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SEED-クレしん_15-024

Last-modified: 2009-04-21 (火) 23:49:27
 

アウル 「いよおシン! スポーツしようぜ。スポーツで勝負をよ!」
シン  「嫌だ。こんな雨がじとじと降ってる季節に外なんか出れるか」
アウル 「なんだよ〜ゴロゴロしてねえで俺の相手しろよ〜〜」

 

しん  「お、アウル兄ちゃんだゾ」
アウル 「よっ!元気かしんのすけ………ん? なに持ってるんだ」
しん  「ああこれ? 前にとーちゃん達が20世紀博で買ってきたおもちゃだけど……」
シン  「ん〜……べーゴマじゃないか、これ。そういや俺も子供の頃、近所の友達とよくとりっこしてたなあ」
アウル 「お前何歳だよ?」
シン  「うっさいな。オーブの、それも俺が住んでたあたりはまだ下町風情が残ってて、駄菓子屋もあったんだよ」
しん  「ねーねー、どう遊ぶのこれ〜?」
シン  「……そうだな。家の中でも出来るし、いっちょ教えてあげるか。アウル、バケツと適当なシーツもってこい」
アウル 「命令すんなよ!」

 

   ※   ※   ※

 

シン  「バケツにややたるみをつけた布を張って、と……これがリングだ。この上でべーゴマを回す。
     リングアウトしたら負けだ」
しん  「べーゴマはどうやって回すの?」
シン  「こうひもに結び目をつけてだね。ちなみにこの巻き方は………その、ち○こ巻きといって」
しん  「お〜ぞうさん巻き?」
シン  「………そんなもんだな」

 

 〜中略〜

 

しん  「ん、大体わかってきたゾ」
シン  「よし、じゃあ次は実践してみようか。俺とアウルでやってみるから見てて」
アウル 「俺の準備はいいぜ!」
シン  「じゃあいくぞ……さん、にーの……がっ!」

 

 合図とともにシンとアウル、2人同時にべーゴマがリングへと放たれた。
 ベーゴマが猛回転しながら激しく火花をちらしてぶつかり合う!

 

しん  「お〜すごい迫力だゾ」
シン  「この手首のスナップのきかせ方! アウル、お前……!?」
アウル 「甘いぜシン! 俺が素人だと言った覚えはないぜ? 全力を以ってお前を叩き潰す!」
シン  「くッ…負けるな! アスカスペシャル!」
アウル 「なに?……いやよく見るとこれは……重心は極端に低く、無駄な贅肉が一切ない!
     このべーゴマは……!?」

 

 次の瞬間、ぶつかりあッた両者のべーゴマが同時にリングの外に弾き飛ばされた!

 

ドスッ! ドスッ!

 

 ベーゴマがシンとアウルの頬をかすめ、柱や壁ににつき刺さる。

 

シン  「………引き分けか」
アウル 「そうみたいだな。お前が俺を素人だと思って油断していた最初が、一番の勝機だったんだが」
シン  「次は容赦しないぜ……
     ガキのころ密かに手に入れた戦車の装甲材を地道に削りまくって勝ち星の山を築きあげた、
     この伝説の特製カスタムべーゴマ『アスカスペシャル』は並みのべーゴマじゃ太刀打ちできない。
     次は必ず勝つ!」
アウル 「く……!」

 

 アウルのテクニックはシンに劣るものではないが、専用のベーゴマではない分不利だ。
 ……と、そこに思いもよらない助け舟が入った。

 

??? 「ふ、苦戦しているようだな?」
しん  「お、カガリねおねいさんまで来たゾ」
アウル 「なんだてめえ!」
カガリ 「これを使え。シン相手に充分渡り合えるはずだ」
アウル 「なんだと?……うッ!重心が低く、鋭く、重い……この紅色の戦闘用べーゴマは!」

 

カガリ 「ふふ、昔を思い出すなあ。C.E.64・65年のオーブ・べーゴマ選手権、
     私はこのべーゴマで世界の頂点にあと一歩まで上り詰めたものだ」
シン  「あ―――! あのとき決勝で俺を苦しめた謎の覆面女べーゴマ使いって……もしかして?!」
アウル 「へへ……これなら、これならいける! シン、もう一度勝負だ!」
シン  「ぐ……! こりゃあ手加減できそうもないな。こい!」

 

しん  「で、オラはどうすれば?」
カガリ 「ま、ガキな男どもはほっとけ。来るときジュースにチョコビ買ってきた。食べるか?」
しん  「食べる食べる〜♪」

 

 ……こんな調子で、なんだかんだいってもいつも何らかの勝負をしては、それに熱中しているシンとアウルであった……

 
 

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