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SEED-クレしん_17-287

Last-modified: 2010-03-20 (土) 00:25:03
 

クレ種成人式2010!だゾ

 
 

ルナ 「ぷっ!くくく……うふふふふ………は〜はっはっはっ!く、苦しい〜〜!シンなによそれ〜〜〜♪」
シン 「そ、そんなに笑う事ないだろ!」
ルナ 「へーんだ。去年のお返しですよーだ♪」
シン 「ぐ……一年も前のことをしっかり覚えて、しかも根に持ちやがって……だいたいなんだよこの紋付袴はァ!?」
ひろし「そりゃ成人式といえばやっぱりその服装だろ?。
    去年のルナちゃんがみさえのお下がりだったから、シン君は俺のお下がりだ」
しん 「シン兄ちゃんよく似合ってるゥ〜♪」

 

 そう、今日は1月11日。世に言う『成人の日』。
 去年20歳の誕生日を迎えた(実際は16歳のままだが)シンは今日、春日部市の成人式に出かけることになっていた。

 

ピンポーン♪

 

ステラ  「シン用意できた〜?そろそろ行こうよー」
しん   「おお〜♪ステラおねいさんもきれいな振袖〜♪」
ステラ  「えへへ……ネオが買ってくれたの。なぜか着た後『記念に〜』とか言ってたくさん写真撮られたけどね」
シン   「……後でコスプレ大会のネタにする気だな」
アウル  「まあその代わりと言っちゃあなんだが、俺たちにはあまり服買ってくれなかったけどな」
スティング「安物のスーツにネクタイだけだ。紋付袴とは羨ましいぜ、シン」
シン   「俺はスーツネクタイの方がよかったんだけど」

 

みさえ  「みんなそろそろ出かけなさい〜。時間に間に合わないわよー」
シン   「うう、見世物になりに行くようで嫌だなあ」
ステラ  「さ、シンいこ〜♪」
アウル  「ちゃちゃっと終わらせて帰りにボーリングでもしに行こうぜ!」
シン   「紋付袴でボーリングなんかできるか!」
しん   「まあまあオラも付き添いで成人式に付いていってあげるから〜♪」
スティング「では行くか。覚悟決めろシン」
シン   「う〜〜〜」

 
 

 そんなわけで成人式会場へと赴くWしんにエクステンデット達。

 

シン   「あぁ……道行く人々がみんな俺を見て笑ってる。恥ずかしい……」
スティング「そうか? 新成人を見て微笑ましく感じてるだけに見えるが」

 

ヴィーノ 「お、シンじゃねえか。おーい!」
レイ   「みんな揃ってるようだな」
メイリン 「みなさんこんにちは♪」
しん   「おお?ヴィーノ・レイ兄ちゃん達とメイリンおねいさんだゾ。みんなも成人式〜?」
ヴィーノ 「まあな。ほんとは行く気はなかったんだけど、
      去年成人式に行ったヨウランの奴にしつこく行けと言われてさ」
レイ   「俺はまあシンと同い年だからな………建前的には」
メイリン 「ほらわたし今日のために奮発して振袖着てきたのよ♪ 髪も下ろしてきたし……
      どう?ぐっとくる?」

 

シン   「んじゃ行くか」
アウル  「もうすぐ会場だしな」
メイリン 「ちょ、ちょっと! なんで無視するのよ!?」
シン   「いや、腐女子の振袖なんか見せられても……」
ヴィーノ 「なあ?」
しん   「そう?オラは綺麗でいいと思うゾ♪ 華があるじゃない〜」
メイリン 「し……しんちゃ〜ん! しんちゃんだけよ!私の良さがわかってくれるのは〜〜!」
しん   「ほら、枯れ花も山の賑わいというし♪」

 

 ゴインッ!

 

メイリン「さ、いきましょ」
しん  「痛い……」
ステラ 「よしよし。いたいのいたいのとんでけ〜」

 

 * * *

 

ギル  「新成人のみなさんこんにちは。春日部市の影のフィクサー、ギルバート・デュランダルです。
     これから社会人として羽ばたく皆さんにお祝いの祝辞と講演を……」

 

アウル 「自分でフィクサーとか言ってるぜ。大丈夫なのかあのおっさん?」
ステラ 「でもけっこう拍手多いよ?人望あるんだね」
シン  「議長、いつの間にこれほどの影響力を……」

 

 公民館での成人式。シンたちはパイプ椅子に座って市長その他の講演を聴いてた。
 姿勢を正して聞きながら隣同士で小声でぼそぼそ話すことに。

 

