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SEED-クレしん_16-リレーSS・クレ種オー七夕_01

Last-modified: 2009-08-01 (土) 19:17:46
 

【その1】(作者:16代目スレ450氏)

 

『もうお前さんの顔なんか見たくもないですわ!』
『そ、そんな……おらが悪かったべ!許してくんろ!』
『知りません!こんな生活こりごりですわもう………』

 

『『七夕なんてやーめた!』』

 

   ※   ※   ※

 

〜7月6日 野原家にて〜

 

シン  「……で。あなたがその………彦星さん……なんすか?」
キラ彦 「んだ。おらが彦星。本名は牽牛つーんだけどな」
しん  「ほー。でも見た目はキラ兄ちゃんで中身は彦ちゃんとはこれいかに?」
キラ彦 「なんとなくよ、この人とはおらと波長が似ているからな。
     下界に降りてきた時こりゃええわと思って憑依させてもらう事にしただ」

 

アウル 「ふーん……まあ別にかまわねーけどな。で?なんで言葉使いがカッペなんだあんた?」
キラ彦 「仕方ねえべ。おらもともとただの牛飼いだもんよ。畑耕すのだけがおらの生きがいなんだあ」
ひろし 「……今、もの凄く彦星のイメージ壊れたような」
しん  「で?その彦ちゃんはなんでうちに来たの?」
キラ彦 「そ、それがよ……女房がもうおらと会うの嫌だってよ……下界に逃げ出したんだあ!」

 

みんな 「ええ〜〜〜〜!?」

 
 

〜同時刻。フリーダム医院にて〜

 

ステラ 「……で?このビールをがぶ飲みして荒れてるのがオリヒメさま?」
アニュー「ラクスさんの身体を少しの間借りてるらしいのですが……」

 

織ラクス「まったく……やってられませんわ。あのバカ亭主ときたらいつもカメラを構えて、
     よその女子の尻を追いかけてふりーだむ!ふりーだむ!と言いつつ撮りまくってるんですもの!」
ルナ  「なんか……どこかで聞いたような人っぽいわね」
織ラクス「そりゃ私と一年に一度しか会えなくて寂しいのはわかりますよ?でも私と会ってる時ですら
     一年撮り溜めしといたおなごの仮装衣装の写真の整理とかしなくてもいいじゃないですか!」

 

ステラ 「仮装衣装……?」
アニュー「コスプレの事じゃないかしら」
織ラクス「とにかく!ここ数年、会うたびにその事で私が問い詰めて、牽牛が言いわけして謝って……とそればかり!」
むさえ 「ああ、だからもう会いたくないってわけね。何となく分かるなその気持ち」
織ラクス「もう……数年前の七夕で会った時、彼に彼にカメラなんて買ってあげなきゃよかったですわッ」

 

   ※   ※   ※

 

キラ彦 「んな事言われたって仕方ないべ。
     おらカメラさ手に入れたときによ、仮装した女子の写真とる快感に目覚めてしまったんだ!」
イザーク「く、くだらん……」
キラ彦 「それによ、元はといえばおらと織姫が離れ離れになっちまったのもよ、
     結婚してからこっち女房が仕事しねーで遊び呆けて、天帝様のお怒りを買っちまったのが原因だ。
     おらだって少しくらいやんちゃしたってええでねーか!」

 
 

織ラクス「そ、その事については申し訳ないと思っておりますわよ!
     で、でも物事には限度というものがありますでしょう!?」
ステラ 「……似た者夫婦」
織ラクス「う、うるさーい!」
ルナ  「で……とりあえず仲直りする気ないの?一年に一度しか会えないのに喧嘩したままで終わってもいいと?」
織ラクス「そ、そんな事言われたって……私が悪いわけじゃないですし」
アニュー「仲直りできるものならしといた方がいい。私は……そう思います」
織ラクス「でも……」
アニュー「私なんか……自分から離れてしまった上に、もう一年に一度すらあの人と会えないんです。
     会える機会があるだけまだあなた達は恵まれてるんじゃないでしょうか」
織ラクス「う……」

 
 

シン  「そうそう。それに七夕を楽しみにしている全国のちびっこ達のためにもさ、仲直りしてくれないかな〜?」
キラ彦 「……でもよ。織姫が下界のどこにいるかもわかんねーし、謝ろうにもこれじゃ謝りようがないっぺさ」

 
 

織ラクス「じゃあ……あなた達に免じて大幅に譲歩して。
     あの人が私に謝りにきたら……仲直りする事を考えてもいいですわ」
ステラ 「自分から会いにいく気はないの?」
織ラクス「悪いのは向こうです。ここだけは譲る気ありません!」
ルナ  「やれやれ。これじゃあたとえ牽牛の居場所が分かったとしても、このひとテコでも動きそうにないわねー」
アニュー「どうすればいいんでしょう……」

 
 

キラ彦 「そうだな……ひとつだけ。織姫に会う方法はあるだ」
しん  「ほーどんな?」
キラ彦 「明日はおらと織姫が一年に一度だけ会える日だっぺ。会えるつーことはつまり……」
シン  「ああそうか。嫌でもこの日だけは強制的に会わざるを得ない……という事でもある?」
キラ彦 「んだ」
ひろし 「嫌でも会わなきゃいけないって、そりゃどんな罰ゲームなんだよ」
しん  「こんな冷めた夫婦にはなりたくないもんですなー。ね、父ちゃん?」
ひろし 「俺に話を振るな」

 

キラ彦 「ただよ、確実に会うためにはちっとした儀式しなきゃなんね。
     おめえ達に揃えてもらわなければならねーもんがあるんだが」
シン  「いいさ。俺たちがなんとかする」
イザーク「まあ困ってるダメ男を見殺しにもできまい」
キラ彦 「す、すまねえ!あんた達あったけえ……あったけえ人たちだよお〜〜」

 

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

 

シン  「んじゃ明日の七夕で無事彦星と織姫が会えるよう、頑張りますか。
     マユとか小さい子の夢壊すわけにもいかないし」
しん  「にしても一年に一度の恋人同士の逢瀬が、実は浮気の釈明の場とか締まらない話ではありますな」
シン  「…………ま、なんといってもここはクレ種オースレですから」

 
 

(つづくゾ)

 
 

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