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SEED-IF_30years_23

Last-modified: 2009-12-06 (日) 02:59:11

「その程度の腕で勝負をつけようと云うのか!」
「!」
刀を両手に持って、セイバーは動きを止めた
バルカンで牽制しながら、ダガーが急襲をかける
「早い!?」
左手で予備のサーベルを投げ来る
「やられる!」
サーベルを即座に避けると、袈裟掛けで切りかかる
「甘い」
ダガーの右手首を切り落とすと、サーベルを格納し
仁王立ちしている後方のMSに放り投げた
右手を挙げて
「全軍撤退の指示を出せ」
その刹那、前方が光った
「しまった」


 
 

「全車両、敵方面に向けて射撃、順次撤退準備」
連合のMS、装甲車、戦車から砲撃が来る
しまった!)
「撃つな、やめろ!」
それでも爆風と炎が迫って来る
「お前達の装甲じゃ、戦車砲弾は完全に防げないぞ!」
砲弾の1発が友軍のジンの一機に直撃した。幸いコックピットではなかったが
「おい、銃を少し借りるぞ」
ジンのマシンガンを2丁獲ると交互に打ち始めた
「俺がおとりになる、飛べる奴は飛んで逃げろ!」
真上にダガーが数機、ジェットストライカー付きだ
不味い
携帯火器だけを狙って破壊すると変形して牽制をかけることにした
「俺はこっちだ」
高速でダガーの間をすり抜けると、低空で戦車と装甲車に威嚇射撃を加える
「アイザック、全員で逃げろ。俺は後で合流する、30分待ってこなかったら捨て置いてくれ」
太腿にに付けたマップケースから地図を出して確認すると
「X地点で合流だ」
敵陣へ前進を続けた


 
 

「赤い機体の奴、何がしたいんだ?」
戦車兵はハッチを開けると、双眼鏡で観察しながらつぶやいた
「綺麗に武器だけ壊して……まるで、オーブのヤマト将軍の戦い方そっくりだぜ」
「戦車長、どうします」
下から声が聞こえた。
「煙幕張って退却だ、損害は」
「わが隊の戦車3台中破、8台小破、人的被害は0です」
「キテレツな頭してる野郎の相手はしてられんな」
戦車部隊は歩兵を伴って後退し始めた。後からMS隊が続く
「対空防御怠るなよ!」
砲は敵方を睨みつけながら奥へ消えていった


 
 

敵を適当にあしらうと、集合をかけたX地点に向かった
合流して残った人数を確認しなくては……
今までチームを組んだ連中とは違ってザフトレッド(赤服)でもなく、アカデミーも出ているか判らない連中だ
何分、不安だ。イザークやディアッカとは違って「半端者」……
あいつら大丈夫か?)
近づいていくとMSの数は来た時と変わってはいない。
見た限り、2、3機運用できるような状態ではないが……
セイバーを変形させて着陸すると、コクピットから降りた
「全員無事か?」
顔を見合わせると、将校の一人が殴りかかって来た
「この馬鹿野郎」
鉄拳を躱すと逆に肘鉄を入れて打倒した
「何のつもりだ」
下に組み敷かれた男がつぶやいた
「何がしたいんだ、アンタは!フェイスだって笑わせてくれるぜ」
「任務も全う出来ない士官が言える言葉か!」
他の兵士達がこちらに向かって睨んでいる
「今日は勘弁してやるが、次は無いぞ!銃弾は前からだけじゃないからな」
一瞬であったが背筋に何か冷たいものが走るのを感じた
「アイザック、こいつ等は全員再教育物だな。ナチュラルの傭兵の害はここまで続くか」
水筒を出して飲むと
「5分後に出発だ。動けないMSは自爆させろ」


 
 

「俺はつくづく信用が無いらしいな」
水筒を飲みながらアスランは呟いた
キラ、お前達が居ればこういうこともあるまいに!)
「軍団長どうかしましたか」
アイザック・マウが慎重に訪ねて来た
「なんでもないさ。君も君だ、年寄りの独り言につきあう義理はなかろう」
「………、失礼しました」
「まさか、夜襲なんてなかろうが、わが軍が、今の練度のままで、夜襲をされたら一溜りもないな」
そんな独り言に笑いながら返してきた
「ナチュラルは夜襲をかけるほどの気力は無いと思いますよ。どうせここの現地人は闇夜兵隊が出歩いて略奪すらしないほど臆病ですし」
「だと良いな」
日は傾き始めていた


 
 

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