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SEED-IF_1-121氏_第01話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 03:02:18

「そらぁ!」
クレタ沖で、もはや中古品としかみなされていないような連合のMSと、ザフトの新型が何故か互角に戦っていた。
旧式のMSは三機、カラミティ、フォビドゥン、レイダー。ザフトの新型がソードインパルス。
当たり前のように連合のMSにはそれぞれの生体CPUが、インパルスにはシン・アスカが搭乗している。
状況は丁度、レイダーの生体CPUクロト・ブエルがインパルスにミョルニルで直撃を与えたところだった。
「うわぁあっ!!」
情けない声で吹き飛ばされたインパルスに留めを刺そうと、フォビドゥンの生体CPUシャニ・アンドラスが体勢を崩したインパルスに突っ込む。
「シン!何をやっている!!」
「シンっ!!」
レイの声とルナマリアの声が重なって聞こえた。次の瞬間巨大なビーム砲と相当数のミサイルがインパルスの前を横切った。
巨大なビームは有らぬ方向に向かって逸れたが、ミサイルがシャニを襲おうとしていた。
「オラオラオラァ!」
その時、カラミティの生体CPUオルガ・サブナックが吼え、同時に彼の機体のシュラーク二門が弾けた。
フォビドゥンの目前で花火が炸裂して、ミサイルを貫通したシュラークが奥にいたグフを三機粗大ゴミにする。
「なんなんだよ、こいつらは!」
シンの叫びは誰にも届かない。

 

「この前来た三人は良く働いているようですね。」
J.P.ジョーンズのブリッジで前大戦で撃墜後、回収された三人の生体CPUの視察に来た連合のお偉いさんが呟いた。
「薬物強化による身体機能の向上、やはりエクステンデッドとブーステッドマンでは戦闘能力の格が違います。」
ブリッジ内のモニターにはルナマリアとレイのザクの援護射撃で辛うじて生き残っているインパルスと、
近くにいるザクやグフを巻き添えにしながら戦っているシャニ、オルガ、クロトが写っていた。
「このままなら直ぐにミネルバは落ちますね」
「いや、まだわかりませんよ。目標ミネルバ!魚雷発射管砲門開け!!てーっ!!!」
艦長のネオは命令の合間に上司の呟きに答えた。しかし彼の心はここに無かった。
――ステラ…俺がもっとちゃんと見てれば…
「高速で飛行する物体確認!インパルスとの交戦地点に向かっています!」
いきなり通信士が金切り声を上げたのではっとして切り替えられたモニターを見ると、白い機体が猛烈な勢いで飛行していた。
「三機に注意を喚起しろ!アウルとカオスも交戦地点へ!」
画面の中では正にフリーダムが彼らに切りかかろうとしていた。