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SEED-クレしん_07-081

Last-modified: 2009-07-31 (金) 22:13:43
 

カガリ巡査と食い逃げ常習犯Yについての記録。だゾ

 
 

カガリ 「まてぇ食い逃げ犯!!」
ルージュ「ワンワン!!」
??? 「はぁ……はぁ……」

 

カガリ 「逃がさんぞ! 行け、ルージュ!」
ルージュ「ガルル」
??? 「わぁぁっ!?」
カガリ 「食い逃げの現行犯で逮捕だ……って、またお前かユウナ!」

 

   ※   ※   ※

 

〜かすかべ署・取調室〜

 

ナタル 「……さて。ユウナ・ロマ・セイラン、カガリ巡査に捕まったのもここ一ヶ月で5回目だな。
     毎回ウナト署長の取り成しで釈放になってるが、今日という今日はそうはいかんぞ!!」
ユウナ 「……(ふん、なんとでも言え、すぐに父上が釈放させてくれるさ)」
カガリ 「まったく、どうしたというんだ? 署長の息子のお前が金に困っているわけはないだろう?」
ユウナ 「……」
ナタル 「あくまでだんまりを決め込んで署長の助けを待つつもりか? だが今日はそうはいかんぞ。
     お前のために特別な助っ人を呼んであるのだ、覚悟しろ。フッフッフッ」

 

ギィィィッ(ドアの開く音)

 

 ナタルがドアを開くと、現れたのは厳つい顔をした金髪の大男だった。

 

ユウナ 「な、なんだ? 僕を拷問にでもかけようっていうのか?
     そんなことしたらお前らまとめて最果て署に飛ばさせてやるからなななな」
ナタル 「馬鹿者!私がそんなことするわけないだろう!……ではお願いします、Mr.ヘクソン

 

ヘクソン「……」(黙ってユウナに向かい合って座った)
ユウナ (……? なんだか知らないがぜったい何もしゃべってやるもんか)
ヘクソン「ぜったい何もしゃべらん……か、まあ頑張ることだな」
ユウナ (!? なんだ?こいついきなり)
ヘクソン「ふん、いきなりしゃべって悪かったな」
ユウナ 「な? (なんだよ、気持ち悪いなこの野郎)」
ヘクソン「……気持ち悪い野郎か、言ってくれるじゃないか小僧」
ユウナ 「えっ? えっ? (まさかこいつ、僕の考えていることが……?)」
ヘクソン「そうだ。わたしはお前の頭のなかがすべて読める」
ユウナ 「えええっ!?」

 
 

カガリ 「いやぁ、すごい人連れてきましたね所長」
ナタル 「まあな、本来まだ服役中の犯罪者なんだが、このとおり超能力があるのでな。
     特例として減刑を条件にどうしても自白しない犯人への切り札としてこうして働いてもらっているのだ」
カガリ 「しかしどうやってそんな能力を……」
ヘクソン「ヒマラヤの山中で獣同然の生活をしながら修行し、身につけた力だ。
     さて時間が惜しい、さっさとまとめて吐いてもらうぞ、動機はなんだ?」
ユウナ 「……」
ヘクソン「無駄だ。
     訓練した人間ならともかく、普通の人間は隠そうとすればするほどそれを露呈させてしまうものだ。
     ……ほう、お前はそこのカガリという娘が気になってしかたがないようだな」
カガリ 「えっ!?」
ユウナ 「……」(顔真っ赤)

 

ヘクソン「昔は権威や政略のために言い寄ってあげく裏切りまでしたが、
     こっちに来て警官として凛々しく働く彼女を見てるうちにかわいくて仕方が無くなって、
     それでどうしても気を引きたくて食い逃げを繰り返して彼女に捕まっていたわけか……
     質の悪いストーカーだな」
ユウナ 「う、うるさい! だからどうしたっていうんだぁ!」(半泣き)
カガリ 「……」
ヘクソン「だがあきらめろ。その娘にはすでに将来を決めた男がいる」
ユウナ 「うぐっ……(わかってる、そんな事わかってたさ!……でも!)」
ヘクソン「しかし、その娘はそんなお前でも気にかけていたようだな」
カガリ、ユウナ「「えっ?」」

 

ヘクソン「幼馴染のお前が堕ちてゆくのが辛くて、なんとか更生させてやりたいと思っていたようだな。
     毎回食い逃げ犯を一番に追いかけていたのも、お前かもしれないと思っていたかららしいな」
ユウナ 「カガリ……君は僕のことを……」
カガリ 「ふんっ、なんだかんだでお前とはつきあいが長いんだ。
     それにC.E.の連中はみんなこっちに来て楽しくやってるのにお前だけ昔のままなんてのは……
     その、かわいそうだと思ってな」
ユウナ 「うっ……うっ……カッ、カガリぃぃっ!!」
カガリ 「うわっ!抱きつくな!こらっ!」
ユウナ 「僕がわるかったよぉぉっ、ごめんよカガリぃぃっ!」
カガリ 「わかったわかった、じゃあまた友達からな。はやく離れないと強制わいせつ罪でとっ捕まえるぞ!!」

 

   ※   ※   ※

 

ヘクソン「もういいようだな。それでは私はそろそろ帰るとするか」
ナタル 「感謝するMr.ヘクソン、これで彼も少しはまともになるかもしれない」
ヘクソン「礼を言われることではない、それよりも今回の分の刑期短縮は忘れないでもらおう」
ナタル 「ええ、けど貴方の能力はもっと大きく世の中の役に立てることもできると思うのだが。
     刑期が終わったあとも警察で働いてもらえないだろうか?」
ヘクソン「こんなくだらない世の中の役になど立ちたくはない」
ナタル 「そうか……だが、気が向いたらいつでも言ってきてほしい。
     かすかべ署は、いえ少なくともアー区エンジェル派出所は貴方を歓迎する」
ヘクソン「……考えておこう」

 
 

ユウナ 「カガリぃぃっ!」
カガリ 「だから離れろって!!」

 
 

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