話しましょ♪』は使い物に
ならなくなっていた。
「シン!とにかくそこから逃げるんだ!!」

「くっそぉぉぉぉぉ!!」
シンはとにかく逃げた。あれに捕まったら終わる・・・そうシンは直感していた。
『ンフフフフフフフフフフフ』
しかし獲物をむざむざ逃がす阿部さんではない。
両者の差は、次第に縮まっていった。
「――!?」
『そおれ、捕まえ――』
その瞬間、両者の間にビームが割って入った。
「え――!?」
『誰だい、俺の邪魔をするのは・・・』
二人の視線の先――
そこには、青い羽を広げた天使のようなMSがいた。

『こちらはアークエンジェル、キラ・ヤマト。みなさん、戦闘を中止してください』

CE72、ザフトアカデミー。数人の生徒が談笑している。

「ねえシン。マユって誰なの?脳内彼女かと思ったらこの前電話してたし。まさか本当に彼女?」
「マユは天使だ」
「いやそういうことを聞いてるんじゃなくて・・・」
「マユ・アスカはシンの妹だ。好きなものはカレーライスとお兄ちゃん。嫌いなものはらっきょうとお兄ちゃん。
複雑な年頃のようだな。らっきょうのないカレーなどドラグーンの無いプロヴィデンスと同じだというのに」
「レイ、なんでそんなに詳しいの?っていうかカレーには福神漬けでしょ。赤いところとかもう最高」
「それは盗ちょ・・・ゲフンゲフン、(シンを巡る)ライバルのことは何でも知っておかなければならないだろう」
「へ〜、いきなりライバル宣言?確かにMS操縦に関してはレイとシンの成績がずば抜けてるもんね」
「ライバルだと!?マユは渡さんぞ!マユは俺と結婚するんだ!」
「お前ら会話が噛み合ってないぞ。あと兄妹で結婚はできないから」
最後の台詞は色黒の少年。ちなみに最初からいたがアクの強いメンバーの会話に割り込めず、
ずっとツッコミどころを探していたようである。実際にそういうときってみんなあるよね?
「あ、いたんだ・・・えと、名前何だっけ」
「ヴィーノよ!クラスメイトの名前くらいちゃんと覚えておいてあげなさいよ!」
「・・・ヨウランだ。ヴィーノはこっちのケチャップ頭」
「フヒヒヒヒ・・・・・」
「いや、それ違うキャラだから」
「ごめん、俺もどうにかして目立ちたかったんだ・・・だからこんな頭にもしてるんだけど」
「細かいことこだわらないでよ。どっちがどっちでもいいじゃない、どうせ二人とも背景キャラなんだし」
「ひでぇwwwww」
「ルナマリア・・・さっきクラスメイトの名前くらい云々って言ってなかったか」
しかしルナマリアの言うことももっともである。なんでわざわざこんなキャラ作ったんでしょうね?
同じミネルバクルーでもメイリンの友達の名前のない看護婦さん(シンにボディブローかまされた人)
の方が印象に残っている人の方がきっと多いことでしょう。いや多いに違いない。

「ねえねえ、みんなはどうしてアカデミーに入ったの?」
ちなみにそのメイリンも同じクラス。姉妹で同じクラスって変な感じもするけど、そういう設定にしといてください。
「前の大戦であるMSに命を救ってもらってさ、俺もあんな風になりたいなって・・・」
「大佐と同じ赤いザクに乗るためよ」
「「目立つために」」
「シンに出会うためだ」
「うわぁ・・・ちょっとレイ、いくらライバルだからってその発言は引くわよ」
「そうだぜ。もしかして惚れてるんじゃねーのw」
「ちょw何赤くなってんだよ、みんな冗談で言ってるだけだってww」
「何ぃ、ライバルだと?惚れてるだと!?マユは絶対に渡さないからな!」
このスレでは実に珍しい現象だが、ノンケが大半を占めるとこういう会話も起こりうるのである。
たとえそれが異常なことであっても多数が異常な世の中ではそれが普通になってしまう。厳しいことですね。
「・・・・世界を変えるためだ。多くの者が幸せを掴める世界に。他者と少し違うからといって迫害される不幸を
これ以上生み出さないために。シンとならそれができると思ったんだ」
「レイはコーディネイターの未来を真剣に考えてるのね・・・・」
「からかったりして悪かったよ」
「いや、気にしないでくれ。俺は気にしてない」
「マユとの結婚は絶対に認めないからな!!」
シンの心を捉えるどころかカミングアウトの日も遠い・・・つくづくそう実感したレイであった。