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SEED-クレしん_16-092

Last-modified: 2009-04-15 (水) 21:38:34
 

 ―――貴女ならできる……真実を知る事が―――

 

 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・

 

ミリィ 「……?」
エル  「どうかした? あれ、このカメラ……」
ミリィ 「分かんない……けど」
エル  「あ、どこ行くの!?」
ミリィ (呼ばれてる……このカメラに!?)
エル  「あのカメラ……何かが取り憑いてるみたい……大変!」

 

   ※   ※   ※

 

 どこをどう歩いたのかはわからない。
 気がつくと、あたしはある建物の玄関の前に立っていた。

 

ミリィ (ここは……? ん、何かしら? 料亭……っ!?
     あれは大物県議会議員と、県内最大の建設会社の社長じゃない!?)

 

社長  『今度の事業の発注も、ウチの会社をご贔屓にお願いします先生。これはささやかですが……』
県議  『分かっておるとも。この私にかかれば工事の一つや二つ。お前の方も次の選挙の根回しを……』

 

ミリィ (あのお金……リベート!? 前から癒着してるって疑惑があったけど……これはスクープよ!)

 

 あたしは夢中で写真を撮り続ける。が、そのせいで周囲への警戒が疎かになってしまった……

 

??? 「オイ、ねぇちゃんよぉ」
ミリィ 「うるさいわねぇ、邪魔しないでよ」
??? 「へっへっへっ……たいした度胸だなぁ、オイ」
ミリィ 「ちょっと静かにしてよ! せっかくの……ヒィッ!」
黒服A 「……そのカメラを、こっちに渡して貰おうか!」
黒服B 「大人しくした方が身の為だぜ?」
ミリィ 「あいつらのボディーガードね! フンだ! このスクープ、絶対渡すわけにはいかないわ!」
黒服A 「なんだと!?」
ミリィ 「あたしは真実を写し全てを白日のもとに晒すだけ!脅しなんかにゃ乗るもんですか!
    (……って、あたし何言ってんの!?)」
黒服B 「だったら力ずくでも!」

 
 

 ヒューーン ゴスッ!!

 
 

??? 「おいテメェら、女一人に何してやがる!!……ヒック」
黒服B 「痛ぇ……だ、誰だ!?」
ミリィ 「あ、あれは!? 噂の美少女剣士、レ……」

 
 

レイナ 「俺、参上!」

 
 

ミリィ (……随分ワイルドなのね)
黒服A 「何だ? この変なカッコの女は!?」
レイナ 「誰が変な格好だゴルァ! カメコ女、さっさと逃げな! 巻き込んじまうかもしれねぇ!……ヒック」
ミリィ 「(あたしの事を知ってる?)あ、ありがとうレイナさん!」

 

黒服B 「痛い目見たくなきゃ、そこを退きやがれ!」
黒服A 「じゃねぇと、そのキレイな顔に一生物の傷付けちまうぜ!」
レイナ 「ヘッ、光り物に頼るたぁ情けねぇヤツらだぜ」
黒服B 「言わせて置けば!」
黒服A 「このアマぁ!」
レイナ 「行くぜ…… 《FULL CHARGE》 ……俺の必殺技!」
黒服A・B 「「うおぉぉぉぉぉっ!!」」

 

レイナ 「春・爛漫バージョン!!!」

 

黒服A・B 「「うわああああああああああっ?!!!!」」

 
 

 ちゅどーーん!!

 
 

   ※   ※   ※

 

 ……こうして、あたしの撮った写真のお陰で県議と社長は逮捕された。
 かすかべ署のウナト署長からも感謝状を貰って鼻高々だけど……

 

ミリィ 「ん〜、腑に落ちないのよねぇ。なんか……このカメラに動かされたみたいな気がするの」
エル  「ミリィさん、ちょっと手を繋いで貰えますか?」
ミリィ 「いいけど……?」

 

 エルちゃんに言われるままに、あたしは彼女と手を繋いだ。
 すると、あたしのカメラから霞のようなものが現れて、それが人の姿になっていった。
 茶色の髪をショートに切りそろえた女の人だった……

 

ミリィ 「え、ちょ、ちょっと! あんた誰?……もしかして、幽霊!?」
エル  「この人がミリィさんのカメラに取り憑いてたの」
??  『はじめまして、絹江・クロスロードと申します』
ミリィ 「あ、ども、ミリアリア・ハウです……じゃなくて! どうしてあたしのカメラなんかに!?」
絹江  『貴女なら……真実を伝える事が出来る……そう思ったから』
ミリィ 「あ、あたしなんかそんな大それた事なんか出来ない……しがないただのカメラマンよ」
絹江  『そんな事無いわ。だってあんなスクープを撮れたじゃない。だから、もっと自信を持って、ね?』
ミリィ 「……」
絹江  『また何か事件があったら、貴女の手を貸して下さい。それでは……』

 
 

ミリィ 「消えちゃった……あの人何者?」
エル  「うちの病院に入院してる人よ。刺されて道路に放置されてたんだって」
ミリィ 「なんですって!?」
エル  「ずーっと昏睡状態でね。身元が分からなくて、キラさんも困ってて……」
ミリィ 「そんな事が……うん、決めたわ! あたし、絹江さんの力になる!」
エル  「ミリィさん……」

 
 

ミリィ (真実を伝える報道カメラマン……か。悪くないわね!)

 
 

 絹江さんが目覚めたのはそれからもう暫く後の話。
 ……そういえばレイナさん、どうなったんだろう?
 あ〜あ、カメラに収めるんだったなぁ……

 
 

レイ 「花見の日の記憶が無い……気が付いたら、目の前に黒服2人がボロボロになって倒れてたんだ」
シン 「お前、酔って何かやらかしたんじゃねーの?」

 
 

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