しん  「にしても窮屈だゾ。オラおトイレにいきたくなっちゃった」
レイ  「我慢してくれ。大事な話の最中なんだここは静聴してほしい」
シン  「でも懐かしいなあ。こういうみんなで規律正しくのってザフト時代以来だ」
アウル 「俺達はねーな。でもこういう雰囲気だと思わず茶々入れたくなるぜ」
ヴィーノ「やるなよそんな事……と言いたいけどまあ気持ちはわからんでもないな。こう缶ビールでも飲みながら」

 

??? 「うっせーよハゲwwww」

 

ヴィーノ 「とこんな風に……て、あれ?」
メイリン 「え?なに?」
スティング「む……最前席の方からだな。どうやら悪ふざけしているバカが数人騒いでいるようだ」

 

??? 「ひゃはははは!」
??? 「一発芸やれw!」
??? 「誰もてめーの話なんか聞いてねーんだよww」
??? 「酒もってこいや酒をよwwww」

 

ギル  「……」
シン  「あ、あいつら!」
アウル 「あきらかに面白半分でやってやがる。式をぶっ潰す気か?」
ステラ 「ひどいよ、せっかくの記念日でこんな……ステラちょっと行って注意してくる!」
シン  「俺も行く! 叩きのめして会場からつまみ出してやる!」
しん  「シンにいちゃんが行くならオラも〜!」
レイ  「やめるんだ! みんな、座れ」
シン  「レイ!でも……」
レイ  「お前たちが飛び出しても騒ぎは収まらない。逆に連中が面白がって余計にからかうだけだ。
     ギルを信じろ……ギルならきっと」

 

??? 「は〜〜いw俺たち成人しました〜〜wオトナで〜すww酒も大っぴらに飲めま〜〜すwwww」
??? 「おっさん黙ってねーで講演しろよwwコウエンをよwww」
??? 「俺たちこんなことできんのも今日で最後wだから思いっきり……」

 

  「黙りたまえ!」

 

 デュランダルの一褐が。バカ騒ぎをするアホを黙らせ会場中を静まり返らせた。
 シンもステラもアホ新成人も誰もかも、デュランダルの気迫に押されて思わず固まった。

 

ギル 「認めたくはないものだな……己の若さゆえの過ちというものは。
    しかし、過ちを若さのせいにして目を瞑る事は私が許さん!
    社会に出ればやるかやられるかだ。ルールを知らない坊やだからさ……では済まんのだ。
    公共の場で騒ぐことはこの場にいる全員の心に踏み込むということだ。踏み込むにはそれ相応の資格がいる……
    人間というものは、いくつになってもそういう事に気付かずに人を傷付けるものかもしれない。
    だが、気付こうと最初から努力しない人間を私は軽蔑する。
    新成人のみなさんには是非その事をよく考えてもらいたい。
    では……これをもって私の講演を終わりとする」

 

 講演が終わった後も会場は静まりかえっていた……だがぽつりぽつりと。

 

 パチ……パチパチ……パチパチパチパチパチッ!

 

 万雷の拍手が壇上のデュランダルに降り注いだ。
 みんなアホ新成人に嫌気がさしていたのだ。毅然として講演する議長の態度にちょっと感動していた。

 

シン   「議長……すげえ」
しん   「カッコいいですなあ」
レイ   「さすがはギルです。お見事でした」
アウル  「うーむかつてプラントを牛耳った敏腕政治家の弁舌は伊達じゃないてことか」
メイリン 「なんか赤い○星にお説教されてる感じもしたけど」
スティング「お、見ろ。アホ新成人どもがこそこそ逃げていくぞ」

 

??? 「つ、つまんねーから出ようぜ?」
??? 「そ、そうだな…今日がこういうことをやれる最後の日だし。明日からは本気出してまじめに働く」

 
 

シン  「うーん、なんか俺たちがなんちゃって成人してめでたい!というより
     議長カッコいい!に終わっちゃったなあ」
しん  「まあいいんじゃないの? たぶん議長さんの見せ場はこれが今年最初で最後だし〜」
アウル 「本当にそうなりそうな事言うなよ……」
メイリン「まあこれでお祝いムードもお正月気分も本当に終わり。明日からまた頑張ろうねみんな!」
Wしん 「お〜〜〜!」

 

ヴィーノ 「おっと。その前に酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞーな二次会は?」
ステラ  「みんな未成年だからお酒飲んじゃだめー!」
レイ   「まあ成人式の二次会なのに未成年だから飲酒はダメというのも変な話ではあるが」
スティング「どこが美味いんだあんなの」

 
 

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